MDaemonは、できるだけシンプルに、最新バージョンへアップデートが行えるよう設計されています。MDaemonのバージョンアップ方法について説明しています。
プログラムはライセンスキーを入力する事で製品版としてお使い頂けます。
MDaemonでは、ご使用頂いているご環境別に次の方法でのバージョンアップがご使用頂けます。
- インターネットに繋がるご環境でご使用のMDaemonのバージョンアップ(オンライン環境)
- インターネットに繋がらないご環境でご使用のMDaemonのバージョンアップ(オフライン環境)
事前準備
事前準備として、MDaemonライセンスの確認、インストーラーの取得を行います。また、MDaemonのインストールフォルダ(デフォルトではC:\MDaemon)をバックアップしておきます。
※オフライン環境(インターネットに接続不可の環境)でのバージョンアップの場合は別途事前準備がございます。
サポート期間の確認
MDaemonを最新版へバージョンアップを行う前に、サポート期間内であることを確認してください。MDaemonのサポート期間の確認方法は以下のURLをご参照ください。
現在お使いのバージョンが、ライセンス情報と併せて確認できますので、ご利用バージョン毎にアップデートに関する注意点がないかどうかを、下記URLにてご確認下さい。
設定ファイルのバックアップ
インストールフォルダ全体のバックアップの他に、必要に応じた設定情報のバックアップを取得してください。
- MDaemonの設定のみをバックアップする場合 – MDaemonインストールフォルダの中のAppサブフォルダを別の場所へコピーしてください。
- MDaemonの設定とメールデータをバックアップする場合 – MDaemonインストールフォルダの中のApp, Public Folders, Usersの3つのサブフォルダを別の場所へコピーしてください。
- MDaemonの設定とメールデータ、スパムフィルタ設定、スパムメールの学習結果をバックアップする場合 – MDaemonインストールフォルダの中のApp, Public Folders, Users, SpamAssassinのサブフォルダを別の場所へコピーしてください。
バージョンアップ時の注意事項
もしもIISを使ってWorldClient, WebAdmin, SyncMLを稼働させている場合は、これらをバージョンアップ前に、IIS設定画面で「停止」してください。稼働させたままバージョンアップを行うと、バージョンアップが完了した後、MDaemonサーバーの再起動を求められます。
バージョンアップ
最新版のインストーラーを実行すると、アップグレードかどうか聞かれるので、アップグレードを選択して下さい。アップグレードが完了したら、MDaemonを起動し、ライセンス情報が正しく登録されている事と、メールが正常に処理されていることを確認してください。
- MDaemonのインストールフォルダ(デフォルトではC:\MDaemon)をバックアップします。
- MDaemonの最新版プログラムを以下のどちらかからダウンロードします。製品をご購入前のお客様 : 評価版ダウンロードページ
製品をご利用頂いているお客様 : カスタマーポータル - 最新版のプログラムを上書きインストールします。上書きインストールを行うため、MDaemonが元々インストールされていたフォルダと同じ場所をインストール先として選んでください。
元のバージョンへの切り戻し
次の手順によって元のバージョンにダウングレードすることができます。
切り戻し時のご注意点
※1
MDaemonは19.5.0バージョンを境目として、設定ファイルの持ち方に変更がございました。 その為、MDaemon19.5.0以下のバージョンをご使用のお客様にて、MDaemon19.5.0バージョン以上のバージョンへとバージョンアップを実施頂く場合、 トラブル発生時の切り戻しの手順が少々変わってまいりますので、ご注意下さいませ。
該当するバージョンでの切り戻し手順につきましては、[元のバージョン切り戻し(19.5.X未満への切り戻し)]をご確認下さいませ。
※2
バージョンアップ後に次の作業を実施した場合、状態がバージョンアップ前に戻ってしまいますのでご注意下さいませ。
- MDaemonの各種設定
- ユーザー追加/削除
- メーリングリスト追加/削除
- グループ設定全般
- 評価版ダウンロードページから以前のバージョンのインストーラをダウンロードしてください。
- Windows スタートメニューから[プログラム | MDaemon | MDaemonを停止 ]を選び、MDaemonを停止します。
- タスクマネージャのプロセスタブを開きます。次のプロセスが停止しているか確認してください。MDaemon.exe
CFEngine.exe
MDSpamD.exe
WorldClient.exe
WebAdmin.exe - サーバーでMDaemonフォルダを開きます。注意:デフォルトではC:\MDaemonですが、過去のインストールによってフォルダの場所は異なる場合があります。
- 次のフォルダのバックアップを、任意の場所へと保存します。App
SpamAssassin
WorldClient
WebAdmin - バージョンアップ(元のバージョン)の際にバックアップしていた\MDaemonフォルダから、App
SpamAssassin
WorldClient
WebAdmin上記設定フォルダ毎に現在インストールされているMDaemonフォルダ下へ上書きコピーします。※こちらの4つのフォルダ内の設定はバージョンアップ前の設定情報に戻ります為、ご注意下さいませ。
- ダウンロードした元バージョンのインストーラを実行し、MDaemonが現在インストールされているフォルダと同じ場所へインストールされることを確認します。さらに、インストール終了画面で[MDaemonを開始する]オプションを解除してください。
- MDaemonを開始してください。
元のバージョンへの切り戻し(19.5.X未満への切り戻し)
※切り戻しの際のご注意点と致しまして、バージョンアップ後に次の作業を実施した場合、状態がバージョンアップ前に戻ってしまいますのでご注意下さいませ。
- MDaemonの各種設定
- ユーザー追加/削除
- メーリングリスト追加/削除
- グループ設定全般
- 評価版ダウンロードページから以前のバージョンのインストーラをダウンロードしてください。
- Windows スタートメニューから[プログラム | MDaemon | MDaemonを停止 ]を選び、MDaemonを停止します。
- タスクマネージャのプロセスタブを開きます。次のプロセスが停止しているか確認してください。MDaemon.exe
CFEngine.exe
MDSpamD.exe
WorldClient.exe
WebAdmin.exe - サーバーでMDaemonフォルダを開きます。注意:デフォルトではC:\MDaemonですが、過去のインストールによってフォルダの場所は異なる場合があります。
- 次のフォルダのバックアップを、任意の場所へと保存します。App
SpamAssassin
WorldClient
WebAdmin - バージョンアップ(元のバージョン)の際にバックアップしていた\MDaemonフォルダから、App
SpamAssassin
WorldClient
WebAdmin上記設定フォルダ毎に現在インストールされているMDaemonフォルダ下へ上書きコピーします。※こちらの4つのフォルダ内の設定はバージョンアップ前の設定情報に戻ります為、ご注意下さいませ。
- ダウンロードした元バージョンのインストーラを実行し、MDaemonが現在インストールされているフォルダと同じ場所へインストールされることを確認します。さらに、インストール終了画面で[MDaemonを開始する]オプションを解除してください。
- MDaemonサービスを開始します。※初回サービス開始時に再度ライセンスキー及びユーザー情報の入力を求めるポップアップが表示されるので、入力し再スタートからサービスを起動します。
- オプション製品(AntiVirus,MDaemonConnector,ActiveSync)を使用している場合、サービス起動後MDaemon管理画面上部タブ[ヘルプ]->[MDaemon製品のライセンス登録]画面より各オプションタブを開き、各オプションのライセンス情報を入力し、サービスを再起動します。
インターネットに接続できない環境でバージョンアップ
※1
オフライン環境でのバージョンアップの場合、オンライン環境とは違い開発元ライセンスサーバーとの通信が出来ない為、予めバージョンアップ後のバージョンのlicense.xmlファイルを生成する必要がございます。
※2
MDaemon19.5.0バージョンへのバージョンアップを実施する場合、ライセンス情報の持ち方が変わった為、切り戻し用として必ず[Appフォルダ]か[MDaemon.ini]ファイルのバックアップをご取得頂く必要がございます。
- バージョンアップ後のMDaemonで使用する為のlicense.xmlファイルを準備する為、\MDaemon\Licenseフォルダのバックアップを取得します。
- 評価版ダウンロードページより、アップしたいバージョンのMDaemonインストーラーを起動します。
- インストーラーを進めるとインターネットに接続できない為エラーが発生しますので、その段階でインストーラーを終了します。
- 手順3)でエラーを発生させた事で、\MDaemon\Licenseフォルダ内にございます[license_request.xml]ファイルが最新の情報で上書きされるので、そちらのファイルをコピーし、ウェアポータルサポート窓口へと送ります。
※また併せて、\MDaemon\LocalDataフォルダ内の[LocalData.ini]ファイルもお送りください。 - license_request.xmlファイルを送ってから2-3営業日程でアップ後のバージョンに使用できる[license.xml]ファイルをサポート窓口よりご案内します。
- 送られてきたlicense.xmlファイルを\MDaemon\Licenseフォルダ内へと上書きコピーします。
- コピーが完了しましたら再度MDaemonインストーラーを起動する事で、エラーなくインストールが完了します。
- バージョンアップが完了しましたらMDaemon管理画面を開き、各種設定等の確認を行い、問題があった場合ウェアポータルサポート窓口へとご連絡下さい。
インターネットに接続できない環境で元のバージョンへの切り戻し
次の手順によって元のバージョンにダウングレードすることができます。
切り戻し時のご注意点
※1
MDaemon19.5.0バージョン以上のバージョンをご使用のご環境にて19.5.0未満のバージョンに切り戻す場合、切り戻しの手順が変わってまいりますので[インターネットに接続できない環境で元のバージョンへの切り戻し(MDaemon19.5.Xの場合)]をご確認下さい
※2
切り戻しの際のご注意点と致しまして、バージョンアップ後に次の作業を実施した場合、状態がバージョンアップ前に戻ってしまいますのでご注意下さいませ。
- MDaemonの各種設定
- ユーザー追加/削除
- メーリングリスト追加/削除
- グループ設定全般
- Windows メニューから[コントロールパネル]->[管理ツール]->[サービス]を開き、その中のMDaemonサービス及び関連サービスを停止します。
- タスクマネージャのプロセスタブを開きます。次のプロセスが停止しているか確認してください。MDaemon.exe
CFEngine.exe
MDSpamD.exe
WorldClient.exe
WebAdmin.exe - \MDaemon\Licenseフォルダ内を開き、現在のバージョンの[license.xml]ファイルを別の場所へと移します。
- バックアップで取得していた元のバージョンの[license.xml]ファイルを\MDaemon\Licenseフォルダ内へ上書きします。
- 次のフォルダのバックアップを、任意の場所へと保存します。App
SpamAssassin
WorldClient
WebAdmin - バージョンアップ(元のバージョン)の際にバックアップしていた\MDaemonフォルダから、App
SpamAssassin
WorldClient
WebAdmin上記設定フォルダ毎に現在インストールされているMDaemonフォルダ下へ上書きコピーします。※こちらの4つのフォルダ内の設定はバージョンアップ前の設定情報に戻ります為、ご注意下さいませ。
- バージョンアップ前に使用していたMDaemonインストーラを実行します。
- MDaemon管理画面を開き、各種設定が戻っていることを確認します。
インターネットに接続できない環境で元のバージョンへの切り戻し(19.5.X未満への切り戻し)
MDaemon19.5.0以上のバージョンからそれ以下のバージョンへ切り戻しを実行する場合、これまでのバージョンとは切り戻し方法が変わります。
- Windows メニューから[コントロールパネル]->[管理ツール]->[サービス]を開き、その中のMDaemonサービス及び関連サービスを停止します。
- タスクマネージャのプロセスタブを開きます。次のプロセスが停止しているか確認してください。MDaemon.exe
CFEngine.exe
MDSpamD.exe
WorldClient.exe
WebAdmin.exe - 事前準備にてバックアップしていたAppフォルダ内より、[MDaemon.ini]ファイルメモ帳等で開きまして、その中の[Registration]セクションごと、パラメータ情報をコピーします。
- 現在使用している\MDaemon\App\MDaemon.iniファイルをメモ帳等で開き、コピーした内容をファイルの下に追加し、上書き保存にて保存します。
- \MDaemon\Licenseフォルダ内を開き、現在のバージョンの[license.xml]ファイルを別の場所へと移します。
- バックアップで取得していた元のバージョンの[license.xml]ファイルを\MDaemon\Licenseフォルダ内へ上書きします。
- 次のフォルダのバックアップを、任意の場所へと保存します。App
SpamAssassin
WorldClient
WebAdmin - バージョンアップ(元のバージョン)の際にバックアップしていた\MDaemonフォルダから、App
SpamAssassin
WorldClient
WebAdmin上記設定フォルダ毎に現在インストールされているMDaemonフォルダ下へ上書きコピーします。※こちらの4つのフォルダ内の設定はバージョンアップ前の設定情報に戻ります為、ご注意下さいませ。
- バージョンアップ前に使用していたMDaemonインストーラを実行します。
- MDaemon管理画面を開き、各種設定が戻っていることを確認します。