第30話 猫草

 

昼過ぎに近くのスーパーに買い物へ行きました。

折角会社を出たのだからと、社の者にお土産でも買って戻ろうかと考えたのですが、

何を買ったら良いのかを悩んだあげく、結局は何も買えずに戻りました
(人の好みなどは、人それぞれですものね)

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第28話 鬼退治

 

昔々あるところに、鬼が住む山がありました。

ある日のこと、山のふもとにある村の一人が、山から鬼が下りてくるのを見つけると、

「鬼が出たぞー、鬼が出たぞー」

と、村中に知らせました。

すると村の男たちが、色々なものを持って村の入り口に集まりました。

泥の玉、石、薪。

鬼が村に近づいてくると、村の男たちは一斉に持ってきたものを投げつけました。

バンッ、ドンッ、パンッ。

鬼はいても立ってもいられず、そそくさと山へ帰っていきました。

 

 

 

またある日のこと、鬼はきのこをたくさん乗せたざるを抱えながら、山から下りてきました。

それを村人の一人が見つけると、

「鬼がでたぞー、鬼がでたぞー」

と、村中に知らせました。

するの村の女たちが、色々な食べものを持って村の入り口に集まりました。

米、餅、野菜。

どれも村で作った新鮮なもので、鬼の大好きなものでした。

パクッ、ムシャ、ゴクン。

鬼は食べものを平らげると、急にお腹を押さえて苦しみ始めました。

食べものには、村の女たちが作ったお腹を下す薬が塗ってあったのです。

鬼はきのこを乗せたざるを地面に置くと、泣きながら山へ帰っていきました。

 

 

 

「このままでは鬼が何してくるかわからない」

村人たちは口を揃えて言いました。

「よし、次に鬼が山から下りてくる前に、万全の準備をしておこう」

 

 

 

 

 

そしてまたある日のこと、鬼はリンゴが実った大きな木を一本肩に担いで、山から下りてきました。

それを村人の一人が見つけると、

「鬼がいらっしゃったぞー、鬼がいらっしゃったぞー」

と、村中に知らせました。

すると村中の人が村の入り口に集まり、いらっしゃいませ、いらっしゃいませ、と笑顔で鬼を迎えました。

鬼が村の中央に置かれた大きな椅子に座った、その時でした。

ドスン。

大きな音を立てて、鬼は村人の前から消えてしまいました。

鬼は村人たちが作った、大きな大きな落とし穴に落ちてしまったのです。

鬼は持ってきたリンゴの木を使って、落とし穴から出ようと試みました。

「そうはさせるか」

村人たちは鬼が落ちた穴の中に、石やら泥やら、牛や馬の糞やらを一斉に投げ込みました。

そして、鬼が出てこないように落とし穴に丸太でふたをして、大きな石を乗せると、落とし穴の中を川の水で一杯にしました。

ブク、ブク、ブク。

鬼は息ができなくなってしまい、とうとう死んでしまいました。

それからというもの、鬼は山から下りてこなくなりました。

村人たちは、いつ、また、別の鬼が山から下りてきても良いよう、毎日包丁を研ぎながら、平和に暮らしましたとさ。

 

 

 

   めでたし、めでたし

 

 

 

俺が勝手に作ったお伽噺を聞いた五歳になる息子が言った。

「なんだか、村の人が鬼みたいだね」

胸が少し熱くなった。

 

 

以上、第28回マッソー斎藤の今夜もプロテインでした。

次回、クッキーが好きです! 野爆の。(未定)

 

第27話 ある夕暮れの情景

 

 

オレンジ色に染まった公園で二人の少年がお互いを罵り合っていた。

 

太郎「もうお前とは絶交だ!」

陽一「こっちこそ絶交だ!」

 

その言葉を最後に、二人は公園を後にした。

一歩先を行く陽一を追い越すように、太郎は更に一歩先を歩いた。

すると一歩先を行く太郎に負けじと、陽一は更に一歩先を歩いた。

 

太郎「着いてくるんじゃねーよ!」

陽一「お前がオレに着いてきてるんじゃねーか!」

 

もう一歩、太郎、もう一歩、陽一。

二人の歩くスピードは徐々に上がっていき、

遂には二人とも走って帰路に着いていた。

 

公園から二人の家の方向を歩くと、手前に太郎宅がある。

太郎は何も言わず、家の門を開いて玄関へと向かった。

陽一は太郎の横をすり抜けて、隣の陽一宅の門をくぐった。

玄関の前に辿り着いた陽一の息は上がっていた。

陽一は大きく息を吸いながら、太郎の家に視線をやると、

太郎も陽一を同じように玄関の前で息を整えながら陽一を見ていた。

 

太郎「じゃあ、また明日」

陽一「おう、また明日」

 

オレンジ色の空は、すぐに夕闇の中へと消えてしまうのだろう。

 

 

以上、第27回マッソー斎藤の今夜もプロテインでした。

次回、飽きたら捨てて、もう一度拾うのがサガってなもんよ!(未定)

 

第26話 そんなもの

 

A「日本史のテスト勉強やってる?」

B「教科書はめくったけど、流し読み程度」

A「今度日本史で赤点取ったら補習かな?」

B「補習かもね」

A「あー! 日本史に出てくる歴史上の人物の名前全然覚えられね~

B「俺も俺も。歴史でも現在でも、人の名前覚えるの超苦手なんだよね」

A「そうそう、お前さ、初め俺のことも間違って覚えてたろ」

B「あー、あったね、そんなこと」

A「酷いよな。俺は『荻原』だっていうのに、何故か『萩原』って呼びやがって」

B「ごめんごめん」

A「あ、人の名前って言えばさ、今度音楽の教育実習にやってきたマブの名前なんだっけ?」

B「あー……」

A「ほら、北野きいちゃんに似てるって話したじゃん」

B「おー……」

A「まー、お前に芸能人の名前思い出せっていうのは無理な話だよな」

B「すまんな」

A「いいってことよ」

B「あ……」

A「ん?」

B「ズーミン……」

A「ムーミン?」

B「ずーみんだって!」

A「何? それ」

B「ほら、今テレビに映った子、今泉佑唯ちゃんじゃないか」

A「え? 誰?」

B「お前……ふざけんなよ! ずーみん知らないなんて」

A「あ、そ、そうか……」

B「あ、テチも映った!」

A「テチ……」

B「平手友梨奈ちゃんだよ、馬鹿! 最年少でセンターだぞ!」

A「おぉぅ……そうなんだ」

B「ゆいぽんだ、おー、ゆいちゃんず揃い踏みだね」

A「……」

B「小林由依ちゃん

A「お、おぅ……」

B「べーゆっかーも、いい味出してるね~」

A「……すまん」

B「ん?」

A「誰?」

B「欅坂46

A「あぁ……それは聞いたことある……」

B「あっ、しーちゃんもいるじゃん」

A「あ、あのさ……」

B「何? 今いいところなんだけど!」

A「凄いな……ニックネームまで……」

B「うっせーよハゲ! 欅馬鹿にするなら、やるよ?

A「……」

B「……」

A「お前さ、人の名前覚えるの超苦手なんじゃなかったっけ?

 

B「……」

 

A「……」

 

 

B「……」

 

 

A「……」

 

 

 

 

 

B「あ!」

 

 

 

 

以上、第26回マッソー斎藤の今夜もプロテインでした。

次回、なうロマンティックA GoGo!(未定)

 

第25話 理不尽なご婦人

 

いつの日だったであろうか。

もうかれこれ、無情とも言える二週間以上の時が過ぎ去っていきました。

たかが二週間、されど二週間。

平等に分け与えられているはずの時間というものは、

人類皆平等なものなのかと疑いたくなるくらいに、

泡沫の水泡のように淡いのだと私は確信している次第なのです。

 

 

さて、ここで問題になるのは、一体何が『二週間』だというのか、ということ。

単純に、「大人になるにつれ時間の流れが早いわよね~」、

なんて議論をしたい訳では一切御座いません、滅相も御座いません。

私は問題にしたいのはただ一つ。

 

 

何故、

この私が、

二週間もの間、

ブログを更新しなかったのか?

 

 

 

このことに言及する必要があるように思えます。

お話しましょう。

させて下さい。

いえ、拒否権というものはございませんよ。

何故ならここは、発信も受信も自由なネットの世界。

勝手にします、そうしましょ。

 

例えば、

このような会話のやりとりの中に答えが潜んでいるような気がします。

 

 

 

 

 

 

子供「ね~お母さ~ん。もう兄貴のお下がりは嫌だよ~」

母親「どうして? まだ着られるし、サイズだってピッタリじゃない」

子供「古いんだよ、流行ってないんだよ」

母親「流行りなんて関係ないでしょ」

子供「じゃあさ、せめてリコーダーだけでも新しいのを買ってよ。

皆は黒ベースなのに、俺のだけ白いんだよ」

母親「音がでるだけマシよ」

子供「でもそれでさ、俺がクラスでなんて呼ばれてるか知ってる?

雪だるまだよ、雪だるま。酷すぎるよ」

母親「それは貴方が外に遊びにも行かないで食べすぎるからじゃない」

 

子供「……」

母親「……」

 

子供「じゃあさ、算数セットだけでも。

見てよ、この棒。

皆のはマグネットが入ってて立体も作れるけど、俺は平面だけなんだぜ?」

母親「はい、コレ」

子供「なんだよ、コレ」

母親「見て分からないの?

セロテープ、よ」

 

子供「……」

母親「……」

 

子供「もういいよ!

じゃあさ、せめて兄貴みたいに結婚させてくれよ!

母親「お兄ちゃんはちゃんとしてるから結婚できたんじゃない」

子供「ずるいよ、俺にだってチャンスくらいくれよ」

母親「38歳、無職の分際で?

 

子供「……」

母親「……」

 

子供「あの……

母親「バイトもしないで食っちゃ寝食っちゃ寝。

良い御身分だこと。

新しいリコーダーが欲しい?

何生意気言っているの?

お母さんだって、後何年生きれるか何て分からないのよ?」

子供「だってさ……」

母親「だってもへったくれもアリマセン!

 

 

 

 

 

 

 

世の中は、不条理なものです。

弟というだけで、どんな理由をつけようとも、

お下がりは止めてもらえないのです。

 

そう!

理由などないのです!!

私マッソーがブログを更新できなかったことも、理由などないのです!!!

せっかくなので思い切って言ってやりました、胸を張ってね★

 

 

追伸:

上の兄弟はございませんのであしからず。。。

 

 

以上、第25回マッソー斎藤の今夜もプロテインでした。

次回、ゾンビなう!(未定)

 

第24話 カレーと加齢

今日は、天気も良く、とても清々しい日和でした。

雲一つない青い空

澄んだ空気に冴えわたる白い息

私は身を震わせながら歩きました。

なんだか、いつもより、外を歩く人が少ないように思えます。

寂しいな。

どうしてだろう。

寒いけど、こんなにも気持ちが良いのに。

 

 

 

 

だけど……

 

 

 

 

 

 
寒い。

 

 

 
そう、今日は、寒いのです

だから私は、踏み入れた店の店員にこう告げたのです。

 

 

 

 

 

 

 


「野菜カレー

激辛

でっ!」

 

 

 

 

 

 

 

そう、寒い一日をHOTにすべく、辛いものを食べる決心をしたのです。

普通、中辛、辛口 … 無料。

 

激辛 … +50円

 

 

 

 

 

人は、チャレンジし続けるからこそ、人なんだと言っておりました、

2年前に亡くなったセキセイインコが言っておりました。

 

 

 

一口、口に運びます。

辛い、だが、美味い!

流れ出る汗と同じ位の旨味が私を支配するのです。

辛い、痛い、だが、負ける訳にはいかないんだ!

私はいつしか、自分にこう言い聞かせていたのです。

 

 

 

 

ラッシーを一口飲みました。

だけどラッシーは、瞬間的にはお口をまろやかにしてくれるのですが、

その後、再度カレーを口に運ぶ時の恐怖も倍にするのです。

辛い、痛い、だが、美味い。

開く瞳孔、開く汗腺、オープン マイ ハート。

どうにでもなれ、ケセラセラ

あははは、クラムボンはカプカプ笑ったよ?

マッソーおじさんは、汗を流しまくって、もう何も出ないよ。

あはははは……。

 

 

 
外は、相変わらずの寒空。

そして、汗をかいた私の体は、まるで氷のように冷え切ってしまった。

だから私は今、こんな恰好をしているのさ。

 

 

 

 

 

 

 

たまにはこんな日もいいもんじゃないか。

 

追伸:

あーぁ、昔はこの位ペロリと食べれたのにな~……

 

 

以上、第24回マッソー斎藤の今夜もプロテインでした。

次回、螺髪は口に入れると意外に柔らかい!(未定)

 

文章と筋肉を愛する男がIT業界の荒波に揉まれながら、ウェアポータルという最強チームでの葛藤と成長の日々を綴るブログです。