スパマー(スパムメールを送信する輩もしくは、サイト)がスパムメールを送信するために、必要となるものが「送信先メールアドレス」です。
では、そのメールアドレスは、どのように取得しているのでしょうか?
多く用いられている手法としては、御社のホームページにて、お客様向けに公開している、”お問い合わせ用メールアドレス”を機械的(ボットとも言います)に収集する方法です。
"mail to:" から始まるメールアドレスや、"@"を含む前後の単語をメールアドレスとしてみなす、等とした方法で、インターネット上の Webサイトに公開されているメールアドレスを自動的に収集し、そのアドレスをターゲットとしたスパムメールを送信するのが、スパマーの手口となっています。
そこで、MDaemon では、そういったスパマーをブロックするための手法として、スパムハニーポット(Ver.11.0.0 以降の呼称。それ以前は、スパムトラップと呼称)機能があります。
これは、MDaemon 単体でできるスパム対策ではありません。
すると、どうなるでしょうか?
”白の背景に、白の文字で書かれたメールアドレス”は、人間には見ることはできません。
しかし、スパマーが機械的(ボット)なアクセスを行なってきた場合、本来のお客様向けメールアドレスと同じ扱いで、そのメールアドレスを収集していきます。
そしてスパマーは、それらのアドレスへ、スパムメールを送信してこようとします。
一方で、MDaemon では、人間を対象したメールアドレスではないメールアドレスに送られてくるメールは、”間違いなくスパムメール”であることが分かります。
つまり、先ほど[スパムハニーポッド]に指定したメールアドレスへ届くメールの送信者や送信元IPアドレスは、スパマーであることが特定できます。
そのため、その送信者メールアドレスや送信元IPアドレスから届くメールは、すべてスパムメールであるとみなすことができるのです。