MSSQLのクラスタリング

MSSQLの2つのクラスタリング

ClusterReplicaは、MSSQLサーバーをお使いの方へ、次の2つのクラスタリング方式を提供しています。

MSSQLのActive-Passiveモード


デフォルトでは、Active-Passiveモードで、レプリケーションとフェイルオーバーが行われます。Active-Passiveモードの場合は、待機サーバーへ書き込みを行うため、待機サーバー上のMSSQLサービスは停止状態になります。メインサーバーに障害があったり、サービスが停止した際、SecondaryステーションのMSSQLが起動し、フェイルオーバーが行われます。


MSSQLのActive-Activeモード


Active/Active モード とは、Primary ステーションと Replicaステーションとで同時にSQL Serverサービスが稼働している状態でレプリケーションを行うモードの事を指しています。Primary ステーションのデータベースではread/write ができ、Replica ステーションは読み込み専用となります。


通常、Primary ステーションと同期がとれない状態が発生した場合、Replica ステーションで稼働するSQL サービスは、すべてのデータベースをロック状態にしてしまいます。ClusterReplica は、Primary ステーションからのリアルタイムレプリケーションをReplica ステーション上の一時フォルダへ行なうことで、この問題を回避しています。しかし、Application DataSyncという標準添付のツールを使って、定期的にSQLサービスが参照しているフォルダへ一時フォルダからデータを更新する必要があります。


Active/Active モードで稼働するSQL サーバーのReplication Set を作成する手順は、次の通りです。


このReplication Setを使うことで、Replica Member ステーションはデータレプリケーションとフェイルオーバーを目的としながらも、SQL サーバーを個別に稼働させることができます。新しいデータの更新(前述のStep 4の部分)が要する時間は、本来のデータベースサーバーとしての機能に影響を与えることなく、高速(数秒)に完了します。