メールサーバーの構築を考えている方へ、大まかなメールサーバー構築の流れとメールシステム全体として検討が必要なポイントをまとめました。
step 3. DNSへMX設定
続いてDNSの設定を行います。DNS (Domain Name System)はwareportal.co.jpといったドメイン名をIPアドレスと紐づけるためのシステムです。
DNSを記述する際、そのDNSレコードとして、基本的にはサーバー毎に次のような種類があります。
| Aレコード | ホスト名をIPアドレスへ変換するのに使用します。 (これを正引きと呼びます) |
| CNAME | Aレコードの別名です。1台のサーバーを、ウェブサーバーとメールサーバーといった複数の用途で使う場合などに、ウェブサーバーのアドレスとなるwww.wareportal.co.jpのCNAMEとして、メールサーバーで使用するmail.wareportal.co.jpを指定したりします。 |
| PTR | Aレコードの時と反対に、IPアドレスをホスト名へ変換するのに使用します。 |
| MX | ドメイン毎のメールサーバーを指定するのに使用します。 |
例えばwareportal.co.jpドメインのMXレコードが、mail.wareportal.co.jpである事を指定する場合は、「wareportal.co.jp MX 10 mail.wareportal.co.jp」という指定になります。
step4. SSL証明書の取得
SSL証明書は、メール通信を暗号化する場合に必要となります。
SSL証明書は第3者機関で購入する事もできますし、自分が認証局として署名したものを使う事もできます。
自分が認証局となって署名した証明書は、誰でも認証局を作る事ができ、なりすましに悪用できる事から「オレオレ証明書」とも呼ばれます。
数年前にLet’s Encryptという無償のSSL証明書が発表された後は、Let’s Encryptで証明書発行するのが主流になりました。
商用のメールサーバーでも、Let’s Encrypt対応のものも多くありますので、確認してみるといいかと思います。
step 5. ドメイン認証用のレコード作成
インターネット上では、スパムやウィルス送信は、送信者が自分の身元を隠すため、メールアドレスを偽造して行われています。
アドレスの偽造はスプーフィングと呼ばれていますが、スプーフィング対策の一つとして、自分のメールドメインが正しいものである事を証明する「ドメイン認証」がよく使われており、代表的なものには、SPFやDKIM、DMARCなどがあります。
ドメイン認証を使用する場合、認証方式によらず、DNSへのレコード追加が必要になります。
DNSの設定を行った時、このあたりの設定も併せて行っておくとスムーズです。
レコードの具体的な追加方法や値は、上記のリンクをご参照下さい。
step 7. 送信メールサーバーの設定
メールの送信の方法を検討します。
直接メールを送信する事もできますし、別途ウィルスチェックやセキュリティサーバーを設置している環境でしたら、それらのサーバーに送信前に全てのメールを転送する必要が生じる場合もあります。
step 8. スパム対策
スパムメールも運用を開始してくると考慮が必要となってきますので、早い段階で対処しておくと後の運用がスムーズです。
簡単に導入できて、誤検知の際確認できる仕組みを持つ製品でスパム対策を実施します。
step 9. ウィルス対策
ウィルスの感染経路として最も多いのがメールです。
クライアント端末のウィルスチェックとは別に、メールのウィルスチェックは行っておくべきでしょう。
MDaemonのアンチウィルスオプションであるMDaemon Antivirusを使うと、メールの送受信セッション中にウィルスチェックを行え、無駄なトラフィックを最小限に抑える事ができます。
MDaemon AntivirusにはCyrenとClamAVのダブルエンジンが搭載されており、シグニチャファイルを元にしたアンチウィルスと、メールの配信パターンを元にしたアンチウィルスを同時に行う事ができます。