第6話 擬音とはそういうもの

『クラムボンはカプカプわらったよ』

 

これはかの有名な宮沢賢治の小説「やまなし」の一説である。

私はこれを、小学校低学年の国語の教科書で初めて目にした。

クラムボンとは一体なんぞや?

やまなしの読者であれば、誰もが一度は考えうることだろう。

そういった議論は昔からなされているようで、

魚、光、泡、その外得体の知れない妖精的なもの、

そのどれもが適格に当てはまるものではなかった。

そのような議論に興味のある方は、早々にこのブログを閉じて、

発泡酒でもググッと傾けながらグググッググると良い。

マッソーが気になるのは、そうプロティ…

カプカプ』なのである。

人生において、カプカプ、という擬音を耳にしたことは一度もない。

しかし、やまなしに登場する蟹の兄弟は、純粋すぎるが故に、

しがらみという社会の中に生きる人間とは異なり、

言葉をお世辞や嘘で覆うことはしない。

よって、カプカプは実際の音、に違いないのだ。

もしかしたら、蟹の世界では当たり前に聞くことができる音なのかも知れないが、

宮沢氏がカプカプと表現したのであれば、それば現実に有り得る音の可能性もある。

よし。

それでは早速、実験してみようか

 

 

①食べる音

パンのようなもの、または人間の二の腕でも良いのだが、

何かにかぶりつく時の擬音に、カプという擬音を使ったことはないだろうか。

早速マッソーは、食パンにかぶりついてみた。

カプ、どころか、サクも、モフも、なかった。

ならばと、クロワッサン的なものにかぶりつけば良いのではと思い、

チョコレートが塗りこまれたクロワッサン的なものにかぶりついてみたのだが、

カプ、どころか、我が耳に届いたのは、蚊のささやくような軋む音だけだった。

マッソーは「食べる音」案を諦め、無言でクロワッサン的なものを胃に入れた。

家の中には、寂しそうに光を放つテレビの音しか響かなかった。

 

 

②被せる音

ジュースのキャップでも良い、帽子でも良い。

何かを被せる時の擬音に「カポ」というのを目にしたことはないだろうか。

プとポだ、もしかしたらということもある。

 

ものは試しだと、ペットボトルにキャップを乗せてみる。

(カチャ)

いや、違うな。

もう少し強く。

 

(ガチャ)

ニュアンスが違う。

さらに強く。

 

(バタンッ トットットッ シュワワワワ~ ジュンジュワ~)

おわっ! やべっ、やべっ!!

 

転げたペットボトルから流れ出したキリンコーラがテーブルを濡らし、

絨毯に染み込む音が響くと同時に、

1人のおっさんが焦燥する薄汚い声だけが部屋に響いた。

どうやら、これでもないらしい。

 

 

③妄想

これはあくまでも、マッソー独自の見解であるので、

全てを信じず、貴方の妄想に任せて読み進めて欲しい。

例えば、1人のおっさんがいたとする。

そのおっさんはテーブルに水たまりとなったコーラを、

どげんかせんといかんっつってとった行動が、

テーブルをねぶることだった。

(ピチャ ピチャ チュパッ)

それだけでは飽き足らず、そのおじさんは、飲む、という行動に出る。

(ズズ ズズズ ジュジュジュン チュパ)

その刹那、そのおじさんは自分の耳を疑うことになった。

 

(カ、プゥ)

 

なんということだっ!!

確かにそれは、おじさんが追い求めていた「カプ」の欠片であったのだ。

しかし、一体何故そのような音が!?

そのおじさんは、キョロキョロと周りを見渡しても、

1人暮らしの部屋には誰もいず、確認することもできなかった。

もう一度、もう一度、おじさんは願った。

だが、いくらテーブルをねぶっても、決して「カプ」とはならない。

おじさんは、自分の行動を追うことにした。

 

テーブルのコーラがこぼれ、テーブルの水たまりコーラをねぶり、

 

 

テーブルの水たまりコーラを飲み、もっと、もっとと強くねぶり、

 

 

 

そうして勢いで歯をテーブルにぶつけ、

 

 

 

その意図しない衝撃に思わず肛門括約筋の筋肉が弛緩し、空気が漏れた。

 

 

 

カッ、プゥ☆

 

 

 

……
おしまい★

時にはこのようなブログでも良いのかも知れない。

うん、そうに、違いない。
以上、第6回マッソー斎藤の今夜もプロテインでした。

次回、プロテインダイエットを実行してみた![3か月目](未定)

 

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