【ご質問】
デフォルトスマートホストにてサーバを配送先として指定しているが、スマートホストを複数指定するなどして、サーバ障害時に配送先を別サーバに自動で切り替えることはできるか。
【ご回答】
MDaemonでは「スマートホスト」として登録できる値は1サーバとなっているのですが、これをドメインとして扱い、DNSのMXレコードを参照する形で優先順位に合わせて複数のメールサーバへと切り替えることができます。
さらに、MDaemon内に、独自のMXキャッシュファイルを持たせ、実在のDNSサーバよりも優先的に参照するMXレコードを内部で登録できる仕組みを持っておりますので、その設定手順をご案内致します。
1)MDaemon管理画面より、
[設定]->[サーバ設定]->[DNS&IPs]->[DNS]画面にて、
“MXキャッシュファイルを編集”ボタンを押し、
独自のメールドメインとして次のようにレコードを登録します。
(例)
mailrelay.example.co.jp 10 mail1.example.co.jp {192.168.1.100}
mailrelay.example.co.jp 20 mail2.example.co.jp {192.168.1.101}
この設定では、「スマートホスト」として”mailrelay.example.co.jp”を
後の設定で指定できるようにし、10, 20 の数字にて優先度を指定しています。
※数が少ない方が優先されるため、1行目がメインとして送信され、
メインへの送信が障害等で行えない時に、2行目へと送信するものとなります。
最後の{ }の部分は、mail1, mail2サーバのIPアドレスが入ります。
2)MDaemon管理画面より、[設定]->[ドメインマネージャ]にてドメインを選択し、[スマートホスト]画面を開きます。([設定]>[サーバ設定]>[配信]画面でも設定可能です)
スマートホストの入力欄へ、手順1で登録したドメイン名(mailrelay.example.co.jp)
を入力し、続くチェックボックスの、“ホスト名をドメイン名とみなし、MXホストに向けて配信する“ にチェックを入れ、[適用]してください。
上記設定により、mail1サーバがダウンした際には、mail2サーバへと送信するようになります。