第39話 ニンニクとフリダシ

ニンニクをもらった。

社長からニンニクをもらった。

社長から男性の拳大のニンニクをもらった。

社長から男性の拳大の生でも食べられるというニンニクをもらった。

ニンニクにくにくを、もらった……

 

 
マッソーは筋肉達磨のワリに、料理は嫌いではない。

だが突然、独り者の男の家に、でかい生ニンニクの塊が姿を現すのだ。

正直、もてに、持て余した。

社長はさらりと言った、

ホイル焼きにでもすればいい」、と。

だが、我が家にはバターも、マーガリンすらも、無い。

いったいどうすれば……

冷凍庫にあるのは……鶏肉

むぅ…………

 

だから、

炒めて、醤油ベースで甘辛く味付けしてやった。

それが、この写真である。(皿が汚いのはご愛嬌。。。)

 

※汚い写真で申し訳。。。

 

 

 

美味しかった。

正直、包丁を入れた時、マッソーは思わず、笑った

あまりに、芳醇な香りを放ったからである。

もしこれを食べたなら、口臭どころか、

汗腺からニンニク汁を垂れ流すことになるのではないか、

そう思えるような匂いであったのである。

誰かが言った、「それも面白かろう

半ば諦めモードで、料理し、口に運んだ。

だが、マッソーの憶測は、すぐに泡沫に消えた。

 

 

 

臭く、無い……?

 

 

 

ほのかに食欲をそそる香りと、

ジャガイモのようなホクホク感。

しかも、不思議と残らない、オイニー

本当に新鮮なニンニクというものはこういうものなんだ、

そう感じざるを得ない、ある種の衝撃を受ける結果となった。

そこいらの居酒屋や焼肉屋で、「ニンニクのホイル焼き」というメニューがあるだろうが、

口が臭くなるのが嫌だ! という女性の皆様、

是非、ニンニクを食べるのならすこぶる『新鮮』なものを食べてみて下さい。

きっと、新たなニンニクへの発見があるのだと思います。

そう、あると思います!

 

 

 

ここいらでブログを締めようかと思ったのですが、

ブログタイトルは『ニンニクとフリダシ』です。

フリダシが何を意味するのかを少しだけご説明致します。

私が作った料理は、「鶏肉と新鮮ニンニクの甘辛炒め」であります。

この「」の部分なのですが、

料理をされる方であれば、

みりんと砂糖で照り焼きにでもしたのだろう

と考えるはずです。

現に、マッソーがその一人であるからです。

 

 

フライパンの中で炒められた鶏肉とニンニク、頃合いだ。

おもむろに、みりんを手にしたマッソーは愕然と口を開いたのである。

 

 

 

 

『賞味期限:2016年1月xx日』

 

 

 

 

 

だから、作った料理には、みりんは入ってなく、砂糖だけだ。

マッソーは思った。

買おう、みりん。

そして、料理を、しよう。

今日という日が、新たに料理を始めるきっかけにもなる。

フリダシに戻ってしまった感もあるが、

前衛的な『フリダシに戻る』だ。

また階段を昇るのであれば、一段も二段も飛ばしてみせようでは、

あーりませんかっ!

 

 

 

 

以上、第39回マッソー斎藤の今夜もプロテインでした。

次回、サンキュー岡田のトワイライトカナブン(未定)

 

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