ブラックリストとグレーリスト
ホワイトリスト/ブラックリストにより送信されてくるメールがスパムメールの発信元のIPアドレスから送信されたかを判別しフィルタします。
通常、ブラックリストに記載された送信元からのメールは、完全に受信を拒否しますが、これを個々に記述していくのは手間がかかりますし、RBLに頼ったとしても、拒否できるスパムは限られています。何より、あまりにルールを厳しく設定することで、届くはずのメールが届かない、という事態を避けたいのは、管理者の方なら共通の思いではないでしょうか。
スパムメールを最小限にしたいが、誤検知によるメールの不達を避けたい、という考え方の上に、グレーリスティング方式があります。
MDaemon Messaging Serverのグレーリストに関する詳細
スパムスコアリング
スパム対策用エンジンとして、MDaemonでは、世界的に実績がある「Spam Assassin 3」で、メッセージのフォーマットやヘッダ情報、送信元などの情報を元にしたスコアリングを行います。スコアリングの結果は、メールヘッダに、次のようなフォーマットで追加されます。
X-Spam-Report:
* 1.0 BAYES_999 BODY: Bayes spam probability is 99.9 to 100%
* 0.8 HTML_IMAGE_RATIO_02 BODY: HTML has a low ratio of text to image area
* 0.0 HTML_MESSAGE BODY: HTML included in message
* 1.4 MISSING_DATE Missing Date: header
スコアリングの合計で、閾値を超えたメールをスパムメールとして処理します。実際に、スパムメールとして受信を拒否するまでには、最低200通のメールの解析を行います。そのため、必要なメールが誤検知により届かない、といったトラブルを最小限に抑える事ができます。
ベイジアンフィルタ
スパムメールを高い検出率で隔離できたとしても、これを学習する機能がなければ、同じメールを繰り返し受信してしまいます。隔離したり、削除したりしたスパムメールを学習し、運用と共に精度を向上させていく事ができる機能が、ベイジアンフィルタです。また、解析した結果は、一日に一度、ベイジアンエンジンで自動学習され、エンドユーザーが似たようなスパムメールを毎日削除しなくてはならない、といった状態を避ける事ができます。
スパムハニーポッド
“mail to:” から始まるメールアドレスや、”@”を含む前後の単語をメールアドレスとしてみなす、等とした方法で、インターネット上の Webサイトに公開されているメールアドレスを自動的に収集し、そのアドレスをターゲットとしたスパムメールを送信するのは、スパム送信でよく使われる手口です。MDaemon では、こうしたスパムをブロックするための手法として、スパムハニーポット機能があります。これは、MDaemon 単体でできるスパム対策ではありません。
- 御社のホームページにて、お客様向けに公開している”お問い合わせ用メールアドレス”の掲載は、そのままに、例えば、”白の背景に、白の文字で、存在しないメールアドレス”をページの片隅に追記します。
- その後、”存在しないメールアドレス”を MDaemon の管理画面から、[セキュリティ]->[スパムフィルタ]->[スパムハニーポット] 画面で指定します。
すると、どうなるでしょうか?
”白の背景に、白の文字で書かれたメールアドレス”は、人間には見ることはできません。しかし、スパマーが機械的(ボット)なアクセスを行なってきた場合、本来のお客様向けメールアドレスと同じ扱いで、そのメールアドレスを収集していきます。
そしてスパマーは、それらのアドレスへ、スパムメールを送信してこようとします。
一方で、MDaemon では、人間を対象したメールアドレスではないメールアドレスに送られてくるメールは、”間違いなくスパムメール”であることが分かります。
つまり、先ほど[スパムハニーポッド]に指定したメールアドレスへ届くメールの送信者や送信元IPアドレスは、スパマーであることが特定できます。そのため、その送信者メールアドレスや送信元IPアドレスから届くメールは、すべてスパムメールであるとみなすことができるのです。
スパムボット検出
スパムボットとは、ボットウィルスに感染したパソコン群を経由して大量のスパムメールを配信する仕組みです。ボットウィルスとは、特定のマシンからの命令を受け付ける事を目的としたプログラムで、亜種が膨大であるため、ウィルスチェックソフトで検出されないケースも多く、一般的なコンピューターウィルスとは区別される事が多いようです。スパムボットの一部となっていても、自覚する事はほとんどなく、知らない内に攻撃する側になっているケースがほとんどです。

これを防ぐため、MDaemonには新たに、スパムボット検出機能が搭載されました。スパムボットは、メールの送信元IPアドレスが複数であるにも関わらず、Return-pathは同じ、という特徴があります。これを監視し、検出した際には一定時間該当のメールをブロックするというのがこの機能です。
バックスキャッター保護
Backscatter(バックスキャッター)とは、スパムメールの送信元アドレスを、特定の企業ドメインなどへ偽装し、”エラー返信”としてスパムメールを送信する手法のことです。
MDaemonでは、こういった手法をとるスパムメールへの対策として、”簡単に”そして、”有効な”対策を「Backscatter保護」機能として標準搭載されています。