MDaemon13.5では、アカウントテンプレートやActiveSyncでのスマートフォン向けポリシー配布など、多くの新機能が搭載されました。
WorldClientウェブメール機能や添付ファイルリンクも拡張し、更に便利にお使い頂けるようになりました。
これらのMDaemon13.5での新機能や更新機能を詳しくご紹介します。
アカウントメニューに、グループ&テンプレートというメニューを追加しました。
テンプレートは紐づいたアカウントのサービスや機能の管理に使われます。
このため、グループはアカウント設定のほとんどの項目を自動的に適用するために使う事ができるようになりました。
例えば、特定のアカウントで自動応答機能を使用できるようにするには、任意の名前で作成したアカウントテンプレートで、自動応答機能の定義を行い、アカウントテンプレートをグループに適用します。
適用されたグループは所属するメンバーに対してテンプレートを適用します。
この時点で、テンプレートはアカウントの自動応答機能の設定を確認します。
テンプレートはほぼ全てか特定のアカウント設定をコントロールします。
アカウント設定の中のどの部分をテンプレートで管理するのか、事前に検討しておく必要があります。
WorldClientで使われているLookOutテーマが、レスポンシブに対応した新しいデザインとなりました。
ウィンドウサイズに応じてデザインが自動調整されるので、タブレットなどのモバイル端末からでもよりシームレスにお使い頂けるようになっています。
WorldClientで使われているLookOutテーマが、レスポンシブに対応した新しいデザインとなりました。
ウィンドウサイズに応じてデザインが自動調整されるので、タブレットなどのモバイル端末からでもよりシームレスにお使い頂けるようになっています。
更に、新しいユーザーオプションも各種追加され、より使いやすくなりました。
例えば、メールでよく使う言い回しを雛形として登録できるようになりました。
メールの作成画面から、登録した雛形をいつでも選択できます。
パブリックフォルダが設定メニューの中の、パブリックフォルダマネージャから管理されるようになりました。
これまで全体に適用されていた設定の多くが、ドメイン単位で指定できるようになりました。
プライマリドメインとセカンダリドメインというコンセプトは、ドメインマネージャへと変わりました。
ドメイン毎にそれぞれの設定が行えるようになり、ドメイン毎に異なるスマートホストが利用できるようになりました。
添付ファイルリンクとはMDaemonの機能の1つで、添付ファイルの実態を自動的にURLへ置き換え、実際のファイルはウェブアクセスできる場所へ移動させ、ユーザーはメールの本文に記載されたURLをクリックすると、実際のファイルへアクセスできるというものです。
MDaemon 13.5から、添付ファイルリンクが送信メッセージにも使用できるようになりました。
添付ファイルリンクは、ユーザー単位で有効にする事ができます。ユーザーがメールを送信すると、添付ファイルリンクが、実際のファイルを取り出し、指定のURLでアクセスできるように書き換えられます。
新しいオプションとして更に、指定したサイズ以上の添付ファイルのみURLへ置き換える事ができるようになりました。
この機能を使うと、MDaemonは、サイズが小さい添付ファイルは無視して、サイズの大きいものだけをURLへ変換します。
ActiveSyncサーバーがActiveSyncプロトコルの12.1, 14.0, 14.1に対応し、Outlook 2013を始めとした、幅広いデバイスやアプリケーションに対応しました。
これにより、例えばOutlook 2013からActiveSyncを使って予定表や連絡先へアクセスできるようになりました。
ActiveSyncでより多くのポリシーが使用できるようになりました。
追加したポリシーは、パスワードの期限設定、パスワードの複雑さレベルの設定、添付ファイルの最大サイズ、パスワードへ数字や英数字を含む事を必須とするとするかどうか、デバイスの暗号化有無といったものです。
MDaemonへの通信が行われていないActiveSync端末を、指定日数経過後、自動的にMDaemonから登録削除できるようになりました。
登録が削除されると、過去の設定や接続履歴も初期化されます。
端末が再度MDaemonへ通信を行うと、MDaemonはこれを新しい端末として処理します。
ドメインのポリシーに基づき、フォルダ同期の初期化や購読フォルダの再同期も併せて行われます。
このオプションによって、古い未使用端末が古い情報を保持している状態をなくす事ができます。
このオプションはデフォルトで31日間です。
ActiveSyncがデバイスID、デバイスタイプ、デバイスOSを元にしたホワイトリスト/ブラックリストが使用できるようになりました。
デバイスのIDや種類、OSを元にブラックリストやホワイトリストへの登録が行えます。
ActiveSyncのバージョン、ユーザーエージェント、端末で通信できる端末を限定できるようになりました。
ActiveSync for MDaemonに関する詳細はこちらから
ActiveDirectoryへ定期的な問い合わせを行い、ActiveDirectoryに保存されている最新の情報から、パブリックの連絡先を更新し続けるよう、Active Directoryモニタリングが改善されました。
アカウントの住所や電話番号、ビジネスコンタクト情報などの共通フィールドはパブリック連絡先のレコードに格納され、このデータはActive Directory上で変更される度に更新されます。
数多くの連絡先レコードフィールドがこのようにしてモニタリングされます。
MDaemon管理画面の下部のタブで表示されるメールのルーティング情報が色別に表示できるようになりました。
これにより、挙動確認やトラブルシューティング時に、プロトコルコマンドやエラーの確認が行いやすくなりました。
パフォーマンスカウンターが、リアルタイムにMDaemonのステータスをモニタリングできるようになりました。
各種プロトコルのアクティブなセッション数やキュー内のメッセージ数、サーバーの有効/無効のステータス、MDaemonの稼働時間、セッションとメッセージの統計用のカウンターが用意されています。
最新バージョンへのアップデートをぜひご検討下さい。