MailStore Serverマニュアル
Microsoft Exchangeのようなメールサーバ上のメールボックスからだけでなく、ローカルにインストールされたユーザーのメールクライアントからもEメールをアーカイブすることができます。すべてのアーカイブタスクは手動で実行したり、スケジュールに従って自動的に実行することもできます。
どの方法が最適であるかご不明な場合は、『正しいアーカイブの選択』を参照してください。
ここでは、アーカイブプロファイルや、特定フォルダのアーカイブ、アーカイブ後のEメールの削除、アーカイブプロセスの自動化に関する詳細をご説明します。
MailStore Serverを使うと、既存のMicrosoft 365メールボックスやパブリックフォルダ、共有フォルダのメールアーカイブが行えます。個別、複数、または全てのメールボックスはもちろん、全ての送受信メールのアーカイブをMailStore Gatewayにて取得する事もできます。
詳細についてはMicrosoft 365のメールアーカイブを参照してください。
MailStore Serverでは個別又は複数のG Suiteメールボックスの他、全ての送受信メールを専用メールドロップメールボックスかMailStore Gatewayを使って取得する事ができます。詳細についてはG Suiteのメールアーカイブを参照してください。
管理者ではないユーザーは、個々のGmailメールボックスやG Suiteメールボックスを、Gmailプロファイルを使ってアーカイブできます。詳細についてはGmailからのメールアーカイブをご参照下さい。
Outlook、Thunderbird、その他のメールクライアントからのアーカイブ
他のすべてのアーカイブ機能とは反対に、これらのメールアプリケーションからEメールをアーカイブするにはMailStore Clientソフトウェアがユーザーのコンピューターにインストールされている必要があります。一度アーカイブタスクがセットアップされると、ユーザーによって手動で実行したり、スケジュールに従って自動的に実行することができます。このトピックに関する詳しい情報は、『Outlook, Thunderbirdその他からのEメールアーカイブ』の章を参照してください。
管理者として、他のMailStoreユーザーのMicrosoft Outlook PSTファイルをアーカイブすることができます。
EML、MBOXなどその他のファイルのアーカイブ
管理者として、他のMailStoreユーザーの.eml もしくは.msgファイルからEメールをアーカイブすることができます。
メールサーバ
Microsoft ExchangeもしくはOffice 365のメールボックスとパブリックフォルダのアーカイブ
MailStoreを使うと既存のExchangeもしくはOffice365上のメールボックスやパブリックフォルダをアーカイブすることができます。個別もしくは複数、あるいはすべてのメールボックスを1ステップでアーカイブできるだけでなく、Exchangeのジャーナル機能を使ってすべての送受信メールをアーカイブすることもできます。
Alt-N MDaemonのメールボックスのアーカイブ
MailStore はAlt-N社が開発し、世界中で広く利用されているメールサーバ製品MDaemon Messaging Serverに対し、ファーストクラスのサポートを提供します。MailStoreを使って、単一のメールボックスや、複数もしくはすべてのメールボックスを1ステップでアーカイブできるだけでなく、全ての送受信メールをアーカイブすることもできます。
Kerio Connectのメールボックスのアーカイブ
MailStore Serverは広く利用されているメールサーバ製品Kerio Connect email serverに対し、単一のメールボックスや、複数もしくはすべてのメールボックスを1ステップで簡単にアーカイブできるよう、特別なサポートを提供します。
IceWarp Mail Serverのメールボックスのアーカイブ
MailStore Serverは広く利用されているIce Warp Mail Serverに対し、単一のメールボックスや、複数もしくはすべてのメールボックスを1ステップで簡単にアーカイブできるよう、特別なサポートを提供します。
その他のメールサーバのアーカイブ
MailStoreを使うと、IMAPやPOP3プロトコルを使うその他のメールサーバ上のメールボックスをアーカイブすることができます。この中にはGoogle MailやWeb.deのようなWebベースのメールボックスも含まれます。MailStoreは単一のメールボックスや複数メールボックスを1ステップでアーカイブできるだけでなく、全ての送受信メールをアーカイブするために使われるキャッチオールメールボックスあるいはマルチドロップメールボックスからのアーカイブにも対応しています。
一般的な情報は以下のそれぞれの章を参照してください。
実際の手順はお使いのメールサーバによって異なります。いくつかのメールサーバについての詳細な情報は実装ガイドを参照してください。
MailStoreにおいては、すべてのアーカイブタスクはアーカイブプロファイルとして保存されます。このようなプロファイルを実行することでアーカイブプロセスが開始されます。
アーカイブプロファイルには以下のような情報が含まれます。
ご注意ください:管理者としてMailStore Serverへログインしている場合、Eメールが保存される、ターゲットとなるアーカイブ(ユーザーのアーカイブ)を指定するよう促されます。もし一般ユーザーとしてログインしている場合は、対応するユーザーのアーカイブが自動的に使用されます。
「保存されたプロファイル」の下の一覧から、実行したいアーカイブプロファイルを選択し、「実行」をクリックします。
アーカイブプロセスが実行されると、進捗状況が表示されます。ここにはアーカイブされたEメール量の情報の他、発生したエラーの情報も表示されます。
アーカイブプロファイルは手動による実行に加え、スケジュールに従って自動的に実行することもできます。その場合は、既存のプロファイルを右クリックし、「スケジュール...」を選択してください。このトピックに関する詳細な情報は『アーカイブプロセスの自動化』の章を参照してください。
すべてアーカイブプロファイルは、特に気にせず何度でも実行することができます。MailStoreはターゲットのアーカイブ(指定されたユーザーのアーカイブ)にまだ保存されていないメールだけをアーカイブします。もし、Eメールがソースのアプリケーション(例えば、 Microsoft Outlook)において、異なるフォルダへ移動されていたとしてもMailStoreはそれを検出し、MailStore内でもその移動の操作を同じように行います。
既存のアーカイブプロファイルを編集するには、プロファイルを右クリックして「プロパティ」を選択します。必要な変更を行った後、[OK]をクリックして新しい設定を保存します。
もしアーカイブプロファイルが不要になれば、削除することができます。この操作は既にアーカイブされたEメールには影響を与えません。Eメールはアーカイブ上に残ります。プロファイルを削除するには、削除したいプロファイルを右クリックして「削除」を選択します。確認のプロンプトが表示されますので、[OK]をクリックします。
MailStoreの管理者(admin)は、アーカイブプロファイルの所有権を変更することができます。これにより、ユーザー用にアーカイブプロファイルの準備だけ管理者が行い、以降はユーザー自身で実行するといったことができます。既存のアーカイブプロファイルの所有者を変更するには、変更したプロファイルを右クリックし「所有者の変更...」を選択します。ダイアログからユーザーを選択し、[OK]をクリックして変更を確定します。
MailStoreの管理者(admin)は、他のユーザーが自分の為に作成したアーカイブプロファイルを管理することもできます。その場合は、画面左下にあるチェックボックス「すべてのユーザーのプロファイルを表示」を選択してください。
例外:Microsoft Outlookやその他のメールクライアントのアーカイブプロファイルを他のユーザーに対して実行する場合
一般的には、対応したアプリケーションがインストールされたコンピューター上でこれらのプロファイルを排他的に実行するのが賢明です。より正確に言うと: もしブラウン氏がMicrosoft Outlookのアーカイブプロファイルを持っている場合、管理者はMailStore Clientを通じてそのプロファイルの表示と編集が行えます。しかしながら、このプロファイルの実行は、ブラウン氏のコンピューター上にインストールされたMailStore Clientを使って実行された場合にのみ、意味のあるものとなります。この例外は、Outlook, Outlook Express/Windows Live Mail, ThunderbirdそしてSea Monkeyの場合にのみ当てはまります。
デフォルトの設定を使用して、MailStoreはメールアプリケーションまたは下記を除くメールボックス内の全てのフォルダからEメールをアーカイブします。(表示名はシステムによって異なる場合があります)
標準の設定はカスタマイズすることができます。すべてのアーカイブプロセスにおいて、必要に応じてフォルダを含めたり除外することができます。
アーカイブされるフォルダは、新しいアーカイブプロファイルを作成する時に、ウィザードの最初のステップで直接選択することができます。また、既存のプロファイルに対してフォルダの選択を調整することもできます。アーカイブプロファイルの作成と編集についての詳細な情報は、『アーカイブプロファイルの操作』の章を参照してください。例として下記のスクリーンショットは、Microsoft Outlookを使った場合のフォルダ設定へのアクセス方法を示しています。
アーカイブするフォルダの選択
MailStoreによってアーカイブされるフォルダを選択することができます。この場合、MailStoreは選択されたフォルダのみ処理を行い、その他のフォルダについては無視します。
例: アーカイブしたいEメールの移動先として「Archive」というフォルダが作成されています。このケースでは、フォルダ「Archive」がアーカイブ対象に含まれるようにフォルダの一覧に追加します。このようにして、この単一のフォルダだけがアーカイブされるようになります。
アーカイブプロセスにおけるフォルダの除外
MailStoreは全てのフォルダをアーカイブするよう構成することもできますが(上記を参照)、常に特定のフォルダを除外するように構成することもできます。
例1: “Inbox”フォルダにあるEメールは、いずれユーザーによって削除されるか、プロジェクトフォルダへ移動するかもしれないので、アーカイブしたくないといった状況を仮定します。このようなケースでは”Inbox”フォルダを、除外フォルダのリストへ追加します。
例2: “Private”というフォルダにあるEメールは、(国によっては)アーカイブすることが法律で禁止されている個人情報を含んでいる可能性がある為、アーカイブ対象から外しています。
ご注意ください:システムによっては、特定のフォルダ(例えば、 削除済みアイテム)はアーカイブプロセスからは常に除外されます。この自動除外設定を無効にするには、「常に削除済みアイテム、下書き、迷惑メールと送信トレイを除外する」のチェックボックスを外してください。
アーカイブ対象として選択されたフォルダの表示
選択した設定内容を確認するには、「フォルダの選択」の画面にある[有効なフォルダを表示]をクリックします。これにより実際にアーカイブされる全てのフォルダを表示することができます。
MailStoreは、多くの場合、サーバーのパフォーマンスを向上させるために、ローカルのメールアプリケーションやメールサーバ上のメールボックスに格納されているメールの量を削減したり最小限に維持するために使われます。
MailStoreは、指定したルールや期間に応じて自律的にソースのアプリケーションからEメールを削除するために、必要に応じて有効化できる削除機能を提供します。
ご注意ください: デフォルトでは、メールアプリケーションやメールボックスからメールは削除されません。
削除機能はどこでサポートされていますか?
削除機能は全てのアーカイブ機能で利用可能というわけではありません。MailStoreは以下のアプリケーション、ファイル、サーバー上のメールボックスに対し、アーカイブ後に自動的にEメールを削除することができます。
Eメールはいつ削除されますか?
MailStoreは要求に応じて、アーカイブプロセスの間(アーカイブプロファイルの実行中)にソースアプリケーションからEメールを削除します。デフォルトではEメールは削除されません。
ご注意ください: Eメールは、下記のように削除ルールが対応するアーカイブプロファイルに定義されている場合にのみ、アーカイブプロセスの実行中に削除されます。これ以外には、ソースアプリケーションから自動的にEメールを削除する為のプロセスは存在しません。
アーカイブプロセスの実行中に既にアーカイブ済みのメールを検出すると、MailStoreはそのEメールがアーカイブに格納されてからどのくらい経過しているか確認します。もし事前に設定した期間を経過(例えば、 1年)していた場合、Eメールは削除されます。あるいは、Eメールの古さをソースアプリケーションに応じて決定し、代わりに削除するための前提条件として使用することができます。
原則として、MailStoreはメールが実際にアーカイブされたことを安全に検証できた場合にのみ、ソースアプリケーションから削除します。
どのように実行されるか
削除の条件は、新しいアーカイブプロファイルを作成する際の2番目のステップで設定することができます。また、このオプションは、既存のプロファイルに対して設定することもできます。アーカイブプロファイルの操作に関する一般的な情報は『アーカイブプロファイルの操作』の章を参照してください。例として下記のスクリーンショットは、Outlookを使ったアーカイブプロファイルの削除設定へのアクセス方法を示しています。
いくつかのオプションが利用可能です。
MailStoreでは、すべてのアーカイブプロファイルは自動的に実行することができます。MailStore Serverは主に2種類の自動アーカイブに対応しています。メールサーバーのアーカイブプロファイルでは、サーバー側で自動アーカイブが行え、メールクライアントやメールファイルのアーカイブプロファイルでは、クライアント側でそれぞれタスクスケジューラーを使った方法でアーカイブを自動実行できます。
アーカイブのプロファイル作成時に自動実行を設定しなかった場合は、次の手順に沿ってメールサーバーのアーカイブプロファイルを自動実行するよう設定できます。
MailStore はアーカイブプロファイルをバックグラウンドですぐに開始します。現在のステータスにて、対象のアーカイブプロファイルのステータスを確認できます。最後の実行結果は詳細をクリックすると確認できます。全ての結果をクリックすると、実行したアーカイブ結果を一覧表示できます。
(例えば Microsoft Outlook, Mozilla Thunderbirdといった) EメールクライアントやEメールファイルからのアーカイブは、対象のWindowsユーザーのパソコン上で実行する必要があります。こうしたアーカイブを自動化するには、次のように操作を行ってください。
次の”タスクのスケジュール設定”ウィンドウで、以下の設定を行うことができます。
タスク- 名前: 自由にタスク名を指定できます。デフォルトではアーカイブプロファイルの名前と内部で利用されるMailStore IDが使用されます。
トリガー:日次での実行時刻(タスクは1日に1回実行されます)もしくは時間間隔(例えば. 60分毎)を指定します。
「他のトリガー」が選択された場合も、アーカイブタスクはWindowsのタスクとして作成されますが、実行する時間は個別に指定する必要があります。設定はWindowsのタスクスケジューラを使って行う必要があり、詳しい情報はWindowsのヘルプに記載されています。お使いのWindowsバージョンで提供されているすべてのオプションが使用できます。
Windowsアカウント: ここではスケジュールタスクが実行される時に使用するユーザーアカウントを指定します。ローカルのシステムアカウントは、サーバー上のメールボックスを自動的にアーカイブする場合に使用され(下記をご覧ください)、タスクの実行に際してパスワードを必要としないという利点があります。現在のユーザーのアプリケーション(例えば、 Microsoft Outlook)からEメールをアーカイブする場合は、対応するユーザーアカウントを選択する必要があります。このようなケースでは、ローカルのシステムアカウントは選択できません。
ログメッセージ - ファイル名: ログファイルが作成される場合、ここでファイル名を指定することができます。プレースホルダ {DATE} と {TIME} はアーカイブプロセスが実行される実際の日付と時刻に置きかえられ、ファイル名として使用することができます。ログファイルは必要であればネットワークドライブ上に作成することもできます。
コマンドラインのコピー: ここをクリックすると、例えばバッチファイルなどで使用できるよう、スケジュールタスクのコマンドラインをクリップボードにコピーすることができます。このトピックに関する詳細な情報はこの章の最後の部分を参照してください。
一般的なバックグラウンド情報
How To: サーバー上のメールボックスに格納されたEメールのアーカイブ
例えばMicrosoft Exchangeや外部のIMAPメールボックスのように、サーバーのメールボックス上に格納されているEメールに対するアーカイブプロセスを自動化するには、次の手順に従ってください。
スケジュール済みのタスクの管理
現在のコンピューター-上で作成されたスケジュール済みのタスクは [管理ツール] → [その他] → [<コンピューター名>上のスケジュール済みのタスク] から管理します。
一覧には現在のコンピューター上で作成された、アーカイブおよびエクスポートプロセスのすべてのスケジュール済みのタスクが表示されます。
タスクの実行: 選択したタスクをスケジュールされた実行時刻にかかわらず、今すぐに実行します。
プロパティ: 選択したタスクに対して、Windowsのタスクスケジューラを開きます。ご使用のWindowsバージョンで提供されるすべてのオプションが使用できます。
タスクの削除: 選択したタスクが削除されます。これは基になるアーカイブプロファイルやアーカイブ済みのEメールに対しては何の影響も及ぼしません。
ログファイルディレクトリを開く:選択したタスクのログファイルが含まれているディレクトリを開きます。
重要なお知らせ:スケジュール済みタスクの古いログファイルに対する自動削除についての情報は、『スケジュール済みのタスクのトラブルシューティング』をご参照ください。
コマンドラインの表示
アーカイブプロセスは、必要に応じてバッチファイル(.bat)による実行といたように、より大きな手順の中に組み込むことができます。この作業を簡単に行うため、MailStoreでは「タスクのスケジュール設定」ウィンドウ(このページの先頭を参照)において「コマンドラインのコピー」オプションを提供しています。バッチファイルのようなスクリプトに組み込むためのコマンドラインを表示するには、このボタンをクリックしてください。コマンドラインは例えば以下のような表示になります。
REM *** Microsoft Outlook (ID 4) *** "C:\Programme\deepinvent\MailStore Server\MailStoreCmd.exe" --h="localhost" --pkv3="23:18:06:3f:24:7d:f3:83" --u="admin" --p="admin" -c import-execute --id=4 --user="admin" |
このコマンドラインは次のような意味になります。
"...\MailStoreCmd.exe" - MailStoreCmd.exe はMailStore管理シェルです。これはMailStoreの特定の操作を自動化するために開発されました。MailStoreCmdについての詳細な情報は、『MailStore Server管理シェル』の章を参照してください。
--h="localhost" – MailStoreCmd.exeが接続しようとするMailStore Serverのコンピューター名
--pkv3="..." - 公開鍵のフィンガープリント。アーカイブ時のMailStore Serverが、スケジュールタスクを作成した時のものと同じであることを保証します。(最適な安全機能です)
--u="admin" – ユーザー名
--p="admin" – パスワード
-c - 実際のコマンドを続けます。 (非対話モード)
import-execute --id=4 --user="admin" – ユーザー「admin」の、内部IDが「4」のアーカイブプロファイルを実行
重要なお知らせ: その他のアーカイブ機能とは異なり、OutlookやThunderbirdあるいはその他のメールアプリケーションからEメールをアーカイブする際には、ユーザーのコンピューター上にMailStore Clientのソフトウェアがインストールされている必要があります。
一度アーカイブタスクが設定されたら、任意の回数、ユーザーが手動で開始したりスケジュールに従って自動的に実行することができます。プロセスの実行中は、ユーザーのMailStore Clientによって中央のMailStore ServerへEメールが転送されます。
ご注意ください: MailStore管理者からユーザーのEメールに対して個々のPSTファイルの形でアクセス可能であれば(例えばネットワークドライブを通じて)、管理者によりそれを直接アーカイブすることができます。Outlookからのアーカイブとは異なり、この場合はユーザーやユーザーのコンピューターからは完全に独立して実行することができます。このトピックに関する詳細な情報は『Outlook PSTファイルの直接アーカイブ』の章を参照してください。
MailStore は以下に示す様々なメールアプリケーションからのメールアーカイブをサポートしています。
ここに記載されていないメールアプリケーションであっても、多くの場合、ファイルシステム(EML)やMBOXのインポート機能を使うことでアーカイブすることができます。詳細な情報は『外部システムからのメールアーカイブ(ファイルのインポート)』の章を参照してください。
OutlookやThunderbird、その他のメールアプリケーションからのアーカイブプロセスを設定するには、アーカイブプロファイルを使用します。アーカイブプロファイルについての一般的な情報は『アーカイブプロファイルの操作』の章をご参照ください。
最後のステップで、アーカイブプロファイルの名前を指定することができます。[終了]をクリックすると、アーカイブプロファイルが「保存されたプロファイル」の一覧に表示され、必要であればすぐに実行することもできます。
アーカイブプロファイルを作成または編集する際に、アーカイブタスクに対して様々な設定を指定することができます。
設定項目は選択したメールクライアントの種類によって異なります。(例えば. Microsoft Outlook もしくはMozilla Thunderbird)
フォルダ– ここではどのフォルダ(例えば. “Inbox”)をアーカイブするか指定します。詳細な情報は『特定のフォルダのアーカイブ』の章をご参照ください。
フィルタ - 未読メッセージもアーカイブする: デフォルトでは、MailStore は既読・未読どちらのEメールもアーカイブします。アーカイブプロセスから、未読のEメールを除外するには、このテキストの隣のチェックボックスを外してください。
削除 - Eメールが正常にアーカイブされた後、必要に応じて、MailStoreは自動的にソースアプリケーション(例えば、 Microsoft Outlook)からそれらを削除することができます。詳細な情報は『アーカイブ後のメール削除』の章を参照してください。
Outlookでのみ使用可能な設定
ローカルのOutlookに保存されたEメールのアーカイブ
複数のOutlookプロファイルが存在する場合、アーカイブするOutlookプロファイルをここで選択できます。
PSTファイルに保存されたEメールのアーカイブ
MailStore からPSTファイルに直接アクセスする場合はこのオプションを選択します。このオプションは『Outlook PSTファイルの直接アーカイブ』の章で説明します。
プロファイル: 複数のThunderbirdプロファイルが存在する場合、アーカイブするThunderbirdプロファイルをここで選択できます。それ以外に、[参照]ボタンをクリックして、「プロファイル」に表示されていないThunderbirdデータを含むディレクトリを指定することができます。ここでは「prefs.js」ファイルが含まれるディレクトリを選択します。
プロファイル: 複数のSeaMonkeyプロファイルが存在する場合、アーカイブするSeaMonkeyプロファイルをここで選択できます。それ以外に、[参照]ボタンをクリックして、「プロファイル」に表示されていないSeaMonkeyデータを含むディレクトリを指定することができます。ここでは「prefs.js」ファイルが含まれるディレクトリを選択します。
手動によるアーカイブプロセスの開始
MailStore Clientの開始ページから「Eメールのアーカイブ」をクリックし、「保存されたプロファイル」の下の一覧から適切なアーカイブプロファイルを選択し、[実行]をクリックします。アーカイブプロセスが実行されると、進捗状況が表示されます。ここにはアーカイブされているEメール量の他、発生したエラーの情報も表示されます。
このプロセスはユーザーによって何度でも繰り返し実行することができます。MailStore は該当ユーザーのアーカイブにまだ保存されていないメールだけをアーカイブします。加えて、もしEメールがソースのアプリケーション(例えば、 Microsoft Outlook)において、異なるフォルダへ移動されていたとしてもMailStoreはそれを検出し、MailStore内でもその移動の操作を同じように行います。
アーカイブプロセスの自動化
手動による実行に加えて、アーカイブタスクはスケジュールに応じて自動的に実行することもできます。既存のプロファイルを右クリックし、[スケジュール...] を選択します。このトピックについての詳細な情報は『アーカイブプロセスの自動化』の章を参照してください。
ご注意ください:アーカイブプロファイルを作成する際に、削除ルールを指定しない限り、MailStoreはソースアプリケーション(例えば、 Microsoft Outlook)内のEメールを削除したり変更したりすることは決してありません。
MailStoreでは、PSTファイルを直接アーカイブすることができます。OutlookからEメールをアーカイブするのと比較して、ユーザーやユーザーのコンピューターとは独立してアーカイブタスクの作成や実行が行えるという利点があります。そのためには、管理者として、お使いのコンピューターからユーザーの個々のPSTファイルにアクセスできる必要があります。(例えばネットワークドライブでの接続によって)
ご注意ください: MailStore Clientを使ってPSTファイルをアーカイブするコンピューター上に、選択したPSTファイルと互換性のあるバージョンのOutlookがインストールされている必要があります。例えば、Outlook 2007のPSTファイルをアーカイブするには、対応するバージョンのOutlookがインストールされている必要があります。
PSTファイル用のアーカイブプロセスを設定するにはアーカイブプロファイルを使用します。アーカイブプロファイルについての一般的な情報は、『アーカイブプロファイルの操作』の章を参照してください。
PSTファイルごとに、以下の手順を行います。
「Microsoft Outlookをアーカイブ」というダイアログウィンドウが表示されます。
ご注意ください: もしOutlook/Exchange環境でお使いの場合、Outlookで既存のPSTファイルを最初に開き、「ローカルのOutlookに保存されたEメールのアーカイブ」オプションを使うことでよりよい結果が得られます。この方法では、存在するすべての送信者と受信者のアドレスが正しく確実にアーカイブすることができます。
手動によるアーカイブプロセスの開始
MailStore Clientの開始ページで、「Eメールのアーカイブ」をクリックし、「保存されたプロファイル」の一覧から適切なアーカイブプロファイルを選択し、[実行]をクリックします。アーカイブプロセスが実行されると、進捗状況が表示されます。ここにはアーカイブされているEメール量の他、発生したエラーの情報も表示されます。
このプロセスはユーザーによって何度でも繰り返し実行することができます。MailStore は該当ユーザーのアーカイブにまだ保存されていないメールだけをアーカイブします。加えて、もしEメールがソースのアプリケーション(例えば、Microsoft Outlook)において、異なるフォルダへ移動されていたとしてもMailStoreはそれを検出し、MailStore内でもその移動の操作を同じように行います。
アーカイブプロセスの自動化
手動による実行に加えて、アーカイブタスクはスケジュールに応じて自動的に実行することもできます。既存のプロファイルを右クリックし、[スケジュール...] を選択します。このトピックについての詳細な情報は『アーカイブプロセスの自動化』の章を参照してください。
ご注意ください:アーカイブプロファイルを作成する際に、削除ルールを指定しない限り、MailStoreはソースアプリケーション(例えば、Microsoft Outlook)内のEメールを削除したり変更したりすることは決してありません。
この章では、IMAPやPOP3プロトコルを使ってEメールサーバ上の単一のメールボックスをアーカイブする方法について説明します。1ステップで複数のメールボックスをアーカイブするには、IMAPメールボックスのバッチアーカイブを使用することができます。対象のメールボックスがキャッチオールメールボックスとも呼ばれる、二人以上のEメールが含まれるマルチドロップメールボックスである場合は、『IMAP/POP3を使用したマルチドロップメールボックスのアーカイブ』の章を参照してください。
重要: この項では使用しているメールサーバの種別に依存しない、一般的な手順について説明します。メールサーバ固有の情報は実装ガイドを参照してください。
サーバー上のメールボックスをアーカイブするために、MailStoreは以下の情報を必要とします。
IMAPかPOP3かを選択する場合、IAMPを使用することを強くお奨めします。IMAPを使用する場合、メールボックスのすべてもしくは特定のフォルダをアーカイブすることができます。POP3はいかなるフォルダも認識しません; このため、ほとんどのサービスプロバイダでは、受信トレイ(inbox)しかアーカイブすることができません。
IMAPあるいはPOP3メールボックスのアーカイブプロセスを設定するには、アーカイブプロファイルを使用します。アーカイブプロファイルについての一般的な情報は、『アーカイブプロファイルの操作』の章を参照してください。
メールボックス毎に、以下の手順を行います。
ヒント: メールサーバ毎の実装ガイドを開くには、オンラインヘルプ内の各エントリをクリックします。
IMAP-TLSとIMAP-SSLプロトコルの場合のみ: SSLのセキュリティ警告を無視する場合は「SSL警告を無視」オプションをチェックします。一般的には、サーバーで非公式な証明書が使われているとこれらの警告が表示されます。
手動によるアーカイブプロセスの開始
MailStore Clientの開始ページで、「Eメールのアーカイブ」をクリックし、「保存されたプロファイル」の一覧から適切なアーカイブプロファイルを選択し、[実行]をクリックします。アーカイブプロセスが実行されると、進捗状況が表示されます。ここにはアーカイブされているEメール量の他、発生したエラーの情報も表示されます。
このプロセスはユーザーによって何度でも繰り返し実行することができます。MailStore は該当ユーザーのアーカイブにまだ格納されていないメールだけをアーカイブします。加えて、もしEメールがソースのアプリケーション(例えば、Microsoft Outlook)において、異なるフォルダへ移動されていたとしてもMailStoreはそれを検出し、MailStore内でもその移動の操作を同じように行います。
アーカイブプロセスの自動化
手動による実行に加えて、アーカイブタスクはスケジュールに応じて自動的に実行することもできます。既存のプロファイルを右クリックし、[スケジュール...] を選択します。このトピックについての詳細な情報は『アーカイブプロセスの自動化』の章を参照してください。
ご注意ください:アーカイブプロファイルを作成する際に、削除ルールを指定しない限り、MailStoreはソースアプリケーション(例えば、Microsoft Outlook)内のEメールを削除したり変更したりすることは決してありません。
この章では、マルチドロップメールボックスのアーカイブ方法について説明します。キャッチオールメールボックスとも呼ばれる、マルチドロップメールボックスには、二人以上のEメールが含まれます。このようなメールボックスの使用方法としては一般的に、まず、あるドメインのすべてのEメールが内部のメールサーバによって取得され、収集されます。それから、適切なユーザーのメールボックスへEメールが配送されます。また、マルチドロップメールボックスは、すべてのEメールのコピーをメールサーバ上の単一のメールボックスへ送信する際にも使用されます。MailStoreはメールを適切なユーザーへ割り振る為に、メールヘッダから送信者と受信者の情報を抽出します。このようなメールボックスを使用することで、送信と受信のすべてのEメールをアーカイブすることができます。
重要: この項では使用しているメールサーバの種別に依存しない、一般的な手順について説明します。メールサーバ固有の情報は実装ガイドを参照してください。
マルチドロップメールボックスのアーカイブプロセスを設定するは、アーカイブプロファイルを使用します。アーカイブプロファイルについての一般的な情報は、『アーカイブプロファイルの操作』の章を参照してください。
以下の手順で行います。
IMAP-TLSとIMAP-SSLプロトコルの場合のみ: SSLのセキュリティ警告を無視する場合は「SSL警告を無視」オプションをチェックします。一般的には、サーバーで非公式な証明書が使われているとこれらの警告が表示されます。
手動によるアーカイブプロセスの開始
MailStore Clientの開始ページで、「Eメールのアーカイブ」をクリックし、「保存されたプロファイル」の一覧から適切なアーカイブプロファイルを選択し、[実行]をクリックします。アーカイブプロセスが実行されると、進捗状況が表示されます。ここにはアーカイブされているEメール量の他、発生したエラーの情報も表示されます。
このプロセスはユーザーによって何度でも繰り返し実行することができます。MailStore は該当ユーザーのアーカイブにまだ格納されていないEメールだけをアーカイブします。加えて、もしEメールがソースのアプリケーション(例えば、 Microsoft Outlook)において、異なるフォルダへ移動されていたとしてもMailStoreはそれを検出し、MailStore内でもその移動の操作を同じように行います。
アーカイブプロセスの自動化
手動による実行に加えて、アーカイブタスクはスケジュールに応じて自動的に実行することもできます。既存のプロファイルを右クリックし、[スケジュール...] を選択します。このトピックについての詳細な情報は『アーカイブプロセスの自動化』の章を参照してください。
ご注意ください:アーカイブプロファイルを作成する際に、削除ルールを指定しない限り、MailStoreはソースアプリケーション(例えば、Microsoft Outlook)内のEメールを削除したり変更したりすることは決してありません。
この章では複数のIMAPメールボックスを1ステップでアーカイブする方法について説明します。
重要: この項では使用しているメールサーバの種別に依存しない、一般的な手順について説明します。メールサーバ固有の情報は実装ガイドを参照してください。
MailStoreはRFC4616で規定されているPLAIN SASL メカニズムにより、IMAPサーバーへの特権ユーザーとログイン手続きを使って、複数のIMAPメールボックスをアーカイブすることができます。特権ユーザーのユーザー名とパスワードに加えて、アーカイブするユーザーのプライマリEメールアドレス(メールボックス名)もそのプロセスの中で渡されます。
お使いのメールサーバがこの形式のログインをサポートしているかどうか、またどのような設定が必要であるか、についてはメールサーバの製造元へご確認ください。
アーカイブプロセスの設定
IMAPあるいはPOP3メールボックスのアーカイブプロセスを設定するには、アーカイブプロファイルを使用します。アーカイブプロファイルについての一般的な情報は、『アーカイブプロファイルの操作』の章を参照してください。
以下の手順で行います。
ヒント: メールサーバ毎の実装ガイドを開くには、オンラインヘルプ内の各エントリをクリックします。
IMAP-TLSとIMAP-SSLプロトコルの場合のみ: SSLのセキュリティ警告を無視する場合は「SSL警告を無視」オプションをチェックします。一般的には、サーバーで非公式な証明書が使われているとこれらの警告が表示されます。
設定されたEメールアドレスをもつすべてのユーザ
MailStoreのユーザー管理で、メールアドレスが設定されているすべてのユーザーのメールボックスをアーカイブするにはこのオプションを選択します。
次を除くすべてのユーザ
このオプションでは、下の一覧に表示されたユーザーから、個別のユーザー(Exchangeメールボックス)をアーカイブプロセスから除外することができます。
次のユーザのみ
このオプションでは、下の一覧に表示されたユーザーから、個別のユーザー(Exchangeメールボックス)をアーカイブプロセスへ含めることができます。これにより明示的に指定されたユーザーのメールボックスだけをアーカイブすることができます。
アーカイブする前にディレクトリサービスと同期する
このオプションが有効な場合、MailStoreユーザーの一覧は、アーカイブプロセスが実行される前に、構成済みのディレクトリサービスと同期されます。これは例えば、新しい社員が追加された場合、MailStoreが自動的にメールボックスをアーカイブできるように、自動的にMailStoreユーザーを設定します。このオプションは定期的なスケジュールに応じてメールボックスをアーカイブする場合に特に推奨されます。
ここでは、CSVファイルを使用して複数のIMAPメールボックスをアーカイブする方法について説明します。ご使用のIMAPサーバーが『複数のIMAPメールボックス(マスターパスワード)』で説明されているような認証方法をサポートしていない場合はこの手順をご使用ください。
事前準備: CSVファイルの作成
複数のIMAPメールボックスのバッチアーカイブを設定するために、まずCSVファイルを作成する必要があります。CSVファイルはMicrosoft Excelなど使用して作成することができます。
上記のように列を設定します。表記は異なる場合がある可能性がありますが、見出しの行(例えば、IMAP user name”)は所定の位置にある必要がある点に留意してください。見出しの行の下に、アーカイブする各メールボックスの行を入力していきます。
IMAP user nameとIMAP password
これらのエントリはMailStoreがメールボックスへアクセスする為に必須の情報となります。
Eメールアドレス(オプション)
もし入力されていると、MailStoreは指定されたEメールアドレスを使用して、アーカイブのツリー構造の各メールボックスのフォルダにラベルを付けます。
MailStoreユーザー名(オプション)
もし入力されていると、MailStoreは指定された各MailStoreユーザーに対して、それぞれのメールボックスをアーカイブします(適切なユーザーのアーカイブへ保存します)。もしユーザーがまだ存在しなければ、ユーザーは自動的に作成されます。もしこのフィールドをブランクのままにしておくと、新しいMailStoreユーザーが自動的に作成され、上記のIMAPユーザー名が割り当てられます。
この方法では、メールサーバ上のメールボックスをいくつでも入力することができます。完了したら、ファイルを.csv形式で保存します。(もしMicrosoft Excelであれば「名前を付けて保存」から行います。)
アーカイブプロセスの設定
IMAPあるいはPOP3メールボックスのアーカイブプロセスを設定するには、アーカイブプロファイルを使用します。アーカイブプロファイルについての一般的な情報は、『アーカイブプロファイルの操作』の章を参照してください。
以下の手順で行います。
手動によるアーカイブプロセスの開始
MailStore Clientの開始ページで、「Eメールのアーカイブ」をクリックし、「保存されたプロファイル」の下の一覧から適切なアーカイブプロファイルを選択し、[実行]をクリックします。アーカイブプロセスが実行されると、進捗状況が表示されます。ここにはアーカイブされているEメール量の他、発生したエラーの情報も表示されます。
このプロセスはユーザーによって何度でも繰り返し実行することができます。MailStore は該当ユーザーのアーカイブにまだ格納されていないEメールだけをアーカイブします。加えて、もしEメールがソースのアプリケーション(例えば、 Microsoft Outlook)において、異なるフォルダへ移動されていたとしてもMailStoreはそれを検出し、MailStore内でもその移動の操作を同じように行います。
アーカイブプロセスの自動化
手動による実行に加えて、アーカイブタスクはスケジュールに応じて自動的に実行することもできます。既存のプロファイルを右クリックし、[スケジュール...] を選択します。このトピックについての詳細な情報は『アーカイブプロセスの自動化』の章を参照してください。
ご注意ください:アーカイブプロファイルを作成する際に、削除ルールを指定しない限り、MailStoreはソースアプリケーション(例えば、 Microsoft Outlook)内のEメールを削除したり変更したりすることは決してありません。
標準化されたフォーマットであれば、MailStoreは直接サポートされていないアプリケーションからでもEメールのアーカイブを行うことができます。そのようなアプリケーションでは、いずれかのフォーマットで直接アクセスできるか、あるいは事前にそれらのフォーマットでエクスポートしておく必要があります。
MailStoreでは、ファイルのインポート機能を使用して、下記フォーマットのファイルをアーカイブすることができます。
PSTファイルのアーカイブは『Outlook PSTファイルの直接アーカイブ』の章で個別に説明しています。
ファイルシステムからの、ファイルのアーカイブプロセスを設定するには、アーカイブプロファイルを使用します。アーカイブプロファイルについての一般的な情報は、『アーカイブプロファイルの操作』の章を参照してください。
以下の手順で行います。
ファイルシステムからの、ファイルのアーカイブプロセスを設定するには、アーカイブプロファイルを使用します。アーカイブプロファイルについての一般的な情報は、『アーカイブプロファイルの操作』の章を参照してください。
以下の手順で行います。
ファイルはドラッグ&ドロップしてアーカイブすることもできます: この方法でアーカイブプロファイルを作成するには、EMLファイルを含んだ適切なフォルダか適切なMBOXファイルを、「保存されたプロファイル」の一覧へドラッグします。
手動によるアーカイブプロセスの開始
MailStore Clientの開始ページで、「Eメールのアーカイブ」をクリックし、「保存されたプロファイル」の一覧から適切なアーカイブプロファイルを選択し、[実行]をクリックします。アーカイブプロセスが実行されると、進捗状況が表示されます。ここにはアーカイブされているEメール量の他、発生したエラーの情報も表示されます。
このプロセスはユーザーによって何度でも繰り返し実行することができます。MailStore は該当ユーザーのアーカイブにまだ保存されていないメールだけをアーカイブします。加えて、もしEメールがソースのアプリケーション(例えば、 Microsoft Outlook)において、異なるフォルダへ移動されていたとしてもMailStoreはそれを検出し、MailStore内でもその移動の操作を同じように行います。
アーカイブプロセスの自動化
手動による実行に加えて、アーカイブタスクはスケジュールに応じて自動的に実行することもできます。既存のプロファイルを右クリックし、[スケジュール...] を選択します。このトピックについての詳細な情報は『アーカイブプロセスの自動化』の章を参照してください。
ご注意ください:アーカイブプロファイルを作成する際に、削除ルールを指定しない限り、MailStoreはソースアプリケーション(例えば、Microsoft Outlook)内のEメールを削除したり変更したりすることは決してありません。
MailStore では、アーカイブされたメールデータへ複数の方法でアクセスすることができます。
MailStore Clientは(ご購入されたライセンスにより)ユーザーがご使用になられているコンピューターへ何台でもインストールして頂ける、Windowsアプリケーションです。MailStore Clientは、アーカイブされたデータへアクセスするためのすべてのオプションを持ち、もっとも広範囲な機能を持っています:ユーザーが自身のメールを表示、閲覧できるだけでなく、割り振られた権限に合わせてアーカイブやエクスポートタスクの設定や実行を行うこともできます。
詳しい機能は、MailStore Clientのマニュアルをご参照ください。
MailStore アドインを使用すると、Microsoft Outlook から直接的にアーカイブデータへアクセスすることができます。
このアドインは、MailStore Clientのインストールファイルに含まれています。
詳しい機能は、MailStore Outlook アドインマニュアルをご参照ください。
MailStore Serverは、IMAPサーバとしての機能も持っており、IMAP機能を持つメールクライアントからなら、読み込み専用でアーカイブされたデータへアクセスできます。特に、(Mozilla Thunderbirdのような)他のメールクライアントソフトや他のオペレーティングシステム(MacOSやLinux等)、同様にAndroid, iPhoneまたはSymbian等のモバイルプラットフォームからもアーカイブデータへアクセスできる非常に便利な方法です。
詳しい機能は、MailStoreに統合されたIMAPサーバのマニュアルをご参照ください。
MailStore Web Access では、お使いのインターネットブラウザからアーカイブデータへアクセスできます。この方法は、ユーザーのマシンへ別途ソフトウェアをインストールすることなく、ご使用頂けるメリットがあります。Web Accessでは、アーカイブされたメールの表示、閲覧に加えて、フォルダ階層を引き継いでメールへアクセスできたり、アーカイブされたメールの復元する機能も提供しています。
MailStore Web Accessでのアクセス方法 : MailStore 10.2.x 以降をお使いの場合
MailStore Web Access (レガシー)でのアクセス方法 : MailStore 10.2 以前のバージョンをお使いの場合
MailStore Mobile Web Accessから、アーカイブデータへアクセスする方法
MailStore Mobile Web Access を使いますと、場所を問わず、スマートフォンからMailStoreのアーカイブデータへアクセスすることができます。アーカイブされたメールの表示、閲覧に加えて、フォルダ階層からのメールアクセスやメールの復元を行うことができます。
詳しい機能は、MailStore Mobile Web Accessのマニュアルをご参照ください。
MailStore ユーザーは、Microsoft Outlookへの便利なアドインを使ってアーカイブされたデータへアクセスすることができます。サポートしている Microsoft Outlookのバージョンは、システム要件に記載されています。
MailStore Serverが稼働していて、かつ、対象となるマシン上でMicrosoft Outlookへアドインがインストールされていることが必要な要件となります。この要件のもと、Microsoft Outlook上には、ツールバー(Outlook2007以上)もしくは、タブ(Outlook2010)に”MailStore”と表記された表示が行われます。
イメージ図:Microsoft Outlook 2007 でのMailStoreツールバー表記の例
イメージ図:Microsoft Outlook 2010 でのMailStoreタブ表記の例
MailStore Outlook アドインを設定していない状態で、MailStore Outlook アドイン上のボタンを押すと、すぐにMailStore Server へのログイン画面が表示されます。アクセスするサーバ名やアクセス情報については、システム管理者へご確認ください。
保存されたアクセス情報の削除
もし、別のサーバへのログインや異なるアクセス情報を使ってログインする場合、Microsoft Outlookに保存されている既存のアクセス情報を削除する必要があります。次の手順を実施して下さい。
技術的な留意点
アーカイブフォルダの表示
MailStore Outlook アドイン画面にて、[アーカイブの参照]ボタンを押すと、そのユーザーが参照可能なアーカイブリストが表示されます。
ユーザーのアーカイブ
[マイアーカイブ]フォルダには、ご自身のメールボックスからアーカイブされたすべてのメールが含まれています。追加した他のユーザーのアーカイブに読み取り権限がある場合には、[<ユーザ>のアーカイブ]と書かれたフォルダが表示されます。
フォルダ内のメールの表示
指定したフォルダ内のメールを表示するには、フォルダ名をクリックすると、ツリー構造でメールリストが表示されていきます。
クイック検索機能を使うと、ユーザーは権限を持つアーカイブデータから必要なメールを簡単に検索することができます。クイック検索ではシンプルな検索条件の際に使用しますが、より詳細な検索条件(後述)を指定することもできます。
クイック検索の使い方
MailStore Outlook アドイン内の 「MailStoreの検索」入力フィールドに一つまたは複数のキーワードを入力し、Enterキーを押すと検索結果が表示されます。もし、ヘッダーや件名に検索キーワードがある場合、その部分が強調表示されます。
単語の一部での検索
すべてのメールから、指定する単語から始まるメールを検索表示するには、ワイルドカード(*)を使用します。例えば、
auto* |
すると、”auto”, “automatic”, “automobile” などといった検索結果が表示されます。
日本語の検索を行う場合は必ず検索キーワードの前後に*を付けて下さい。これを忘れると、メールの本文検索等で結果が表示されません。
*ダウンロード* |
フレーズでの検索
連続する、特定の順序の単語で検索をするには、クォーテーションマーク(“”) を使用します。例えば、
“Microsoft Windows” |
すると、Microsoft Windows だけが表示され、Microsoft Works や Windows 95 などは表示されません。
フィールド内に限定する
検索するキーワードやフレーズを特定のフィールドに限定して検索することができます。例えば、
|
単語の除外
検索結果を絞り込むため、検索キーワードに加えて、特定の単語を含めない結果が欲しい場合があります。その際には、検索結果から除外したいキーワードの前に、マイナス(-)をつけることで、検索できます。例えば、
ZDNet –download-tip |
すると、ZDNetを含む検索結果のメールリストから、download-tip を含まない結果が表示されます。
組み合わせた検索オプション
ここまでの検索条件の方法を組み合わせる方法もあります。例えば、
ZDNet –“Daily Update” |
すると、ZDNetを含む検索結果のメールリストから、連続する複数の単語 Daily Update を除外した結果が表示されます。
MailStoreに実装されている詳細検索機能を使うと、複雑な検索条件を使った検索を行うことができます。メールに含まれる文字列の検索だけでなく、日付やメールサイズといったパラメータからの検索も行えます。
詳細検索の使い方
MailStore Outlook アドインにある、[高度な検索]をクリックし、検索パラメータを入力します。検索基準は、AND条件での指定となります。それにより、すべての検索基準を満たすメールだけが絞り込まれたかたちで検索結果として表示されます。検索を実行するには、検索ボタンを押します。
“検索”フィールドでの検索基準の指定
テキストフィールドへキーワードやフレーズを入力し、MailStoreが検索する場所を指定してください。次のオプションが使用可能です。:
“検索:” テキストフィールド内での記述方法については、『クイック検索』のセクションで説明しています。フレーズの指定方法やワイルドカードなどの使い方は同様です。
“一般”フィールドでの検索基準の指定
この“一般”フィールドでは、次の設定オプションがご使用頂けます。:
“宛先/Cc/Bcc”のフィールド内での記述方法については、『クイック検索』のセクションで説明しています。フレーズの指定方法やワイルドカードもご使用頂けます。
“高度な検索”フィールドでの検索基準の指定
この“高度な検索”フィールドでは、次の設定オプションがご使用頂けます。:
重要なお知らせ:まれにメールの背景画像が添付ファイルとして認識されてしまう場合があるため、検索結果の表示が正確ではない場合があります。
検索の開始
検索を開始するには、[検索]ボタンをクリックします。検索結果は、メインウィンドウの左側セクションにリスト表示されます。
検索結果の更なる絞り込み
検索結果が表示された後、更に絞り込みを行うには、再度[Eメールの検索]をクリックします。それまでの検索条件が残っているので、さらに追加の検索条件を指定することができ、その後[検索]ボタンを押して再検索を行えます。
新規検索を開始
[新規のクエリ]ボタンを押すと、すべての検索基準として指定されたフィールドの値がデフォルトにリセットされます。(すわなち、現在のユーザーが参照できるすべてのフォルダが検索対象となります)
再検索のための検索基準の保存
繰り返し使うような検索基準(例えば、”先月からのすべての受信者”のような)がある場合には、必要な検索基準を入力した後、[名前を付けて保存...]ボタンを押すと保存できます。[開く...]ボタンをクリックすると、再検索や検索条件の編集を行うことができます。
ここまでにご説明した検索方法を使った検索結果のメールを表示するには、メールをクリックするだけで表示されます。メールのプレビューは、画面右側に表示されます。
セキュリティ上の理由で、イメージ画像などはプレビューでは表示されないこと、さらにプレビューからはメールの転送や返信が行えないことにご留意ください。
アーカイブされたメールの全体表示やMicrosoft Outlook が持つ印刷や転送、返信といったすべての機能を使用するには、MailStore Outlookアドイン内の[メッセージを開く]をクリックして下さい。すると、アーカイブサーバからメールが読み込まれ、メールサイズにも依りますが即時または数秒で表示されます。
アプリケーションへのメールリストア
Outlook上のメールボックスにはもう残っていないメールをアーカイブからリストアするには、次の手順を行ってください。
デフォルトでは、MailStore Outlookアドインは、Microsoft Outlookと同じ地域設定を使用します。この設定を手動でMailStore Outlook アドイン画面の[設定]から変更することもできます。
MailStore に搭載されたIMAPサーバ機能を使用すると、MailStoreにアーカイブされたデータへIMAPを使用できるメールクライアントから読み取り専用でアクセスすることができます。この機能により、いかなるオペレーティングシステム(例えば、MacOSやLinux)上で使用されている数多くのメールクライアントだけでなく、Android, iPhone, Symbianといったモバイル端末からもご使用頂けます。ユーザーが使用しているマシンへ MailStore Clientをインストールすることなくご使用も頂けます。
MailStore に搭載されたIMAPサーバ機能を使用するには、MailStore Server Service ConfigurationからIMAPサーバ機能の設定と有効化を行います。IMAPを使用できるすべてのメールクライアントからご使用頂けます。
MailStore に搭載されたIMAPサーバ機能が設定されれば、ユーザは次の設定でMailStore Serverへアクセスできます。
注意点:メールクライアントの設定画面では、受信メールサーバの指定と合わせて送信メールサーバの指定が必要となります。この時、送信メールサーバの指定には、既存のメールアカウントの設定で使用している送信メールサーバと同じホスト名(IPアドレス)をご入力ください。
モバイル端末の設定
メールクライアントソフトからではなかったり、Windowsオペレーティングシステム以外のOSからアクセスするにも、IMAPサーバ機能は有効です。特に、モバイル端末からのアクセスには有効にご使用頂けます。次にあげる章では、より詳しく、どのようなアカウント設定でこのIMAPサーバ機能へアクセスするかについてご説明しております。
MailStore Mobile Web Accessを使用するには、「Configure the MailStore Server Service」から設定と有効化を行います。サポートしているインターネットブラウザのリストは、MailStoreのシステム要件に記載されております。
MailStore Mobile Web Access へアクセスする方法
MailStore Serverでの設定変更を行っていなければ、ユーザーは次のURLのご指定でMailStore Mobile Web Accessへアクセスすることができます。
|
<servername>の箇所には、MailStore Serverがインストールされたサーバ名をご入力下さい。
MailStore Mobile Web Access にログインするには、ユーザー名とパスワード欄にご入力頂き、[ログオン]ボタンを押します。ここで指定するユーザー名は、MailStoreに登録されているユーザー名である必要があります。
フォルダ階層からの検索
![]() |
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全文テキスト検索
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MailStore ClientソフトウェアやMailStoreウェブアクセスに加え、Android端末からもアーカイブへアクセスする事ができます。
Android端末からMailStoreのアーカイブへは、次のどちらかの方法でアクセスできます:
Android端末のメールクライアントからMailStoreのアーカイブへアクセスできるようにするには、MailStore Serverに内蔵のIMAPサーバーを有効にし、設定しておく必要があります。この手順はマニュアルの「MailStore Serverサービスの設定」を参照して下さい。
Andoidバージョンは、メーカーや機種によって多くの種類があり、アカウントの追加方法もそれぞれ異なります。そこでここでは必要なパラメータについて説明します。iPhoneやiPod touchのスタート画面から設定を選択します。
送信メールサーバーの設定としては、通常使っているメールアカウントの送信メールサーバー設定と同じものを入力します。MailStore ServerにはSMTPサーバーは搭載されていませんのでご注意ください。
Android端末のブラウザを使ったアクセス方法は、通常のブラウザを使ったアクセス方法と同じです。MailStore Mobile Web Accessの操作方法については、製品マニュアルを参照して下さい。
MailStore Web Accessを使うと、ブラウザからアーカイブへアクセスできるようになります。アーカイブされたメールを閲覧する、といった必須の機能が追加のソフトウェアをインストールする事なくご利用いただけます。コンピューターへMailStore Clientをインストールする必要はありません。iPhone/iPod touch用の特別なバージョンも手動でインストールできます。
[hide]
MailStore Web Accessのアクティベーションと設定はMailStore Serverサービス設定より行ってください。対応しているインターネットブラウザについてはシステム要件を参照してください。
メールボックスへリストアの機能を使用するには、MailStore管理者が管理ツール > その他 > SMTP設定を事前に行う必要があります。
MailStore Serverの設定を個別に行っている場合を除き、ユーザーはブラウザから次のアドレスでMailStore Web Accessへアクセスできます。
http://<servername>:8461 https://<servername>:8462
<servername>はMailStore Serverがインストールされているサーバーのホスト名かIPアドレスへ置き換えてください。
MailStore Web Access にログインするには、ユーザー名とパスワード欄にご入力頂き、[ログオン]ボタンを押します。ここで指定するユーザー名は、MailStoreに登録されているユーザー名である必要があります。
注意事項:MailStore Server側でActiveDirectoryとの統合が使われていた場合、Microsoft Internet Explorerから接続するとシングルサインオンを使って自動的に認証されます(ユーザー名とパスワードの入力なくログインされます)。
「マイアーカイブ」フォルダには、ご自身のメールボックスからアーカイブされたすべてのメールが含まれています。追加した他のユーザーのアーカイブに読み取り権限がある場合には、「<ユーザ>のアーカイブ」と書かれたフォルダが表示されます。
指定したフォルダ内のメールを表示するには、フォルダ名をクリックすると、ツリー構造でメールリストが表示されていきます。
クイック検索機能を使うと、ユーザーは権限を持つアーカイブデータから必要なメールを簡単に検索することができます。クイック検索ではシンプルな検索条件の際に使用しますが、より詳細な検索条件(後述)を指定することもできます。
MailStore Web Aceessの上部に入力フィールドがあります。ここに一つまたは複数のキーワードを入力し、改行ボタンを押すと検索結果が表示されます。もし、ヘッダーや件名に検索キーワードがある場合、その部分が強調表示されます。
すべてのメールから、指定する単語から始まるメールを検索表示するには、ワイルドカード(*)を使用します。例、
auto*
”auto”, “automatic”, “automobile” などといった検索結果が表示されます。
*example.com
example.comドメインを含むアドレスが表示されます。
スペルが曖昧な単語で検索を行う場合は、?マークを使って下さい。例:
"Andr?"
連続する、特定の順序の単語で検索をするには、クォーテーションマーク(“”) を使用します。例えば:
"Microsoft Windows"
Microsoft Windows だけが表示され、Microsoft Works や Windows 95 などは表示されません。
検索するキーワードやフレーズを特定のフィールドに限定して検索することができます。例:
subject:News only in Subject from:john@mailstore.com only in From to:michael@mailstore.com only in To cc:lisa@mailstore.com only in Cc bcc:customers@mailstore.com only in Bcc bcontent:billing only in Body of message acontent:billing only in Attachments of message
検索結果を絞り込むため、検索キーワードに加えて、特定の単語を含めない結果が欲しい場合があります。その際には、検索結果から除外したいキーワードの前に、マイナス(-)をつけることで、検索できます。
ZDNet -download-tip
すると、ZDNetを含む検索結果のメールリストから、download-tip を含まない結果が表示されます。
ここまでの検索条件は組み合わせてもご利用いただけます。
ZDNET -"Daily Update"
ZDNetを含む検索結果のメールリストから、連続する複数の単語 Daily Update を除外した結果が表示されます。
from:ZDNET bcontent:MailStore
ZDNETからのメールで、本文へMailStore が含まれている結果が表示されます。
from:billing@example.com acontent:bill
billing@example.comからのメールで、添付ファイルにbillを含む結果が表示されます。
インデックスされるメールや添付ファイルの文字列で、アルファベット(文字や数字)とアルファベット以外(空白や改行、その他コントロール用の記号)の組み合わせの場合、検索結果へ文字列がそのまま表示される場合があります。
例えば、fistname, fistname.lastname and lastname, e-mailsの場合、fistname.lastnameという文字列が表示されます。
対象となる特殊文字には次のものがあります:
MailStoreに実装されている詳細検索機能を使うと、複雑な検索条件を使った検索を行うことができます。メールに含まれる文字列の検索だけでなく、日付やメールサイズといったパラメータからの検索も行えます。
MailStore Web Accessの上部にある、[高度な検索]をクリックし、検索パラメータを入力します。検索基準は、AND条件での指定となります。それにより、すべての検索基準を満たすメールだけが絞り込まれたかたちで検索結果として表示されます。検索を実行するには、検索ボタンを押します。
テキストフィールドへキーワードやフレーズを入力し、MailStoreが検索する場所を指定してください。次のオプションが利用できます:
テキストフィールドの記述方法については、『クイック検索』のセクションで説明しています。フレーズの指定方法やワイルドカードなどの使い方は同様です。
この“一般”フィールドでは、次の設定オプションがご使用頂けます。:
“宛先/Cc/Bcc”のフィールド内での記述方法については、『クイック検索』のセクションで説明しています、フレーズの指定方法やワイルドカードもご使用頂けます。
“高度な検索”フィールドでは、次の設定オプションがご使用頂けます。:
重要なお知らせ:まれにメールの背景画像が添付ファイルとして認識されてしまう場合があるため、検索結果の表示が正確ではない場合があります。
検索を開始するには、[検索]ボタンをクリックします。検索結果は、メインウィンドウの左側セクションにリスト表示されます。
検索結果が表示された後、更に絞り込みを行うには、再度[Eメールの検索]をクリックします。それまでの検索条件が残っているので、さらに追加の検索条件を指定することができ、その後[検索]ボタンを押して再検索を行えます。
[新規のクエリ]ボタンを押すと、すべての検索基準として指定されたフィールドの値がデフォルトにリセットされます。(現在のユーザーが参照できるすべてのフォルダが検索対象となります)
繰り返し使うような検索基準(例えば、”先月からのすべての受信者”のような)がある場合には、必要な検索基準を入力した後、[名前を付けて保存...]ボタンを押すと保存できます。[開く...]ボタンをクリックすると、再検索や検索条件の編集を行うことができます。
インデックスされるメールや添付ファイルの文字列で、アルファベット(文字や数字)とアルファベット以外(空白や改行、その他コントロール用の記号)の組み合わせの場合、検索結果へ文字列がそのまま表示される場合があります。
例えば、fistname, fistname.lastname and lastname, e-mailsの場合、fistname.lastnameという文字列が表示されます。
対象となる特殊文字には次のものがあります:
ここまでにご説明した検索方法を使った検索結果のメールを表示するには、メールをクリックするだけで表示されます。メールのプレビューは、画面右側に表示されます。
セキュリティ上の理由で、イメージ画像などはプレビューでは表示されないこと、さらにプレビューからはメールの転送や返信が行えないことにご留意ください。
メールのプレビュー画面の上部にあるツールバーには、2つのボタンが用意されています:[Microsoft Outlook で開く(MSG)]と[Eメールクライアントで開く(EML)]です。アーカイブされたメールへの返信や転送を行う際に使用します。HTML形式のメールに含まれる追加スタイルやグラフもこの方法で表示されます。
メールのプレビュー画面の上部にあるツールバーに、[メールボックスに復元]ボタンがあります。この機能を使うと、現在表示しているメッセージを、アーカイブからメッセージをリストアするために任意のメールアドレスへ送信することができます。この機能を使う前に、MailStore管理者による事前のSMTP Settingsが必要となります。
メールのプレビュー画面の上部にあるツールバーに、[印刷]ボタンがあります。この機能を使うと、現在表示しているメッセージの内容を、メッセージヘッダも含めて印刷することができます。
メールのプレビュー画面の上部にあるツールバーに、[インターネットヘッダー]ボタンがあります。この機能を使うと、現在表示しているメッセージのインターネットヘッダーをすべてのMIMEパートと同様に表示させることができます。
デフォルトでは、MailStore Web Accessは、使いのウェブブラウザと同じ地域設定を使用します。この設定を手動でMailStore Web Accessの[設定]から変更することもできます。
MailStore ClientソフトウェアやMailStoreウェブアクセスに加え、iPhoneやiPod touch (ソフトウェアバージョン2.0以上)からもアーカイブへアクセスする事ができます。
iPhoneやiPod touchからMailStoreのアーカイブへは、次のどちらかの方法でアクセスできます:
iPhoneやiPod touchのメールクライアントからMailStoreのアーカイブへアクセスできるようにするには、MailStore Serverに内蔵のIMAPサーバーを有効にし、設定しておく必要があります。この手順はマニュアルの「MailStore Serverサービスの設定」を参照して下さい。
iPhoneやiPod touchのブラウザを使ったアクセス方法は、通常のブラウザを使ったアクセス方法と同じです。MailStore Mobile Web Accessの操作方法については、製品マニュアルを参照して下さい。
MailStore では、アーカイブされたメールのエクスポートを行うにあたり、いくつかの方法が用意されています。例えば、メールをメールサーバ上のメールボックスへ直接エクスポートしたり、個別のメールファイル(EMLやMSG形式)としてファイルシステムに保存したりできます。
留意点:バックアップ計画(全アーカイブデータのバックアップ)は、『バックアップとリストア』の章にて、別途記述されております。
メールサーバ
メールクライアント
メールファイル
メモ:EMLファイルは、MailStoreとは関係なく、ダブルクリックして開くこともできますし、ドラックアンドドロップ操作でOutlook Expressのようなアプリケーションへ移動することもできます。Outlook MSG形式のファイルは、すべてのバージョンのMicrosoft Outlookでファイルを開いたり、直接的にアーカイブしたりすることができます(このファイル形式の際には、Outlook Expressは除きます)。
エクスポートの実行方法
メールのプレビューから行う – メールのプレビュー画面に表示されているメールをエクスポートするには、メールを選択し、マウスの右ボタンを押すと、メニューが表示されます。そこから[エクスポート]をクリックすると、エクスポート先の選択肢が表示されます。エクスポート先を選択すると、以後はそれぞれに合わせた設定画面が表示されます。
メールリスト(フォルダの複数のメールや検索結果)から行う - エクスポートしたい複数のメールを Ctrl キーとマウスの左ボタンで選択します。Ctrl + A キーを押すと、すべてのメールが選択されます。その後、マウスの右ボタンを押すと、メニューが表示されます。そこから[エクスポート]をクリックすると、エクスポート先の選択肢が表示されます。エクスポート先を選択すると、以後はそれぞれに合わせた設定画面が表示されます。
“Eメールのエクスポート”メニューから行う - この章では、(アーカイブのプロファイルと同様に使える)エクスポートタスクの作成や実行についてご説明します。エクスポートプロファイルでは、どこに、どのメールをエクスポートするかという情報を保存できます。それにより、各プロファイルでは、都度設定することなく保存した条件での手動実行やスケジュール機能を使った定期的な実行を行うことができます。より詳細なご説明は次の項から行います。
MailStoreでは、すべてのエクスポートタスクをプロファイルとして保存します。エクスポート処理は、このプロファイルを実行することで開始されます。
エクスポートプロファイルには、次の情報が含まれています。
エクスポートプロファイルの作成
新しいエクスポートプロファイルを作成するには、次の手順を実施して下さい。
アーカイブプロファイルと同様に、既存のエクスポートプロファイルは、いつでも実行、編集、削除を行うことができます。さらに詳しい情報は、『アーカイブプロファイルの操作』の章を参照してください。
エクスポートプロファイルの実行
MailStore Clientの開始ページから、「Eメールのエクスポート」をクリックします。すると、実行可能なプロファイルが「保存されたプロファイル」欄に表示されますので、実行するプロファイルを選択し、[実行]ボタンを押します。エクスポート処理が完了すると、エラーが発生していた場合にはその情報を含むメッセージ画面が表示されます。
エクスポート処理の自動化
MailStoreでは、すべてのエクスポートタスク(プロファイル)を、指定したタイミングで自動的に実行することができます。
手順
表示される “タスクのスケジュール設定”画面では、実行計画にあわせた次の設定を行います。
タスク – 名前: 任意のタスク名を入力できます。デフォルトでは、エクスポートプロファイルの名前とMailStore内部IDが付けられています。
トリガー: 日次実行の時間(タスクは、1日に1度実行されます)や時間間隔(60分毎など)を指定できます。もし、「その他のトリガー」を選択した際には、エクスポートタスクはWindowsタスクとして作成されますが、実行時間は別途指定する必要があります。Windowsタスクスケジューラの使い方は、Windowsヘルプをご参照ください。現在ご使用になられているWindowsバージョンが持つすべてのオプションをご使用頂けます。
Windowsアカウント: ここで指定したアカウントの権限で、スケジュールされたタスクは実行されます。 “ローカルのシステムアカウント” オプションを使うと、例えば(ファイルシステム内の)ディレクトリやCD/DVDを保存先としたエクスポートにおいて、パスワード入力が不要というメリットがあります。一方で、もし、現在Windowsログインしているユーザーがメールアプリケーション(例えば、Microsoft Outlook)からのエクスポートを行う場合には、”ローカルのシステムアカウント”ではなく、アカウントを指定する必要があります。
ログメッセージ – ファイル名: ログファイルを作成するには、ここでログ保存するファイル名を指定する必要があります。保存先となるプレースホルダに、エクスポート処理を行われた日時を示す{DATE}と{TIME}がついたファイル名に置き換わります。このログファイルをネットワークドライブ上に作成することもできます。
コマンドラインのコピー: このボタンをクリックすると、実行しようとするこのスケジュールタスクのコマンドラインがクリップボードにコピーされ、バッチスクリプトファイルへ貼り付けもできます。詳細な使い方は、この章の最後でご説明しております。
すべての設定項目への指定が完了し、[OK]ボタンを押すと、タスクが作成されます。次に表示される確認画面では再度[OK]ボタンを押します。もし、Windowsアカウントの欄で、”ローカルのシステムアカウント”以外のアカウントを指定している場合、ユーザーのパスワードを入力する画面が表示されます。
MailStoreの管理ツールでは、このコンピューター上で現在作成されているすべてのスケジュールされたタスクが表示されます。
スケジュールされたタスクの管理
ご使用のコンピューター上で作成されている、スケジュール済みのタスクは、「管理ツール」→「その他」→「<コンピューター名>上のスケジュール」から管理することができます。
ここには、このコンピューター上で作成された、スケジュールされたアーカイブ及びエクスポート処理を行うすべてのタスクが表示されます。
タスクの実行: スケジュールされた設定時間に関わらず、今すぐこのスケジュールタスクを実行することができます。
プロパティ: 選択したタスクのWindowsタスクスケジューラが表示されます。現在ご使用中のWindowsバージョンで使用できるすべてのオプションを利用できます。
タスクの削除: 選択したタスクを削除します。タスクを削除しても、その対応するアーカイブプロファイルや既にアーカイブされたメールには影響しません。
ログファイルディレクトリを開く: 選択したタスクのログファイルを含むディレクトリ内容が表示されます。
コマンドラインの表示
環境や状況によっては、エクスポート処理をバッチファイル(.bat)で全体処理としてまとめて実行したいこともあります。このような場合でも、MailStore ではスケジュールタスク画面(前述しております)にある[コマンドラインのコピー]オプションにより、簡単に行うことができます。まとめて実行したい処理の[コマンドラインのコピー]をクリックします。例えば、次の表示がされます:
REM *** Microsoft Outlook (ID 77) *** "C:\Program Files\deepinvent\MailStore Server\MailStoreCmd.exe" --h="localhost" --pkv3="16:0e:95:b0:79:d2:e8:e0" -u="admin" --p="admin" --o="C:\ProgramData\MailStore\TaskLog\77_{DATE}-{TIME}.log" -c export-execute --id=77 --user="admin" --verbose |
このコマンドラインは、次のように読み込まれます。
“...\MailStoreCmd.exe” – MailStoreCmd.exeは、MailStore 管理シェルにあたります。この管理シェルは、MailStore において特定の処理の実行を自動化するために実装されました。MailStoreCmdについてのより詳細な情報は、『MailStore管理シェル』の章で説明しています。
--h=”localhost” – MailStoreCmd.exeから接続できるMailStore Serverのホスト名を指定します。
--pkv3=”...” – 公開鍵のフィンガープリント(指紋)。アーカイブを取得した時のMailStore Serverとスケジュールタスクを実行するMailStore Serverが同じものであることを確実に確認します。(最適かつ安全を確保する機能です)
--u=”admin” – ユーザー名です。
--p=”admin” – パスワードです。
-c – 実際に実行するコマンドが続くことを意味します(非対話的なモードです)
export-execute --id=77 --user=”admin” – 内部IDが77のエクスポートタスクをユーザー “admin”権限で実行すること意味しています。
メールを送信するためには、MailStore ServerでSMTPへの接続設定を行う必要があります。メール送信は、管理者向けの通知の送信や、MailStore Web Accessからリカバリしたメールのコピーの送信などに利用します。
SMTP設定は次の手順で行います:
例: exchange.orange-2k10.local:587
ストレージの場所の管理として、マスターデータベースの場所の確認や新しいアーカイブストアの作成、既存アーカイブストアの管理が行えます。
MailStoreの管理者権限でMailStore Clientへログオンし、「管理ツール」→ 「ストレージ」 → 「ストレージの場所」 をクリックします。
マスターデータベースのストレージの場所の変更
マスターデータベースのストレージの場所はここから確認できます。[変更]ボタンを押すと、MailStore Clientが終了し、MailStoreサーバサービス設定が起動します。
MailStoreには2種類のアーカイブストアがあります:「標準アーカイブストア」と「高度なアーカイブストア」です。
標準アーカイブストアはファイルシステムの調整できるディレクトリの中に保持され、高度なアーカイブストアではSQLデータベースなどのストレージ用の追加オプションを提供していますが、それ故の制限事項もあります。高度なアーカイブストアについての追加情報は『高度なアーカイブストアの利用』を参照して下さい。
注意点:ほとんどの環境においては、標準アーカイブストアのご利用が最もお勧めです。
新しい標準アーカイブストアの作成は、次の手順で行います。
注意点: 新しく作成したアーカイブストアへ新着メールをアーカイブさせたくない場合は、「新規メッセージをここにアーカイブ」のチェックを外してください。
デフォルトでは、MailStore Serverは500,000通毎に新しい標準アーカイブストア を作成します。(4半期ごとに標準アーカイブストアを作成するなど)デフォルト設定を変更する場合は、以下の手順で設定を行います。
高度なアーカイブストアの作成
高度なアーカイブストアの作成は『高度なアーカイブストアの利用』の章を参照して下さい。
新たにアーカイブされたメール用のアーカイブストアの定義
アーカイブストアを右クリックし、「ここにアーカイブする」を選択します。
アーカイブストアの書き込みからの保護
アーカイブストアを右クリックし、「書き込み保護されています」を選択します。
アーカイブストアに書き込みできなくなった後も、アーカイブストアに残ったメールはMailStoreユーザーから利用できる状態のままとなり、検索などもそのままご利用頂けます。ただし、新しいメールの追加アーカイブや、メールの削除はできません。
ファイルシステムとして、このディレクトリに対する書き込み権限は必要である点に注意して下さい。 読み取り専用のアーカイブストアにはロックのマークが追加されます。
アーカイブストアの書き込みからの保護は設定でステータスを通常かここへアーカイブへ変更して頂く事で解除できます。
アーカイブストアの無効化
アーカイブストアを無効にすると、設定変更が行えるようになります。これは、例えばアーカイブを移動させた後などに必要な操作です。アーカイブストアを無効にすると、この中のメールは利用できません。アーカイブストアを無効化するには、右クリックした後、「無効」を選択します。
アーカイブストアの添付と分離
既存のアーカイブストアはアーカイブから分離できます。右クリックして「分離」を選択します。
分離されたアーカイブストアやその中のメールは利用できなくなります。この機能は保存期間を超えた古いアーカイブをストレージから外す場合などに使用します。分離されたアーカイブストアは[添付]ボタンからいつでも再添付できます。
すべてのメンテナンス用コマンドには、アーカイブストアを右クリックしてアクセスする事ができます。同様に、アーカイブストアを選択し、メンテナンスボタンをクリックする事もできます。次の機能を選択できます。
データ構造を最適化しコンパクト化します。
「フォルダ情報とメタ情報」や「メールヘッダとコンテンツ」間での整合性をチェックします。
ディレクトリ(ファイルシステム)のアーカイブストアで、用に生成された全てのデータを維持します。
(アーカイブストア毎のメール数など)統計情報を再計算する際にご利用下さい。
MailStore Serverではメールアーカイブとユーザー設定のフルバックアップを2つの方法で取得することができます:MailStore内蔵バックアップ機能の利用と、サードパーティーのバックアップ製品の利用です。
どちらの方法でバックアップを行うべきかは、求める要件や導入環境により異なります。専任の管理者がいない比較的小規模な環境の場合は、内蔵のバックアップ機能を使う事で、設定しなくとも必要なデータや設定情報が取得できるメリットがあります。テープドライブなどのデバイスへデータを移行する際には、バックアップデータを他のシステムバックアップ機能と統合する必要が生じてきます。
サードパーティーのバックアップソフトウェアを使う場合は、バックアップを正しく行うための設定が必要です。ただし、MailStore Serverのデータを異なる方法でバックアップするのではなく、既存のバックアップ運用と一元管理できるというメリットもあります。
注意点: MailStoreの 管理ツールの中のストレージの場所にある過去のアーカイブストアは書き込み禁止となっている場合があります。書き込み禁止のアーカイブストアは(移動や削除は行えないものの)検索などの操作は行え、定常的なバックアップ処理に含む必要はありません。こうしたアーカイブストアはコストパフォーマンスの高いストレージ用メディアで保管する事もできます。
各アーカイブストアには3つのコンポネントが含まれています:
フォルダ情報とメタデータとメールヘッダとコンテンツは整合性が求められるのに対し、フルテキストインデックスは必要に応じて再構築できます。
アーカイブストアに加え MailStoreのマスターデータベース (MailStoreMaster.fdb)には全ての設定情報、ユーザーとプロファイル情報が含まれているため、バックアップする必要があります。
MailStoreにはアーカイブのフルバックアップを行う機能が搭載されています。
フルバックアップには、全てのアーカイブメールと、ユーザーや権限などの全設定情報が含まれています。こうしたバックアップを追加設定なしにリストアするのが、元のアーカイブデータを復元するのに非常に重要と言えます。
注意点: 内蔵バックアップ機能は、スタンダードアーカイブストアにのみ対応しています。詳細なアーカイブストアを使っている場合は、サードパーティーのバックアップソフトウェアでフルバックアップを行う必要があります。
データベースのバックアップは次のように行います:
注意点: バックアップ処理中アーカイブへはアクセスできません。アーカイブへアクセスしようとすると「メンテナンス中のためサーバーを利用できません」というエラーが表示されます。
MailStore ServerではMicrosoft Volume Shadow Serviceを使ったVolume Shadow Service Writer (VSS Writer)というバックアップソフトウェアを提供しています。バックアップソフトウェアはMailStoreマスターデータベースや全てのスタンダードアーカイブストアの定常的なバックアップに使用できます。ただしこの方法ではアーカイブデータの大きさによって、大きなディスク容量がバックアップ用に使われる場合があります。
MailStoreのバックアップ処理中に、正しくVSSイベントが初期化されているかどうかを確認するためには、管理ツールの中からWindowsイベントビューを開き次のイベントを検索します:
A backup session has been started. The archive has been frozen as a reaction on the OnPrepareSnapshot event. The archive has been thawn as a reaction on the OnThaw event. The backup session has been shut down.
上記のイベントがシステムログで見つからなかった場合はVolume Shadow Serviceによるバックアップは実行されていません。
この場合には、バックアップソフトウェアを実行している間、MailStore Serverサービスが停止している事を確認して下さい。バックアップ実行前にサービスを停止し、バックアップ完了時にサービスを再起動する方法については、バックアップ製品のマニュアルをご確認下さい。
詳細アーカイブストアではアーカイブストアのコンポネントをそれぞれ異なる場所へ保持する事ができます。例えば、フォルダ情報とメタデータはSQLデータベースに格納し、メールヘッダとコンテンツはファイルシステムに格納するといった設定が行えます。ストレージの場所によって、定期バックアップの際には、バックアップするデータの順番が非常に重要になります。
フォルダ情報とメタデータ、メールヘッダとコンテンツが同じ場所へ格納されている場合:
詳細アーカイブストアの全てのデータが同じ場所へ格納されている場合(ファイルシステム又はSQLデータベース)、この場所は整合性を維持しなくてはならなくなります。そのためには例えばVolume Shadow Serviceやデータベースバックアップ用ソフトウェアの使用などが必要になります。
フォルダ情報とメタデータ、メールヘッダとコンテンツが異なる場所へ格納されている場合:
定期バックアップの際には、バックアップするデータの順番が非常に重要になります。次の順番でバックアップを実行して下さい:
これで復旧時、全てのフォルダ情報とメタデータにメールヘッダとコンテンツが関連付けられ、データの整合性は保たれた状態となります。
ここでは内蔵バックアップ機能で作成されたアーカイブ全体のデータベースバックアップがどのようにリストアされるかについて説明します。
内蔵バックアップ機能で作成されたデータベースバックアップには、全てのアーカイブメールと、ユーザーや権限などの全設定情報が含まれています。こうしたバックアップを追加設定なしにリストアするのが、元のアーカイブデータを復元するのに非常に重要と言えます。
データベースバックアップのリストアには、MailStore Serverのインストール中に操作が必要です。次の手順に沿って下さい。
追加のアーカイブストアがアーカイブへリストアされていない場合は、次の操作を行います:
MailStoreは管理対象のユーザー毎に、メールボックスの構成をそのままアーカイブための最上位に相当するフォルダを自動生成します。このフォルダには、ユーザー専用にアーカイブされた全てのメールが入っていて、「マイアーカイブ」とラベルが付いています。
(例えばMailStore管理者など)ユーザーが、他のMailStoreユーザーのアーカイブに対してアクセス権を持つ場合、アクセス権を持つユーザーフォルダが、「<ユーザー名>のアーカイブ」として「その他のアーカイブ」以下に一覧表示されます。
これらのメインフォルダ以下には、それぞれの(例えばMicrosoft OutlookやExchangeメールボックスなどの)メールソースとそれぞれの(例えば受信ボックスなどの)フォルダ構成が一覧表示されます。
フォルダの削除
フォルダとその中のメールは管理者に権限を付与された場合に限り削除する事ができます。フォルダにサブフォルダが含まれている場合は、これらも併せて削除されます。
手動でのフォルダ移行、名称変更、作成
MailStore内で、フォルダは移動したり名称変更したり、新規に作成する事ができます。
通常、一般ユーザーは自分用のアーカイブ内でのみこれらの操作が行えますが、MailStore管理者は他のユーザーのフォルダに対してもこうした操作が行えます。アーカイブ処理中、MailStoreは(Microsoft Outlookなどの)ソースのフォルダ構成とフォルダ名を設定します。ユーザーアーカイブ間で大きなサイズのアーカイブを移動する場合、移動したメールの全てのテキストが移動先ユーザーのアーカイブとしてインデックスされるため、時間がかかる場合がある点にご注意ください。
「新規フォルダ...」と「名前の変更...」、「移動先...」は、対象のアーカイブフォルダを右クリックしてアクセスできます。MailStore管理者がユーザーのアーカイブ名(フォルダ: <ユーザー名>のアーカイブ) をユーザー名を変えずに変更すると、ユーザー名が変更されるまで、空のアーカイブが生成されます。
メールの削除
削除するメールをCtrlキーを押しながらクリックし、ハイライトします。Ctrlキーを押したままAを押すと全てのメールが選択されます。ハイライトされたアイテムを右クリックし、削除を選択して下さい。これはMailStore管理者に権限を与えられた場合のみ行える操作です。
ユーザーへメールの削除許可を与える事は、推奨していません。こうした権限を与える事で、メール保存に対する法的要件を満たすのが、難しくなったり不可能になったりするためです。
メールの移動
対象のメールをCtrlキーを押しながらクリックし、ハイライトします。Ctrlキーを押したままAを押すと全てのメールが選択されます。ハイライトされたアイテムを右クリックし、フォルダへ移動…を選択し、宛先フォルダを選択します。また、選択したアイテムを対象フォルダへドラッグ&ドロップも行えます。メールの移動は、MailStore管理者以外は、ユーザーアーカイブ内でのみ行う事ができます。
メールがアーカイブされると、これらは全て(メールの元の所有者である)個々のユーザーへ割り当てられます。全てのMailStoreユーザーは、ユーザーアカウントの作成時に自動生成される自分自身のアーカイブを持つ事になります。このため、メールをアーカイブする前に、適切なユーザーアカウントを予め作成しておく必要があります。
新しいユーザーアカウントの作成方法
ユーザー管理画面の表示
MailStore Clientへ管理者としてログオンし、管理ツールのUsersをクリックします。
新しいユーザーの作成
[新規作成...]ボタンをクリックし、ログイン名を入力します。例えば、姓名の組み合わせなどで設定します。[OK]ボタンで確認します。次の画面で、追加の設定を行えます。再度[OK]をクリックし、新しい設定を確認します。ユーザーはユーザー一覧へ追加され、このセクションで後述する通り、いつでも編集できます。
注意点:新しいユーザーのメールはすぐにアーカイブされ、追加設定を行う必要はありません。ただし、MailStore Clientへログインできるようにするには、(認証が「MailStore統合済み」の場合)パスワードの初期設定が必要です。
既存ユーザーアカウントの編集
一覧からユーザーを選択し、「プロパティ」をクリックします。
一般情報
また、ディレクトリサービスの認証も選択できます。この場合、ユーザーは(例えばActive Directoryなどの)ディレクトリサービスの認証情報を使ってMailStoreへログオンする事ができます。
統合(オプション)
Privileges
権限は、「権限設定」セクションで別途説明しています。適切な権限が与えられていないと、ユーザーは(自分自身のものも含め)アーカイブからメールの削除を行う事はできません。
ユーザー名の変更
対象ユーザーをリストから選択しRenameをクリックします。ダイアログウィンドウで、新しいユーザー名を入力しOKをクリックします。
ユーザーのアーカイブは手動でフォルダ名の変更が必要になるためご注意ください。これはユーザー権限、プロファイル、スケジュールタスクについても同様です。
ユーザーの削除
「管理ツール」 →「ユーザと権限」 をクリックし、「ユーザー」をクリックします。一覧からユーザーを選択し[削除]をクリックします。
ユーザーを削除してもアーカイブされた対象ユーザーのメールは削除されません。ユーザーの全メールのアーカイブは保持され、管理者からアクセスできます。
ユーザーを削除すると、アーカイブは残したままで、ユーザーライセンスが開放されます。このライセンスは新しく追加するユーザーへ割り当てる事ができます。
ユーザーの権限を設定するには「管理ツール」 →「ユーザと権限」の「ユーザー」をクリックします。一覧からユーザーを選択し、「プロパティ」をクリックします。
注意点: 複数ユーザーを選択し「プロパティ」をクリックすると、選択したユーザー全員の権限が一括で変更できます。
次の権限を割り当てられます:
MailStore Serverへのログオン
この権限を持つユーザーだけが、MailStore ClientからMailStore Serverへログオンできます。この権限がなくとも、メールは各ユーザー毎にアーカイブされます。
パスワードの変更
この権限を持つユーザーだけが、MailStoreの管理ツールの「パスワードの変更」からパスワード変更が行えます。この権限を持たないユーザーは管理者が(「MailStore統合済」認証の場合)ユーザー管理画面から作成したパスワードを使う必要があります。
Emailのアーカイブ
この権限を持つユーザーだけがアーカイブプロファイルを個別に実行し、メールをMailStore Server上にアーカイブする事ができます。注意点: 管理者はユーザー毎のメールをこの設定値に関わらずアーカイブする事ができます。ユーザーがアーカイブできるのは、MailStoreユーザーフォルダへの書き込み権限がある場合のみである事に注意して下さい。この設定は後述するフォルダへのアクセス権で説明します。
無制限: この権限を持つ全てのユーザーはアーカイブプロファイルの作成と編集が行えます。
既存のプロファイルのみを実行 – この権限を持つユーザーは既存のアーカイブプロファイルの実行のみが行え、プロファイルを新たに作成したり編集したりすることはできません。
プロファイルのみの管理 – この権限を持つユーザーは既存のアーカイブプロファイルの編集のみが行え、プロファイルを新たに作成したり実行したりすることはできません。『アーカイブプロファイルの利用』に関する章で、詳細な情報をご覧いただけます。
Emailのエクスポート
この権限を持つユーザーだけがMailStoreからメールをエクスポートできます。『メールのエクスポート』 の章を参照して下さい。
無制限: この権限を持つ全てのユーザーはエクスポートプロファイルの作成と編集が行えます。
既存のプロファイルのみを実行– この権限を持つユーザーは既存のエクスポートプロファイルの実行のみが行え、プロファイルを新たに作成したり編集したりすることはできません。
プロファイルのみの管理– この権限を持つユーザーは既存のエクスポートプロファイルの編集のみが行え、プロファイルを新たに作成したり実行したりすることはできません。
追加の情報は「エクスポートプロファイルの利用」を参照して下さい。
Emailの削除
この権限を持つユーザーだけがアーカイブからメールを削除できます。この権限は注意して使用して下さい。ユーザーが個々のメールを削除できてしまうと、メール保存に対する法的要件を満たすのが、難しくなったり不可能になったりするためです。一度削除されたメールは、MailStoreバックアップをリストアする事でしか復旧させる事ができません。
(他のユーザーのメールへのアクセスなどの)フォルダアクセス権
ユーザーがアクセスできる全てのメインフォルダがここへ一覧表示されます。これらのフォルダはMailStoreユーザー毎に割り当てられており、全メールアーカイブを含んでいます。デフォルトで、ユーザーは自分のアーカイブデータにのみアクセスできます。(読み込みと書き込みのみで、削除は行えません。)[新規追加...]をクリックすると、別のユーザーのメインフォルダが追加でき、現在アクセスしているユーザーからのみアクセスできるフォルダとして一覧に表示されます。許可するアクセス方法を設定する必要があります。次のオプションを選択できます。
ユーザーへは、アクセスできるフォルダが、MailStore Clientで、フォルダ構成のエントリとして表示されます。詳しい情報は『MailStoreのフォルダ構成』のセクションを参照して下さい。ユーザーがアーカイブできるのは、MailStoreユーザーフォルダへの書き込み権限がある場合のみである事に注意して下さい。
フォルダへのアクセスに関する全ての権限の概要
フォルダアクセスに関する全ての権限を閲覧するには、「管理ツール」 →「ユーザと権限」の「権限」をクリックします。
最初のカラムは全てのユーザーのアーカイブを表示していて、2番目のカラムはユーザーアーカイブに対するアクセス権を持つユーザーを表示しています。3つ目は(読み取り、書き込みなど)アクセス権限の一覧です。
MailStoreユーザー情報は手動で追加する他に、社内のActive Directoryを参照する事ができます。同期中、ユーザーデータとメールアドレスがActive Directoryユーザーデータベースから収集され、MailStoreへ格納されます。MailStoreはActive Directoryに対する変更は行いません。
注意点: MailStore Serverはサブドメインや信頼するドメインには対応していません。
Active Directory Integrationへのアクセス
MailStore Clientへ管理者としてログオンし、「管理ツール」 →「ユーザと権限」の「ディレクトリサービス」へアクセスします。ここで、「ディレクトリサービスのタイプ」を 「Active Directory」へ変更します。
接続方法の設定
同期の前に、MailStoreがどのようにActive Directoryへアクセスするのかを設定する必要があります。
同期の実行
接続設定が完了したら、「ユーザーデータベースの同期」からMailStoreユーザー情報をActive Directoryと同期できます。次のオプションが選択できます。
[設定のテスト] をクリックすると、同期を実行した際の動きを確認する事ができます。[今すぐ同期する] で同期を開始します。
デフォルトではMailStoreで作成された各ユーザーはMailStore用に設定したパスワードでログインします。MailStore管理者はユーザーアカウントの設定の中でパスワードを指定できます。ユーザーはMailStore Clientで後からパスワード変更が行えます。
また、MailStore ServerはActive Directoryのパスワードを使ってログインするよう設定する事もできます。
Active Directoryと同期している場合のユーザー追加
MailStoreユーザーがActive Directoryと同期中に追加された場合、設定は自動で行われるため、手動での設定は必要ありません。
手動でのユーザー追加
MailStoreユーザーが手動で作成されていて、ActiveDirectoryのパスワードでログオンできるようにする場合は、次の手順で行います。
認証の中のユーザープロパティウィンドウで、「ディレクトリサービス」を選択します。
Active Directory環境でのシングルサインオン機能の利用については、『MailStore Client の展開』を参照して下さい。
手動でのユーザー追加に加え、MailStoreは内部のアカウントデータベースをMDaemonのユーザーデータベースとして使用される、USERLIST.DATと同期できます。同期中、ユーザー情報とメールアドレスはMDaemonのユーザーデータベースからMailStoreへ取り込まれます。MailStoreはMDaemonのユーザーデータベースへは一切変更を行いません。同期は特定のドメインやグループに対してのみ行う事もできます。
ディレクトリサービスへのアクセス
接続方法の設定
同期の実行前に、MailStoreではMDaemonへの接続設定が必要です。
同期の実行
接続設定が完了したら、MailStoreのユーザー情報はMDaemonとで同期する事ができます。
同期は特定のドメインやグループへ限定する事もできます。この場合は「ドメインとグループ」の隣にあるボタンをクリックし、同期対象のグループやドメインをチェックして下さい。何も選択されていない場合は全ユーザーが同期対象となります。
設定のテストをクリックすると、今すぐ同期する、を実行した際、どのように同期が行われるかを確認する事ができます。同期を開始するには、「今すぐ同期する」をクリックして下さい。
デフォルトでは、MailStoreで作成されたユーザーはMailStore専用に作られたパスワード情報を割り当てられますMailStore管理者はユーザーアカウントの設定中にパスワードを設定します。ユーザーは管理ツール内でいつでもパスワード変更が行えます。同時に、MailStoreではMDaemonの認証情報でログオンできるよう設定する事ができます。
認証の設定
MDaemonの認証情報でMailStore Server へログオンするには、予め「認証」設定内で次の設定を行っておく必要があります。
IMAP-TLS またはIMAP-SSL の環境で、自己証明のSSL証明書を使用している場合は「SSL警告を無視」をチェックして下さい。これをチェックしていないと、認証に失敗します。
MDaemonとの同期でユーザーを追加した場合
MailStoreユーザーがMDaemonと同期した結果で追加された場合、追加の設定は必要ありません。MailStoreで必要な情報を自動設定します。
手動でのユーザー追加を行った場合
MailStoreユーザーを手動で作成し、このユーザーをMDaemonパスワードでログオンできるようにする場合は、次の手順で設定を行います。
ユーザープロパティウィンドウの認証の項目で、「ディレクトリサービス」を選択します。
手動でのユーザー追加に加え、MailStoreは内部のアカウントデータベースを(Open LDAPやNovell eDirectoryなどの)社内のLDAPディレクトリサービスと同期できます。同期中、ユーザー情報とメールアドレスはLDAPディレクトリからMailStoreへ取り込まれます。MailStoreはLDAPディレクトリへは一切変更を行いません。同期は特定のドメインやグループに対してのみ行う事もできます。
ディレクトリサービスへのアクセス
接続方法の設定
同期の前に、MailStoreがどのようにLDAPディレクトリへアクセスするのかを設定する必要があります。
LDAP接続
LDAPディレクトリサービスを提供するサーバーへの接続情報を指定します。
LDAP スコープ
同期の範囲を設定します。
LDAPの属性
MailStoreのユーザー属性とLDAPのユーザー属性を紐付けます。
同期の実行
接続設定が完了したら、MailStoreのユーザー情報はLDAPユーザー情報とで同期する事ができます。
[設定のテスト]をクリックすると、[今すぐ同期する]を実行した際、どのように同期が行われるかを確認する事ができます。同期を開始するには、「今すぐ同期する」をクリックして下さい。
デフォルトでは、MailStoreで作成されたユーザーはMailStore専用に作られたパスワード情報を割り当てられますMailStore管理者はユーザーアカウントの設定中にパスワードを設定します。ユーザーは管理ツール内でいつでもパスワード変更が行えます。同時に、MailStoreでは(Open LDAPやNovell eDirectoryなどの)LDAPパスワードを使ってユーザーがログオンできるよう設定する事ができます。
LDAPディレクトリサービスとの同期でユーザーを追加した場合
MailStoreユーザーがLDAPディレクトリサービスを使って追加された場合、追加の設定は必要ありません。MailStoreで必要な情報を自動設定します。
手動でのユーザー追加を行った場合
MailStoreユーザーを手動で作成し、このユーザーをLDAPパスワードでログオンできるようにする場合は、次の手順で設定を行います。
参照
[1] http:/ / tools. ietf. org/ html/ rfc4515
MailStore Serverは操作性の向上と同時にコンプライアンスの目的としても使用できるよう、いくつかのコンプライアンス機能を搭載しています。
注意点: MailStoreはこれらの設定変更をWindowsのイベントログへ出力します。イベントのログに関する追加情報は『監視(監査)』の章を参照して下さい。
メールのプレビュー
デフォルトで、MailStoreの管理者はアーカイブ全部へアクセスできます。これは全ユーザーのメールの内容全部、管理者であれば読むことができてしまうという事でもあります。
管理者による他のユーザーのメールの閲覧を禁止するには、次の設定を行います。
プレビューがブロックされると、その他のアーカイブ(制限されたアクセス)フォルダとその内容がグレーアウトします。管理者はフォルダ構成と、メールの、送信者、受信者、件名、日時といったヘッダー情報は確認できますが、メールや添付ファイルの内容の確認は行えません。
ポリシーの保持
様々な法制度ではメールアーカイブの最低保存期間が義務付けられています。MailStoreでは、メールがアーカイブから削除されるまで最低どの位の期間が必要かを予め定義する事ができます。保存ポリシーは、次のように設定します。
※最大保存期間は1000年となります。
※このポリシーは、"ジョブ"に登録され、Windowsタスクスケジューラー機能によって起動します。
証拠保全機能
証拠保全機能を使うと、アーカイブからのメール削除を一時的に禁止する事ができます。この機能は証拠保全のためにメールの削除を行わせたくない局面で役に立ちます。
証拠保全機能は次の方法で有効・無効を切り替えます。
監査者のアクセス
(税務調査など)第3者による監査の際に、第3者に対してアーカイブ全体の読み取り権限を与える必要が生じる場合があります。「監査者のアクセス」機能では、全ユーザーのアーカイブを読み取る事ができる特別なユーザーをMailStore内に用意します。
「監査者のアクセス」用のユーザーは、次の手順で設定します。
auditor-YYYYMMDD-HHMMSS
MailStore Clientから監査ユーザがログオンできるようになり、全部のアーカイブを確認できます。ただし、監査ユーザはメールのアーカイブやエクスポート、パスワード変更は行えません。
全文検索の管理
MailStore Serverを使うと、非常に高速な検索が行えるようになります。ユーザーが読める全てのメールは検索対象にできます。このスピードを実現するため、MailStoreではアーカイブ処理の中で、「サーチインデックス」と呼ばれる処理を行っています。これは一般的なインデックス(索引)に似た機能で、私用する事で、必要なページにより素早く簡単にアクセスできるようになります。
MailStore Serverは
インデックス情報を持っています。
通常、サーチインデックスの作成やメンテナンスは全くせずに、MailStoreを使う事ができます。言い換えると、管理者であっても、MailStoreユーザーであっても、特にMailStoreの挙動については把握しておく必要はありません。ただし、次のような場合、メンテナンスが必要になる場合があります。
こうした場合にはアーカイブやインデックスの設定が非同期となる可能性があるため、インデックスの再構築が必要になります。通常、関連するエラーメッセージが表示されます。インデックスに関わる典型的なタスクは次のセクションで説明します。
添付ファイルのコンテンツ用インデックスの設定
標準設定では、MailStore Serverは検索用インデックスにファイルの拡張子を含みますが、内容は含んでいません。MailStore Serverが添付ファイルの内容まで含んだ形で検索できるようにするためには次の手順で設定を行って頂く必要があります。
MailStore ServerはIFilterドライバでインストールされる全てのファイルタイプをインデックスできます。アーカイブ用ドライバはMailStore Clientマシンへもインストールする必要があり、再構築の際にはサーバにもインストールしておく必要があります。全てのアプリケーション用のIFilterをインストールして下さい。
例えば、Microsoft Office 2007がインストールされている場合は、Microsoft Office文書用のIFilterドライバがインストールされます。IFilterドライバはアプリケーション用に個々にインストールする事もできます。 より詳しい情報は、検索エンジンでIFilterを検索して下さい。
安定性とパフォーマンスのため、MailStore Serverは次のファイルタイプについては、IFilterドライバのインストール有無にかかわらず、直接処理を行います。
検索インデックスの再構築
既存のメール全てに新しいインデックス設定を適用する場合は、検索インデックスを次の手順で再構築する必要があります。
MailStore Serverでは、選択したイベントはWindowsイベントログへ書き込まれ、管理者やユーザーの操作を記録する事ができます。コンプライアンスの担当役員など、規定に抵触していないかどうかを把握する必要がある場合に便利にお使い頂けます。
監査設定の変更
監査の設定変更は、次の手順で行います。
注意点: 一般的なコンプライアンスの中の、コンプライアンス設定の変更、は無効にする事はできません。
イベントによってはWindowsイベントログへ膨大な書き込みを行う場合があります。情報が必要な場合に限り、これらのイベントは有効にして下さい。
統計を表示するにはMailStore Clientへ管理者としてログオンし、「管理ツール」→「ストレージ」→「統計」をクリックします。統計は、ドロップダウンメニューから選択したファイルグループに絞った状態で表示されます。
全てのファイルグループについて、次の統計が確認できます。
アプリケーションウィンドウの下部にあるコピー機能を使うと、表示されている情報が例えば、Microsoft Excelなど、他のアプリケーション用にコピーできます。ファイルグループに関する一般的な情報は「ストレージの場所の管理」を参照して下さい。
MailStoreではアーカイブストアを2種類に使い分けています: 「標準アーカイブストア」と「高度なアーカイブストア」です。
標準アーカイブストアでは、フォルダ情報、メタ情報、メールヘッダと内容、フルテキストのインデックスがファイルシステムのディレクトリ構造内へ全て格納されるのに対し、高度なアーカイブストアではこれらのコンポーネントを、SQLデータベースのような、異なる場所へ保存する事ができます。ほとんどの環境では、標準アーカイブストアを推奨しています。詳細については『ストレージの場所』の章を参照して下さい。
注意点:高度な アーカイブストアでデータの格納先にSQLデータベースを使用する場合は、適切なデータベースサーバーをMailStoreサービスが起動する前に起動させておく必要があります。サービスの依存関係の設定が必要になる場合があります。
MailStoreでは標準・ 高度な アーカイブストアの両方で、以下の3つのコンポーネントを保持しています。
フォルダ情報とメタ情報
ディレクトリ構成とメールリストに必要な全てのデータを含みます。
メールヘッダと本文
実際のアーカイブデータです。
フルテキストインデックス
メールや添付ファイルを表示するのに必要な全データです。「フォルダ情報とメタ情報」と「メールヘッダと本文」とが直接的に関係するのに対し、フルテキストインデックスは両方の情報を引き継いでおり、いつでも再構築できます。この特殊なデータ構造のため、フルテキストインデックスは必ずファイルシステム内に保持されている必要があります。MailStoreでローカルファイルシステムを使う事を推奨しています。詳細な情報は、『インデックスの検索』の章を参照して下さい。
高度なアーカイブストアは次の手順で作成します:
注意点: MailStoreが新しいアーカイブストアへ新着メールをアーカイブしないようにするには「ここへアーカイブする」のチェックを外します。
ディレクトリ (ファイルシステム)
アーカイブストアは全て(ローカルまたはネットワーク上の)ファイルシステム上へ保持されます。
外部のMicrosoft SQL Serverのデータベース
アーカイブストアは外部のMicrosoft SQL Server データベース上に格納されます。メールはデータベース又はファイルシステム上へアーカイブされます。
外部のPostgreSQL のデータベース
アーカイブストアは外部のPostgreSQL データベース上に格納されます。メールはデータベース又はファイルシステム上へアーカイブされます。
選択した種類によって、表示が異なります。各設定がどのように定義されているかは、次のセクションで説明します。
高度な アーカイブストアの種類: ディレクトリ (ファイルシステム)
高度な アーカイブストアの種類として、ディレクトリ(ファイルシステム)を使用する場合は、フォルダ情報とメタデータ、Eメールヘッダとコンテンツ、フルテキストンデックスの入力が必要です。
ウィザードの最初に入力した名称とマスターデータベースのパスを元に、MailStoreは高度な アーカイブストア用の名称を提案します。変更する場合はディレクトリの隣にあるボタンを押して手動でパスを入力して下さい。
注意点: ディレクトリは自動生成されます。既に存在しているフォルダの場合は、ファイルやサブフォルダがない事を確認して下さい。
高度な アーカイブストアの個々のコンテンツがバックアップとリストアをより複雑にしてしまう可能性がある点に注意して下さい。
高度な アーカイブストアの種類: 外部のMicrosoft SQL Serverデータベース
MailStoreでデータベースへの接続設定を行う前に、空のデータベースをデータベースサーバー上で作成しておく必要があります。この接続を行うMailStoreユーザーはデータベースのOwnerである必要があります。データベースサーバー側で提供しているドキュメントを併せて参照して下さい。フォルダ情報とメタデータは常にSQLデータベース上へ格納されます。メールヘッダとコンテンツは設定に応じて格納されます。
注意点: MailStoreは Microsoft SQL Serverの2005, 2008, 2012バージョンの、全てのエディションに対応しています。環境に応じて、適切なデータベースサイズの上限値が定義されているかどうかを事前に確認して下さい。空のデータベースを作成したら、次の手順に進んで下さい。
• 「Microsoft SQL Serverデータベースへの接続」 で、適切な接続設定を行います。
サーバ名: MailStore用のデータベースを作成したSQLサーバのIPまたはホスト名を入力します。入力フィールドの右の矢印をクリックすると、ネットワーク上のMicrosoft SQLサーバーのリストが表示されます。
ユーザ名: データベースへアクセスするユーザ名を入力します。
パスワード: 上記ユーザのパスワード。
データベース: MailStoreで使用するデータベース名。入力フィールドの右の矢印をクリックすると、サーバ上のデータベースのリストが表示されます。
注意点: ディレクトリは自動生成されます。既に存在しているフォルダの場合は、ファイルやサブフォルダがない事を確認して下さい。
高度な アーカイブストアの個々のコンテンツがバックアップとリストアをより複雑にしてしまう可能性がある点に注意して下さい。
高度な アーカイブストアの種類: 外部のPostgreSQLデータベース
MailStoreでデータベースへの接続設定を行う前に、空のデータベースをデータベースサーバー上で作成しておく必要があります。この接続を行うMailStoreユーザーはデータベースのオーナーである必要があります。データベースサーバー側で提供しているドキュメントを併せて参照して下さい。フォルダ情報とメタデータは常にSQLデータベース上へ格納されます。メールヘッダとコンテンツは設定に応じて格納されます。
注意点: MailStoreはPostgreSQLのバージョン8.4.8以降に対応しています。
空のデータベースを作成したら、次の手順に進んで下さい。
サーバ名: MailStore用のデータベースを作成したSQLサーバのIPまたはホスト名を入力します。
ユーザ名: データベースへアクセスするユーザ名を入力します。
パスワード: 上記ユーザのパスワード。
データベース: MailStoreで使用するデータベース名。入力フィールドの右の矢印をクリックすると、サーバ上のデータベースのリストが表示されます。
注意点: ディレクトリは自動生成されます。既に存在しているフォルダの場合は、ファイルやサブフォルダがない事を確認して下さい。
高度な アーカイブストアの個々のコンテンツがバックアップとリストアをより複雑にしてしまう可能性がある点に注意して下さい。
MailStore Clientのセットアップファイルは、MailStore Serverのバージョンに合わせて、MailStore Serverマシン上に保存されています。MailStore Serverマシンのデスクトップにある、”Install MailStore Client on other Computers”のリンクアイコンを開き、クライアント端末に合ったセットアップファイルをクライアント端末へコピーしてください。
注意点:手動でMailStore Clientアプリケーションをインストールするだけでなく、ActiveDirectoryのグループポリシー機能を使ってインストールすることもできます。より詳細な情報は、MailStore Clientの配布をご覧ください。
デスクトップに配置されたMailStore Clientのリンクを起動すると、ログイン画面が表示されます。
サーバ名には、MailStore Serverマシンのホスト名またはIPアドレスを入力します。MailStore Serverがインストールされたマシン上で、MailStore Clientを起動した際には、この欄には localhost と決め打ちでの表示がされることにご留意ください。
ユーザ名とパスワード欄には、MailStore 管理者(admin)または一般のMailStoreユーザ名とパスワードをご入力頂き、[OK]ボタンをクリックします。信頼するMailStore Serverであるかを確認する画面が表示されたら、[OK]をクリックします。
重要なお知らせ:デフォルトの管理者(admin)パスワードを変更するまでは、他のマシンからユーザ名に admin を使用したログインは行えません。
MailStore では、MailStore独自のフォルダ階層内ですべてのアーカイブされたメールを保持しています。ここでのフォルダ階層には、アーカイブ元となるアプリケーションに対応し、元々のフォルダ階層と同じフォルダ名での表示が行われます。これは、アーカイブ元となるアプリケーション(例えば、Microsoft Outlook)で作成されたフォルダが、アーカイブ処理を行っている間は変更されないため、MailStore上では従来通りのフォルダ階層から探し出しやすいということを意味しています。
各ユーザーごとに、MailStore はフォルダ階層の最上位レベルにマイアーカイブと呼ばれるフォルダを作成します。各ユーザーごとにフォルダが作成され、ここに各自のすべてのメールが格納されます。
ユーザーが他のユーザーのアーカイブへアクセスする際には、その他のアーカイブフォルダの下に、<ユーザー名>のアーカイブとしてリスト表示されたところからアクセスします。
フォルダ内のメールを表示するには、フォルダ名をクリックだけで、そのフォルダに含まれているメールがリスト表示されます。
表示されたメールの並び替えを行うには、ソートキー:<値>と書かれたところをクリックします。メールは次の項目での並び替えが行えます。
ソートキーの右隣にあるフィールド(スクリーンショット内の“新しい順”と表示されている箇所)をクリックしますと、古い順へと反転させることができます。デフォルトでは、最新のメールが最初に表示されるようになっています。
フォルダ内のメールリストの更新を行うには、フォルダをクリックしてから、キーボードのF5キーを押します。
再度フォルダをクリックすると、メールリストが更新されます。
フォルダの作成、名前変更、削除の方法についての詳細は、『MailStoreフォルダ階層』の章からご覧頂けます。
MailStoreに実装されているクイック検索機能を使うと、ユーザーは権限を持つすべてのユーザーのメールから必要なメールを検索することができます。クイック検索ではシンプルな検索条件の際に使用しますが、別の画面ではより詳細な検索条件を指定することもできます。
クイック検索は、アプリケーションウィンドウの上部左のエリアに配置されています。この検索フィールドに一つまたは複数のキーワードを入力し、検索ボタンをクリックするだけでご使用頂けます。検索した結果は、検索結果フォルダの右側にリスト表示されます。もし、件名に検索キーワードがある場合、その部分が強調表示されます。
単語の一部での検索
すべてのメールから、単語の一部を含むメールを検索するには、ワイルドカード(*)を使用します。例えば、
auto* |
すると、”auto”, “automatic”, “automobile” などといった検索結果が表示されます。
フレーズでの検索
連続する、特定の順序の単語で検索をするには、クォーテーションマーク(“”) を使用します。例えば、
“Microsoft Windows” |
すると、Microsoft Windows だけが表示され、Microsoft Works や Windows 95 などは表示されません。
フィールド内に限定する
検索するキーワードやフレーズを特定のフィールドに限定して検索することができます。例えば、
subject:News 件名フィールドの中だけで検索します。 from:john@mailstore.com 差出人フィールドの中だけで検索します。 to:Michael@mailstore.com 受信者フィールドの中だけで検索します。 cc:lisa@mailstore.com Ccフィールドの中だけで検索します。 bcc:customers@mailstore.com Bccフィールドの中だけで検索します。 |
単語の除外
検索結果を絞り込むため、検索キーワードに加えて、特定の単語を含めない結果が欲しい場合があります。その際には、検索結果から除外したいキーワードの前に、マイナス(-)をつけることで、検索できます。例えば、
ZDNet –download-hint |
すると、ZDNetを含む検索結果のメールリストから、download-hint を含まない結果が表示されます。
組み合わせた検索オプション
ここまでの検索条件の方法を組み合わせる方法もあります。。例えば、
ZDNet –“Daily Update” |
すると、ZDNetを含む検索結果のメールリストから、連続する複数の単語 Daily Update を除外した結果が表示されます。
MailStoreに実装されている詳細検索機能を使うと、複雑な検索条件を使った検索を行うことができます。メールに含まれる文字列の検索だけでなく、日付やメールサイズといったパラメータからの検索も行えます。
詳細検索の使い方
MailStoreアプリケーションウィンドウ内にある、「Eメールの検索」をクリックします。メールから探し出したい検索基準をご指定ください。検索基準は、AND条件での指定となります。それにより、すべての検索基準を満たすメールだけが絞り込まれたかたちで検索結果として表示されます。検索を実行するには、検索ボタンを押します。
“検索”フィールドでの検索基準の指定
テキストフィールドへキーワードやフレーズを入力し、MailStoreが検索する場所を指定してください。次のオプションが使用可能です。:
フレーズの指定方法やワイルドカードなどの使い方といった、“検索:” テキストフィールド内での記述方法については、『クイック検索』のセクションで説明しております。
“一般”フィールドでの検索基準の指定
この“一般”フィールドでは、次の設定オプションがご使用頂けます。:
l フォルダ – ここで選択されたフォルダが、MailStoreでの検索対象となります。デフォルトでは、ログオンユーザーのメインフォルダとなっております。テキストフィールドの右側にあるボタンを押すと、フォルダ階層から検索対象とするフォルダが選択できます。管理者が使用した際には、全ユーザーのフォルダを検索対象とすることができます。
l サブフォルダを含む - この選択を行うと、MailStoreが検索するフォルダを直下(例えば、”Inbox”)だけでなく、そのフォルダ以下にある、すべてのサブフォルダ(例えば、Inbox/Projects2008/Profit Optimization)までも検索対象とすることができます。
l 差出人 - メールの差出人(送信者)フィールドに絞り込んで、キーワードやメールアドレスの検索が行えます。
l 宛先/Cc/Bcc - メールの受信者(To/Cc/Bcc)フィールドに絞り込んで、キーワードやメールアドレスの検索が行えます。
l 日付 - ここで指定された期間がメール検索対象となります。あらかじめ用意された期間指定としては、”昨日”や”今年”といったものからご選択頂いたり、”カスタム“を選択して、明示的に検索対象期間のご指定も頂けます。この場合には、検索対象期間の開始日と終了日のご指定が必要です。
“宛先/Cc/Bcc”のフィールド内での記述方法については、クイック検索のセクションでご説明しております、フレーズの指定方法やワイルドカードもご使用頂けます。
“高度な検索”フィールドでの検索基準の指定
この“高度な検索”フィールドでは、次の設定オプションがご使用頂けます。:
l アーカイブストア – アーカイブストアが複数のストア領域で構成されている時、ここで検索対象のストアを限定させることができます。デフォルトでは、すべてのアーカイブストア領域が検索対象になっております。
l メッセージへの添付ファイルの有無 - デフォルトでは、すべてのメールが検索対象となっておりますが、添付ファイルの有無での検索対象の絞り込みも行えます。除外したいどちらかのチェックボックスを外すと、表示される検索結果に反映されます。
重要なお知らせ:稀にメールの背景画像が添付ファイルとして認識されてしまう場合があるため、検索結果の表示が正確ではない場合があります。
l サイズ - デフォルトでは、すべてのメッセージがサイズに依らず検索対象となります。適切な数値をご指定頂くと、メールのサイズで限定した検索を行うことができます。例えば、最小5MBや400KBから600KBの間など。
l 優先度 - メール送信者側で指定したメールの優先度を基に、メール検索を行います。もし、“低”を選択した際には、“中”より低い優先度レベルのメールが表示され、”高“を選択した際には、”中“より高い優先度レベルのメールが表示されます。優先度の指定を受けていないメールは、優先度レベルが”中“として扱われます。
検索の開始
検索を開始するには、[検索]ボタンをクリックします。検索結果は、メインウィンドウの左側セクションにリスト表示されます。
検索結果の更なる絞り込み
検索結果が表示された後、更に絞り込みを行うには、再度「Eメールの検索」をクリックします。それまでの検索条件が残っているので、さらに追加の検索条件を指定することができ、その後[検索]ボタンを押して再検索を行えます。
新規検索を開始
[新規のクエリ]ボタンを押すと、すべての検索基準として指定されたフィールドの値がデフォルトにリセットされます。(すわなち、現在のユーザーが参照できるすべてのフォルダが検索対象となります)
再検索のための検索基準の保存
繰り返し使うような検索基準(例えば、”先月からのすべての受信者”のような)がある場合には、必要な検索基準を入力した後、[検索フォルダの作成]ボタンを押し、名前を付けて保存すると、この検索基準を保存し再利用することができます。
新しい[検索フォルダの作成]を作成すると、アプリケーションウィンドウの左側にある、「Eメールの検索」フォルダ内に保存されます。
この保存した[検索フォルダ]条件を編集するには、アプリケーションウィンドウの左側にある、「Eメールの検索」フォルダ内にある、対象の[検索フォルダ]を選択し、マウスの右ボタンを押します。そこから[新規検索クエリ]を選択すると、それまでの検索基準が表示されるので、必要な編集を行なった後に[検索フォルダの作成]ボタンを押し、同じ名前で保存すると、条件の編集が完了します。
同様に、この[検索フォルダ]の名前変更や削除を行なう際には、アプリケーションウィンドウの左側にある、「Eメールの検索」フォルダ以下にある、対象のフォルダ上で、マウスの右ボタンを押して行いたいエントリを選択します。
MailStoreでは、一般的なメールクライアントソフトウェアと同じようにメール内容のプレビューを表示する機能があります。プレビュー内容を表示するには、メールリストの中から内容を確認したいメールを選択するだけで行えます。
メールのプレビュー画面の上部にあるメニューには、現在表示しているメールに対して行えるすべての機能が表示されています。
名前を付けて保存...
Windowsフォルダのいずれかに、現在開いているメールを保存するには、[名前を付けて保存...]ボタンをクリックします。保存されるEメールは次のフォーマットで保存が可能です。:
l RFC822 EML - このファイル形式を選択すると、MailStoreから単体でダブルクリックで開くこともでき、Outlook Expressのようなアプリケーションへドラック&ドロップで移動させることもできます。
l Outlook MSG - このファイル形式を選択すると、Microsoft Outlook(Outlook Express以外)のすべてのバージョンで開いたり、インポートしたりすることができます。
印刷
この印刷機能を使うと、現在表示されているEメールの内容が、ヘッダー情報(日付や件名)などの情報も含めて印刷することができます。
Eメール内で検索
現在表示されているメールの本文から文字列を検索するには、この[Eメール内で検索]をクリックします。
インターネットヘッダー...
現在表示されているメールのヘッダー情報(含む、すべてのMIMEパート)を表示するには、この[インターネットヘッダー...]をクリックします。
メッセージのソース
現在表示されているメールのすべてのソース(含む、すべてのMIMEパート)を表示するには、この[メッセージのソース]をクリックします。
削除(削除の権限が付与されている場合に限ります)
アーカイブから現在表示されているメールを削除するには、この[削除]をクリックします。この機能を使用するには、削除の権限が付与されている場合には限られていることに、ご留意ください。
基本的な管理機能は「MailStore Serverの設定」が通じて使用することができます。「MailStore Serverの設定」は、Windowsスタートメニューの「MailStore Server」フォルダもしくはデスクトップ上から、「Configure the MailStore Server Service」というショートカットから起動することできます。
ウィンドウの下部には、MailStore Serverの現在の稼働ステータスが表示されます。 この画面の[サービスの開始]、[サービスの再起動]、[サービスの停止] の各ボタンから、MailStoreサービスのコントロールが行えます。例えば、特定の設定項目が変更された後や、バックアップの取得前などでこれらの操作が必要となるかもしれません。
マスターデータベース - 既存のマスターデータベースの保存場所を選択します。空のディレクトリが選択された場合は、新しいマスターデータベースがそこに作成されます。
機能 – MailStore Serverへのアクセスに使用される下記の各コンポーネントに対し、有効化/無効化を設定します。
これらのコンポーネントの設定は「IPアドレスとポート」メニューから行えます。
キーサービス – デフォルトの管理者ユーザー”admin”をパスワード”admin”として回復します。MailStore Serverのサービスが停止している必要があります。
個別のコンポーネントを有効化・無効化するのに加え、各コンポーネントで使用するIPアドレスやポートの選択と、暗号化通信で使用するSSL証明書の紐づけを行うことができます。
IPアドレス - コンポートが接続を待ち受けるIPアドレスです。一般的には、すべてのMailStoreコンポーネントをすべてのIPアドレスへ割り当てることをお勧めします。
ポート – コンポーネントが接続を待ち受けるTCPポートです。
例: MailStore Web Access以外に、その他のWebサーバー(例えば、IISのWebサイト、Microsoft Outlook WebAccess、SharePoint)がインストールされていなければ、HTTPとHTTPSのスタンダードポート(80と443)を使用することができます。こうすることで、ユーザーは、「http://<サーバー名> 」あるいは「https://<サーバー名> といったURLでMailStore Web Accessへダイレクトにアクセスすることができるようになります。
サーバ証明書 – MailStore Serverの各コンポーネントそれぞれの現在のSSL証明書が表示されます。SSL証明書の詳細を表示するには、証明書名をクリックしてください。また、証明書名の隣のボタンをクリックすることで次の操作が行えます。
MailStore Server サービスは開始する前にスクリプトを実行することができます。このスクリプトは『ネットワーク接続ストレージ(NAS)の使用』の章で説明されているように、特別な接続パラメータを使用するネットワークリソースへの接続を確立するために使用することができます。
MailStore Serverサービスの開始や停止といったイベントがここに表示されます。なんらかのエラーがあれば、該当のエントリをクリックすることで、一覧の下の部分に詳細情報を表示することができます。
デバッグログを有効にする – MailStoreの実行中になんらかの問題やエラーが発生した場合は、この機能を有効化してください。同じウィンドウにある[サービスの再起動]ボタンを使ってサービスの再起動した後、詳細なログファイルが取得されるようになります。このファイルは、MailStoreサポートチームへ送付して解析を依頼するために使用することができます。
IMAP接続デバッグログを有効にする – 組み込みのIMAPサーバーを使用して、MailStore Serveへアクセスする際に問題やエラーが発生する場合は、この機能を有効化してください。同じウィンドウにある[サービスの再起動]ボタンを使ってサービスの再起動した後、詳細なログファイルが取得されるようになります。このファイルは、MailStoreサポートチームへ送付して解析を依頼するために使用することができます。
一覧にはすべてのデバッグログファイルの概要が表示されます。デバッグログの内容をテキストエディタで表示するには、ファイル名をダブルクリックするか、[開く]ボタンをクリックします。デバッグログを削除するには、ファイル名をハイライトして[削除]ボタンをクリックします。
MailStore Serverの導入や運用の自動化に役立つスクリプトを紹介します。
MailStore Server管理APIと同様に、MailStore Server管理シェルにより、スクリプトを使用して各種タスクを自動化することができます。このページでは、よくお問合せをいただくケースに対するソリューションを提供するスクリプトをまとめて説明します。
なお、この記事ではスクリプトの実行とあわせて、必要となる準備のステップについても説明します。
cmd.exe によるコマンドラインでWindowsバッチスクリプトを実行する前に、メモ帳等のテキストエディタでスクリプトを開き、"DON'T CHANGE ANYTHING BEYOND THIS LINE"と書かれた行より上に記述されている設定用の変数の値を、ご使用の環境に応じて修正します。シングルクォートやダブルクォートを変更しないよう注意してください。
スクリプトパッケージに同梱されているPythonスクリプトを実行する為には、Pythonのランタイムをインストールしておく必要があります。PythonのWindows用インストーラーは http://www.python.org からダウンロードすることができます。OSとしてLinuxをご利用の場合はお使いのディストリビューションのパッケージマネージャの説明書に従ってPythonのランタイムをインストールしてください。
スクリプトパッケージには MailStore Server管理APIのPython用ラッパーが含まれています。パッケージのダウンロード後、ローカルハードディスク上の任意のディレクトリに展開してください。
Pythonスクリプトを実行する為に、まずは実行したいスクリプトファイルをエディタプログラムである"IDLE"(PythonのWindows用インストーラに含まれています)で開き、"DON'T CHANGE ANYTHING BEYOND THIS LINE" と書かれた行の上部に記述されている設定セクションを、ご使用の環境に合わせて調整します。シングルクォートやダブルクォートを変更しないよう注意してください。
スクリプトを実行するにはIDLE上で、 [Run] -> [Run Module] をクリックするかF5キーを押してください。新規ウィンドウが立ち上がり、スクリプトの標準出力や実行エラーの情報を確認することができます。
2013-04-17 新規: updateUserNames.py, mergeFolders.py
2013-06-25 バグ修正: MailStoreApi.RebuildStoreIndex が正しく動作しなかった問題を修正しました。
以下のWindowsバッチスクリプトは別途ソフトウェアの追加の必要なく実行することができます。このスクリプトの使用方法についての詳細は、「スクリプトの使用」を参照してください。
指定されたディレクトリ内のすべてのPSTファイルから、指定されたユーザーのアーカイブフォルダへアーカイブを行います。まず最初に、templateBulkImportPST という名前で、MailStore上にPSTファイル用のアーカイブプロファイルを作成してください。
bulkImportPST.bat directory username
引数
directory
アーカイブ対象のPSTファイルが格納されているディレクトリを指定します。
username
アーカイブ先のユーザー名を指定します。
指定されたディレクトリ内のすべてのMBOXファイルから、指定されたユーザーのアーカイブフォルダへアーカイブを行います。まず最初に、templateBulkImportMBOX という名前で、MailStore上にMBOXファイル用のアーカイブプロファイルを作成してください。
bulkImportMBOX.bat directory username
引数
directory
アーカイブ対象のMBOXファイルが格納されているディレクトリを指定します。
username
アーカイブ先のユーザー名を指定します。
アーカイブ全体をPSTファイルにエクスポートします。既存のMailStoreユーザー毎に新規にPSTファイルが作成されます。まず最初に、templateBulkExportPST という名前で、MailStore上にPSTファイル用のエクスポートプロファイルを作成してください。
bulkExportPST.bat directory
引数
directory
PSTファイルが作成されるディレクトリを指定します。
admin ユーザー以外のすべてのMailStoreユーザーを削除します。
bulkDeleteUsers.bat
引数
引数の指定は必要ありません。
以下のPythonスクリプトを実行するには、Pythonのランタイムをインストールしておく必要があります。スクリプトの使用方法やPythonラインタイムのインストールの詳細については、「スクリプトの使用」を参照してください。
指定したパス配下に配置されているすべてのアーカイブストアを添付(アタッチ)します。
構成オプション
MailStore Server管理API の接続設定に加え、スクリプト内で以下のオプションを設定する必要があります。
path
アーカイブストアが配置されているファイルシステム上のパスを指定します。このパス配下の各サブディレクトリがそれぞれ添付(アタッチ)する対象のアーカイブストアとして扱われます。
state
アーカイブストアの状態の指定を行います。指定可能な値の一覧は次の通りです。
disabled, writeProtected, normal, current
詳細については製品マニュアルにて、MailStore Server管理APIの CreateStore コマンドの説明を参照してください。
添付(アタッチ)済みのすべてのアーカイブストアの状態を指定された値にセットします。
構成オプション
MailStore Server管理API の接続設定に加え、スクリプト内で以下のオプションを設定する必要があります。
state
セットしたい状態を指定します。指定可能な値の一覧は次の通りです。
disabled, writeProtected, normal, current
詳細については製品マニュアルにて、MailStore Server管理APIの CreateStore コマンドの説明を参照してください。
すべてのユーザーのパーミションを指定された値にセットします。ご注意ください: この操作はGUIを使用して行うこともできます。
構成オプション
MailStore Server管理API の接続設定に加え、スクリプト内で以下のオプションを設定する必要があります。
privileges
カンマ区切りで、グローバル権限のリストを指定します。指定可能な値の一覧は次の通りです。
none, admin, login, changePassword, archive, modifyArchiveProfiles, export, modifyExportProfiles, delete
詳細については製品マニュアルにて、MailStore Server管理APIの CreateUser コマンドの説明を参照してください。
privilegesOnFolder
カンマ区切りで、フォルダ権限のリストを指定します。指定可能な値の一覧は次の通りです。
none, read, write, delete
詳細については製品マニュアルにて、MailStore Server管理APIの SetUserPrivilegesOnFolder コマンドの説明を参照してください。
MailStore上で、同じメールアドレスを割り当てられているメールアドレスとユーザーの一覧を出力します。
構成オプション
MailStore Server管理API の接続設定を調整してください。
複数のソース(例. 多数のPSTファイル) からのメールをアーカイブすると、通常、該当ユーザーのアーカイブフォルダ配下に複数のサブフォルダに分かれて格納されます。このスクリプトはそれらのマージを行います。
構成オプション
MailStore Server管理API の接続設定に加え、スクリプト内で以下のオプションを設定する必要があります。
operation
"Exchange"にセットすると、すべてのフォルダが、ユーザーのExchangeフォルダにマージされます。その他の値にセットすると、そのフォルダにマージまたは移動されます。
regex
この変数を使用してリネームされるフォルダのフィルタリングが行えます。ここでは正規表現を使用することができます。
file
file が指定されると、そのファイルに記載されたユーザーのフォルダだけがマージされます。ファイルには1行あたり1ユーザーを記述します。
MailStore は通常、アーカイブフォルダに"INBOX"というフォルダを作成します。古いメールが"Inbox"に、新しいメールが"INBOX"にあるとします。このスクリプトは"Inbox"フォルダを"INBOX"フォルダにリネームし、両方のフォルダを"INBOX"にマージします。
構成オプション
MailStore Server管理API の接続設定を調整してください。
ドメインの構成が変更されたり、ユーザーのsAMAaccountNames が変更されると、MailStoreはディレクトリサービスと同期する際に、新しいユーザーとしてこれらのユーザーを認識してしまいます。不要なユーザーの作成や手動によるユーザーの名前変更、フォルダの移動、権限の設定を避ける為に、このスクリプトを使用することができます。
構成オプション
file
ユーザー名が記載されたファイルを指定します。このファイルは次のような形式である必要があります。
oldusername=newusername
1行ごとに1ユーザーを記述します。# もしくは ; で始まる行はコメントとして扱われます。
operation
rename もしくは prepare を指定します。rename を指定すると、リネームが実行されます。 prepare を指定するとMailStoreから現在のユーザーを読み込み、テンプレートファイルを生成します。このファイルに新しいユーザー名を挿入することで、fileに指定するファイルに利用できます。