第55話 【ショートショート】塵のようなもの(オムニバス)

皆様、御機嫌麗しゅうございますですか?

今日は気まぐれ、どこにでもある話のオムニバス。

冷える気温に吹く春風のような暖かい気持ちで、

どうかお願い致します。

 

 

塵、でも綺麗ですよね^^

 

 

【カフェイン中毒】

一日にコーヒーをどれくらい飲むのだろう。

朝昼晩の食後に1杯ずつ。

午前/午後の一時に1杯ずつ。

眠る前にも1杯いただく。

最低でも5、6杯くらいは飲んでる。

これだけカフェインに浸かっていても、

不思議と眠気はすぐにやってくる。

なぜって?

だって、夢の中で、君が呼んでいるから。

 

 

 

【貧しい食事】

おいしいと評判のラーメン屋に足を伸ばした。

美味しくなかった。

今日はいつもの牛丼を食べた。

どこか味気なかった。

久しぶりにカップラーメンも食べてみたが、

懐かしさを慈しむような感動はない。

風邪でもひいたのかな?

あぁ、なんだ、違った。

隣に君がいないからだ。

 

 

 

【一瞬の輝き】

夏といえば、花火。

冬の夜空にも花火。

最近の花火の進化には、正直驚かされる。

2段階、3段階で開く花、

虹色の閃光が黒いキャンパスを彩る。

その輝きは一瞬で、そして、とても、儚いもので。

花火の美しさを女性に重ねてみる。

「キレイだね」

その言葉も一瞬で、それは、とても、儚いもので。

 

 

 

【月】

「ほら、見て、キレイ」

「そうか?」

「そうよ、真ん丸で光輝いてる」

「表面、クレーターしかないぞ」

「うさぎだっているのよ?」

「うさぎ? いないいない。

むしろ俺は月を見るたびに

高校時代の松井を思い出す」

「男って、最っ低」

 

 

 

【嘘つき】

嘘つきが大嫌い。

一度嘘をつくと、その嘘を隠す為に、また嘘が必要になる。

嘘が嘘で覆われて、本当の君を見失っていくから、僕は嘘が嫌いだ。

大っ嫌いだよ、嘘なんて。

でも僕は知ってるよ。

君は嘘をつく時、フッと小さく息を抜いてから、嘘の言葉を発するんだ。

それを知っていながら、僕は知らないフリをして。

そうなんだ、って相槌を打ちながら、僕は自分の心に嘘をつく。

大っ嫌いだよ嘘なんて、大っ嫌いだよ僕なんて。

 

 

 

 

 

ふぅ、お疲れさまでした。

 

以上、第55回マッソー斎藤の今夜もプロテインでした。

次回、春風邪をひきました。。。(未定)

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