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MailStore Clientの配布

 ソフトウェア配布用のシステムなどから、MailStore Clientをクライアント端末に自動配布できます。自動配布を行うには、配布用のシステムが警告メッセージを表示される事なく、インストーラーを実行できるようにする必要があります。

  1. グループポリシーを使う場合
    1. インストール
    2. アップデート
    3. 設定
    4. アンインストール
  2. グループポリシーを使わない場合

1. グループポリシーを使う場合

1-1. インストール

手動でのインストールに加え、MailStore ClientはActive Directoryでも配布できます。配布処理が正しく設定されるとMailStore Clientはログオン時に自動インストールされます。これはバックグラウンドで実行され、ユーザーによる操作は必要なく、すぐにMailStore Clientの利用を始められます。ショートカットアイコンがデスクトップへ生成されます。

例: Windows Server 2003での配布用設定

  • The MailStore Client MSIファイルはMailStore Serverインストーラーに同梱されています。これはスタートメニューの Install MailStore Client on other Computers というリンクかMailStore Serverのプログラムフォルダ内にあるSetup-<バージョン>という名前のサブフォルダ内で確認することができます。
  • MailStore Client MSIセットアップファイルをドメイン内のユーザーがアクセスできる場所へコピーしてください。
  • 「グループポリシーの管理」ツールを開きます。
  • 左ペインを[グループポリシーの管理]-[フォレスト]-[ドメイン]-[<ドメイン名>]-[グループポリシーオブジェクト]の順番で展開し、[グループポリシーオブジェクト]を右クリックしてメニューから[新規]を選択し、MailStore Deploymentといった名称でオブジェクトを作成します。
  • 作成したオブジェクトを選択し 編集をクリックします。[ユーザーの構成] の [ソフトウェアの設定] を展開します。[ソフトウェア インストール] を右クリックし、[新規作成] をポイントして、[パッケージ] をクリックします。
  • MSIファイルを選択します。ファイルのパスはUNC(例.\\Server\Setup\MailStoreClientsetup…)で指定する点にご注意ください。また、この共有フォルダに対するユーザーの読み取り権限の有無を確認して下さい。
  • 次の画面で 詳細設定 をクリックし OKをクリックします。
  • 次の画面で、以下の図の通り選択して下さい:
  •  OK をクリックし、次のような内容になっていることを確認して下さい:
  • グループポリシーエディタを終了します。次に、作成したポリシーをOUへリンクします。
  • OUを右クリックし、 既存のGPOのリンクを選択します。 GPOを選択し、 MailStore Deployment を選択し、 OKをクリックします。 
  • グループポリシーが次回のユーザーログオンのタイミングから利用できるようになりました。

1-2. アップデート

グループポリシーでMailStore Clientソフトウェアを自動アップデートする事ができます。MailStore Clientは同じバージョンのMailStore Serverにのみ接続できるため、MailStore Serverをアップデートした際にはMailStore Clientも必ずアップデートする必要があります。MailStore Deploymentグループポリシーを編集して自動アップデートを行う場合は次の手順を参照して下さい:

  • 既存のMailStore Deploymentグループポリシーを開きます。新規にパッケージを作成し、アップデートされたMailStore Outlook Add-inの MSIファイルを選択します。ダイアログが表示されますので、”詳細設定”を選択して、OKをクリックします。続いて、以下の画面の通り設定します:
  • アップグレードタブから、 追加 をクリックし、アップデートするソフトウェアを選択します。下記画面のように設定し、 OKをクリックします。
  • グループポリシーは次の図のようになります:

MailStore Clientは次回ログオン時に自動アップデートされます。

グループポリシーを使用してソフトウェアのインストールを行う際の問題を避ける為、MailStore Client配布用に次の設定を必要に応じて調整してください。

  • [コンピュータの構成] – [管理用テンプレート] – [システム] – [スクリプト] の「ログオン スクリプトを同期的に実行する」を有効にいます。
  • [コンピュータの構成] – [管理用テンプレート] – [システム] – [ログオン] の「コンピュータの起動およびログオンで常にネットワークを待つ」を有効にします。

1-3. 設定

MailStoreをActive Directory環境で使用している場合、MailStore ClientやMailStore Outlook Add-inをグループポリシーを使用して設定を行うことができます。

こうした目的のために、グループポリシーテンプレートが提供されています: Windows 2003モードもしくはそれ以前のドメイン環境向けには、ADMテンプレートが、Windows 2008モード以降の環境向けには、ADMXテンプレートが利用可能です。(注意: テンプレートのリンクはMailStore社へのリンクとなります) MailStore ClientとMailStore Outlook Add-inの設定は、いずれも同じテンプレートで行います。

ADMテンプレートのインストール

ADMテンプレートはWindows 2003 Server以前が稼働しているマシンでグループポリシーを管理する場合に使用されます。ADMテンプレートをインストールするには、”グループポリシーの管理”コンソール を開きます。(“グループポリシーの管理”コンソールがご使用のシステムにインストールされていない場合は、次のリンクからダウンロードすることができます: http://www.mailstore.com/?gpmc   (注意: Microsoft社のページが開きます)

次の手順を実行します。

  • ADMテンプレートをダウンロードして任意のフォルダに保存します。
  • “グループポリシーの管理”コンソールを開きます。
  • “グループ ポリシー オブジェクト” フォルダを右クリックします。
  • “新規”をクリックして、MailStore Client Settings  という名前で新規にグループポリシーオブジェクトを作成します。
  • 新しいオブジェクトを右クリックして、編集を選択します。
  • “ユーザーの構成”で、管理用テンプレートを右クリックして、テンプレートの追加と削除 を選択します。
  • “追加”をクリックして、ADMファイルのパスを入力します。
  • “開く”をクリックしてダイアログウィンドウを閉じます。
  • 以上でADMテンプレートのインストールは完了です。

ADMXテンプレートのインストール

ADMXテンプレートはWindows 2008 Server以降が稼働しているマシンでグループポリシーを管理する場合に使用されます。テンプレートをインストールするには、”グループポリシーの管理”コンソールを開きます。

次の手順を実行します。

  • ADMXテンプレートをダウンロードして任意のフォルダに保存します。
  • Windowsのエクスプローラから、%Systemroot%\PolicyDefinitions フォルダを開きます。
  • ADMXテンプレートを上記のフォルダにコピーします。
  • サブフォルダ(en-US)から、ADMLテンプレートを対応するフォルダ(en-US)へコピーします。
  • エクスプローラの画面を閉じます。
  • “グループポリシーの管理”コンソールを開きます。
  • “グループポリシーオブジェクト”フォルダを右クリックします。
  • “新規”をクリックして、MailStore Client Settings  という名前で新規にグループポリシーオブジェクトを作成します。
  • 新しいオブジェクトを右クリックして、編集を選択します。
  • “ユーザーの構成”で、ポリシー -> 管理用テンプレートをクリックして、テンプレートの追加と削除 を選択します。
  • 以上でADMXテンプレートのインストールは完了です。

MailStore Clientの設定

  • “グループポリシーの管理”コンソールを開きます。
  • MailStore Client Settingsというグループポリシーオブジェクトを右クリックし、編集を選択します。
  • 「ユーザーの構成」「ポリシー」「管理用テンプレート」「MailStore」「MailStore Client」を選択します。
  • Automatically log on to MailStore Server

ここでは、MailStore Serverへ自動的にログインするかどうかを指定します。自動ログインを有効にする場合は”Enabled”、無効にする場合は”Disabled” を選択します。

  • Server Name

自動ログインが有効になっている場合、MailStore Clientがどのサーバーに接続するかを指定することができます。
入力の形式はホスト名、IPアドレスのどちらでも構いません。もしMailStore Serverがデフォルト以外のポート番号で待ち受けしている場合は、ホスト名もしくはIPアドレスの後ろに、:ポート番号  といった形でポート番号を指定してください。

1-4 アンインストール

グループポリシーによるアンインストール

配布を行うのと同様に、グループポリシーを使用してソフトウェアパッケージをアンインストールすることができます。以下の手順を行ってください。

  • Windowsサーバーの”グループポリシーの管理”コンソールを開きます。
  • “グループ ポリシー オブジェクト”フォルダを展開します。
  • MailStoreのソフトウェア配布用に作成したグループポリシーオブジェクトを右クリックし、編集を選択します。
  • ユーザーの構成 | ポリシー |  ソフトウェアの設定 | ソフトウェア インストール を展開します。
  • アンインストールするパッケージを右クリックし、すべてのタスク -> 削除 を選択します。
  • 下記のダイアログ ウィンドウが表示されるので、”直ちに、ソフトウェアをユーザーとコンピューターから案インスト0るする”を選択し、OKをクリックします。
  • 開いているすべてのウィンドウを閉じ、グループポリシーエディタを終了します。
  • ソフトウェアはユーザーが次回ドメインにログインした時にアンインストールされます。

手動もしくはグループポリシーを使用しないアンインストール

グループポリシーを使用しないでMailStore Clientアプリケーションをアンインストールするには、以下のステップを実行してください。

  • まず、セットアップしたパスとパラメータを特定する必要があります。クライアントPCの1台でレジストリエディタを開き、以下のキーを検索/開いてください。
"HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\MailStore Client_is1".
  • “QuitUninstallString”のキー値をコピーします。(例. “C:\Program Files\deepinvent\MailStore Client\unins000.exe” /SILENT)
  • バッチファイル”mailstore_uninst.bat “に貼り付け、サーバーのNETLOGON 共有フォルダに配置します。
  • “グループポリシーの管理”コンソールを開きます。
  • “MailStore Client Uninstall”という名前で新しいグループポリシーオブジェクトを作成し、ドメインもしくはMailStore Clientがインストールされたユーザーが属するOUにリンクします。
  • 新しいグループポリシーオブジェクトを右クリックし、編集を選択します。
  • コンピュータの構成 | Windowsの設定 | スクリプト を開きます。
  • “スタートアップ”を右クリックし、プロパティを開きます。
  • “追加”をクリックし、”参照”をクリックします。
  • NETLOGON 共有フォルダの”mailstore_uninst.bat “を選択し、開くを選択します
  • 設定を保存し、グループポリシーエディタのウィンドウを閉じます。
  • 最後に、コマンドプロンプトを開き、グループポリシー設定を更新する為に、”gpupdate /force” を実行します。

クライアントマシンの次回スタートアップ時に、グループポリシーが適用され、MailStore Clientは自動的にアンインストールされます。

2. グループポリシーを使わない場合

Windowsインストーラー及びmsiexecのコマンドラインパラメータにつきましては、 Microsoft TechNet を参照して下さい。