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メールサーバー

メールサーバー導入の流れ|企業が準備すべきポイント

メールサーバー導入の基本的な流れ

企業でメールサーバーを導入する場合は、単にサーバーを構築するだけではありません。メールサーバー導入は、大きく次のような流れで進める事が重要です。

 

01要件定義
→
02方式決定
→
03製品選定
→
04設計
→
05構築
→
06テスト
→
07移行・運用

上記の各工程について、今回は解説します。

01.導入目的・要件を整理する

まず、「なぜメールサーバーを導入するのか」を明確にします。
現在利用しているメール環境にどのような課題があるのかを整理し、
新しいメールシステムに必要な機能や性能を決めていきます。

例えば、以下のような目的があります。

  • 社内メール環境を新しくしたい
  • 現在のメールサーバーを乗り換えたい
  • メール容量を増やしたい
  • メールセキュリティを強化したい
  • メールを自社で管理したい
  • メールアーカイブを導入したい
  • クラウドからオンプレミスへ移行したい

同時に、利用者数やメール容量、セキュリティ、バックアップなど、
運用に必要となる条件も整理しておきましょう。

項目確認内容
利用者数何人で利用するか
メールアドレス何個必要か
メール容量1ユーザーあたり何GB必要か
利用方法PC・スマートフォン・Webメールなど
メール送受信外部とのメール送受信が必要か
セキュリティウイルス・迷惑メール対策が必要か
保存メールアーカイブが必要か
可用性障害時にも利用できる必要があるか
運用誰がメールサーバーを管理するか

02.メールサーバーの方式を決める

次に、どのような環境でメールサーバーを運用するかを決めます。
メール環境は、大きく分けると以下のような方式があります。

クラウド型

インターネット上のサービスを利用する方式。
サーバーの構築・保守の負担を抑えやすいのが特徴です。

オンプレミス型

自社でサーバーを保有・管理する方式。
自社の要件に合わせて柔軟に構成できる点が特徴です。

レンタルサーバー型

レンタルサーバー事業者が提供するメール機能を利用する方式。
サーバー管理の負担を抑えながら利用できます。

企業の場合は、運用方法まで考えて選ぶことが重要です。「自社でメールサーバーを管理するのか」
「クラウドサービスを利用するのか」を含めて検討しましょう。
オンプレミス型の場合は、メールサーバーソフトとして
MDaemon Mail Serverなどを利用する方法もあります。

03.メールサーバー製品を選定する

要件が整理できたら、自社の条件に合うメールサーバー製品・サービスを比較します。
価格だけでなく、機能やセキュリティ、運用管理のしやすさまで確認することが重要です。

メールボックス容量
ユーザー数
SMTP/IMAP/POP対応
Webメール
迷惑メール対策
ウイルス対策
SPF・DKIM・DMARC対応
TLS対応
メールアーカイブ
バックアップ
障害対策
管理機能
ログ管理
サポート体制
ライセンス費用
保守費用

特に現在の企業メールでは、
「メールを送受信できる」だけでなく、セキュリティ機能まで含めて比較すること
が重要です。

04.メールサーバーの設計を行う

製品が決まったら、具体的なシステム設計を行います。
例えば、以下のような基本構成を検討します。

インターネット

↓

ファイアウォール

↓

メールサーバー

↓

ユーザーPC・スマートフォン

さらに、以下の項目についても設計します。

  • サーバーのスペック
  • ストレージ容量
  • ネットワーク
  • IPアドレス
  • ドメイン
  • DNS
  • メールアドレス
  • セキュリティ設定
  • バックアップ
  • ログ保存
  • 障害時の復旧方法

5.DNSを設定する

メールサーバー導入では、DNS設定が非常に重要です。
特にメールを正常に送受信するためには、ドメインとメールサーバーの関係を
適切に設定する必要があります。

MXレコードこのドメイン宛てのメールをどのメールサーバーに届けるかを指定します。
SPF正規の送信元サーバーを指定し、なりすましメール対策に利用します。
DKIMメールに電子署名を付与し、メールの正当性を確認する仕組みです。
DMARCSPFやDKIMの認証結果を利用して、なりすましメールへの対応を指定します。

SPF・DKIM・DMARCを適切に設定することで、
なりすましメール対策やメールの到達性改善につなげられます。

6.メールサーバーを構築する

設計に基づいてメールサーバーを構築します。
オンプレミス環境では、一般的に以下のような作業を行います。

  1. サーバーOSをインストール
  2. メールサーバーソフトをインストール
  3. ドメイン設定
  4. ユーザーアカウント作成
  5. SMTP設定
  6. IMAP/POP設定
  7. TLS/SSL設定
  8. 迷惑メール対策
  9. ウイルス対策
  10. ログ・監視設定

07.セキュリティ設定を行う

企業のメール環境では、メールサーバーを構築するだけでなく、
セキュリティ対策まで含めて設計することが重要です。

SSL/TLS
SMTP認証
パスワードポリシー
SPF
DKIM
DMARC
迷惑メールフィルタ
ウイルスチェック
不正アクセス対策
アカウントロック
ログ監視
バックアップ
フィッシングメールやBEC、マルウェアへの対策も重要です。近年の企業メールでは、単純な迷惑メール対策だけでなく、
フィッシングメールやビジネスメール詐欺(BEC)、マルウェアなどを
想定した多層的なセキュリティ対策が求められています。

08.テストを実施する

本番稼働前には、メールの送受信やセキュリティ機能が正常に動作するかを確認します。

送信テスト

社内 → 社外

受信テスト

社外 → 社内

さらに、以下の項目も確認します。

  • Gmailなど外部サービスとの送受信
  • 添付ファイル
  • 大容量メール
  • スマートフォン
  • Webメール
  • 迷惑メール判定
  • ウイルス検知
  • TLS通信
  • SPF/DKIM/DMARC
  • 障害時の復旧

09.既存メールを移行する

既存のメールサーバーから乗り換える場合は、メールデータの移行を行います。

旧メールサーバー

↓

メールデータ移行

↓

新メールサーバー

ここでは、メールデータだけでなく、アカウント・パスワード・
転送設定・メーリングリストなども確認
する必要があります。

また、DNSの切り替えタイミングも重要です。
移行中にメールが失われることがないよう、事前に移行計画を立てておきましょう。

10.本番切り替え

テストが完了したら、新しいメールサーバーへ本番環境を切り替えます。

  1. 新サーバー準備
  2. データ移行
  3. 最終確認
  4. DNS切り替え
  5. 新サーバーで送受信開始
  6. 旧サーバーを一定期間保持
  7. 問題がないことを確認
  8. 旧サーバー停止
ポイントDNS切り替え後すぐに旧サーバーを停止するのではなく、
一定期間は旧環境を保持し、メールの送受信に問題がないことを確認すると安心です。

11.運用・保守を開始する

メールサーバーは導入して終わりではありません。
安定して利用するためには、継続的な運用・保守が必要です。

サーバー監視
ログ確認
セキュリティアップデート
バックアップ
メール容量管理
アカウント管理
不正アクセス監視
迷惑メール対策
証明書更新
障害対応

メールサーバー導入の全体像

01導入目的・要件整理
02クラウド/オンプレ等の方式決定
03メールサーバー製品選定
04システム設計
05DNS・ドメイン設計
06メールサーバー構築
07セキュリティ設定
08送受信・セキュリティテスト
09既存メールデータ移行
10DNS切り替え・本番稼働
11運用・監視・保守

企業のメールサーバー導入で重要なポイント

企業がメールサーバーを導入する場合、
「メールサーバー本体」だけを比較するのではなく、
メールセキュリティ・アーカイブ・バックアップまで含めて設計すること

が重要です。

01

メールサーバー

メールの送受信を担当します。

02

メールセキュリティ

スパム・ウイルス・フィッシングなどからメール環境を守ります。

03

メールアーカイブ

送受信メールを保存し、必要なメールを検索・確認できるようにします。

04

バックアップ

障害やデータ消失などに備えてメールデータを保護します。

企業向けメールシステムを構築するなら

企業のメール環境では、それぞれの役割に応じた製品を組み合わせることで、
より安全で管理しやすいメールシステムを構築できます。

メールサーバー

メールの送受信やユーザー管理など、企業のメール基盤を提供します。

SecurityGateway

メールセキュリティを強化し、スパムやウイルス、フィッシングなどの
メール脅威への対策を行います。

MailStore

企業の送受信メールをアーカイブし、過去のメールを検索・確認しやすくします。


メールサーバー+SecurityGateway+MailStoreという構成にすることで、
「送受信」「セキュリティ」「アーカイブ」という企業メールに必要な機能を
それぞれ強化できます。

メールサーバーの導入・移行をご検討の企業様へ

メールサーバーの新規導入や既存環境からの移行では、
製品選定だけでなく、DNS設定・メールデータ移行・セキュリティ対策など、
さまざまなポイントを事前に検討する必要があります。

自社に適したメールサーバーの構成や製品選定について、
お気軽にご相談ください。

 

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