IMAPからExchangeサーバーへの移行:活用事例


プロフィール

業 種: 製造業

社員数: 300名


お客様の声

切り替え当日にメールデータの移行を行う必要がなくなったので、作業時間は 30分で完了しました。
これまでもメールシステムの切り替えは何度も行ってきましたが、今回ほど スムーズに移行ができたことはありませんでした。


MailStore導入の背景

当社では、ハードウェアのリース切れに伴い、メールサーバーを既存のLinuxベース のものからExchangeサーバーへ移行するためのプロジェクトを進めていました。 そこで大きな課題となったのが、長年の運用によってメールサーバ上に蓄積された 膨大なメールデータでした。 当社では5年前からそれまでのPOP3からIMAPによる運用に切り替えたのですが、 メールデータをメールサーバー側で保存するようになった結果、メールボックスあたりのサイズがユーザー毎に平均5GBとなりました。 この約1.5TBのデータをどう移行するかが大きな課題でした。


  • 業務上、サーバーの切り替えに使用できる時間は、業務終了後の20時〜翌日8時までの12時間に抑える必要がありましたが、データ量が多く、限られた切り替え時間中にすべてのデータを移行しきれない可能性がありました。
  • 今後のデータ増加を加味すると新サーバーで必要となるストレージ容量は更に大きくなると予想できました。
  • ストレージ容量の増大により、パフォーマンスへの影響やバックアップの所要時間等を考えると新システムでは複数台での構成が必要となる可能性がありました。

こうした課題の原因となっている膨大なメールデータの大半は滅多に参照されることのない過去のメールです。 これを無条件に移行するには必要となるハードウェア要件が上がってしまい、コストパフォーマンスの観点からも大きな無駄であることは明白でした。 そこで、一度はメールデータの移行そのものを見送ることも案の一つとして検討しました。

メールデータの移行はやっぱり必要


そこで、既存のメールデータは新サーバーへ移行しない方策について、ユーザー部門に 相談してみました。ところが、以下の理由によりユーザーからは猛反対される結果となりました。

  • 顧客との取引の多くがメールでやり取りされており、問題が起こった時に数年前に遡ってメールにアクセスできる必要がある
  • 新しい担当者に業務を引き継ぐ時に、過去のメールデータを参考にしてもらうことが多く、昔のメールにアクセスできなくなると非常に困る
  • 一部の業務は海外との取引きをメールで行っており、5年間のデータ保存が義務付けられているので古いデータを消されてしまうと困る

そこで何とか現行のメールサーバーのデータを参照可能な仕組みが作れないか、再度検討を行うことに なりました。

メールアーカイブの要件

ハードウェアのリースやソフトウェアのサポート切れにより、現行のサーバーをそのまま残しておくわけにはいかない為、メールの保存先としてメールアーカイブ製品の導入を検討しました。 メールアーカイブ製品であれば、新メールサーバーと組み合わせて今後も活用することができるからです。具体的な要件は以下の通りでした。


  1. できるだけ操作感を損なわずに、ユーザーが過去5年間分のメールを個々に参照できること
  2. 現行メールサーバー上のメールデータをアーカイブできること
  3. データを効率的に格納し、ストレージをはじめとしたハードウェアコストを抑えることができること

そこでいくつかのメールアーカイブ製品と併せて、Windowsプラットフォームで簡単に 試せる点と、エンドユーザー向けの使い易さを特長とした製品ということでMailStore Server を評価してみました。 他の多くの製品が、アプライアンスやLinuxプラットフォームでの提供であったり、 別途データベース製品が必要であるのと比べ、簡単に試すことができるのがポイントでした。


メールをアーカイブするのにメールサーバーの設定を変更する必要が ないので、自分のメールボックスを使って簡単にアーカイブして、動作を 確認することができました。

MailStore Serverを選択した理由

最終的にMailStore Serverを選択したのですが、選定ポイントは次の理由です。


メールクライアントからシームレスにアクセス可能


MailStore ServerはIMAPサーバー機能を搭載している為、使い慣れたメールクライアントを使ってアーカイブされた過去のメールにアクセスできる点がユーザーから好評でした。

IMAP接続によるメールサーバーからメールデータ取得


他の多くのメールアーカイブ製品が、メールゲートウェイとしてあるいはミラーリングポートを使用 してメール受信したタイミングでアーカイブを行う為、基本的には製品を導入した後のメールしか取得することができません。

一方、MailStore ServerはIMAPを使用してユーザーのメールボックスからメールを取得することができるので 既存のメールサーバーのデータを簡単にアーカイブしていくことができました。

ストレージ容量の節約が可能


MailStore Serverを導入しなかった場合と導入した場合とで比較すると、ハードウェアの見積は次のような差がありました。


  • Exchangeサーバーのみの場合: ストレージ容量とパフォーマンスが要求される為、以下のようなハードウェアが必要でした。

Exchange Server
HDD: SAS 15krpm 300GB x 8 (RAID5) (実効 2.1TB) ¥938,700


  • MailStoreと併用する場合: Exchange Serverではサーバ上では過去1年分のみを保持する為、メールボックスのサイズは1ユーザーあたり1GBで済むことになります。 このため、必要なHDDスロット数が少なく済むので、Exchange用サーバーのモデルを下位のものに変更しました。 アーカイブ側は圧縮と重複排除により約2/3のサイズに収まる想定でした。

Exchange Server
HDD: 15krpm SAS 300GB x 3 (RAID5) (実効 600GB) ¥490,350

MailStore Server
HDD: 7.2Krpm SATA 1TBGB x 3 (RAID5) (実効 2TB) ¥211,050


結果的に、Exchange Server単体よりも導入コストが低く抑えることができました。 将来的な拡張もMailStore Server側で行えるので、安価なディスク追加で済みます。

メールサーバー移行の流れ

MailStore Serverを使った結果、既存のメール環境の構成を変更することなく次のようにメールサーバーを移行することができました。


サーバー切り替え 1週間前


  • 現行メールサーバーからメールアーカイブを取得開始

MailStore Serverから現行メールサーバーへIMAP接続してメールを取得しました。

サーバー切り替え当日

  • 旧メールサーバーのアーカイブ用に、アーカイブプロファイルを作成
  • 新旧メールサーバーのIPアドレスを変更し、新サーバーの本番運用を開始
  • 新メールサーバーからメールアーカイブを開始

Exchangeサーバーへの移行も、上記で30分で行う事ができました。