第13話という文体を見て、思わず本日のブログの表題を『13階段』としてしまい、
内容については何を書こうかを思い悩んだ結果、
Yahooニュースで芸能ニュースなどを閲覧して、
あぁASKA、芸能界なんて汚れた世界だなぁ、なんて憂鬱そうな声を零しつつも、
西野カナと同棲したいな~、なんて淡く遥かな妄想を、
違う違うそうじゃ そうじゃなーいー、とか鈴木雅之的なやつを口ずさみ、
やっとのことで理性を取り戻したマッソーがふと時間に目をやると、
空白と思われる20分ほどの時間が経っておりました、どうもマッソーです。
このままじゃダメだ。
逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ。
西野カナだって人間なんだ、ましてやあれだけの恋愛ソングの歌い手だ、
人と同じだけの数の恋愛をこなしているだけでは歌詞も浮かばないことだろう。
でもそれはマッソーにもいえることだ。
マッソーにだって、アスカちゃんや、レイちゃんや、ミサトちゃんがいるんだ。
……
って、マッソーの中の信二くんが言ってたよ。。。
ブログ表題を『13怪談』と決めてしまった以上、
やはり今日のブログは季節外れでも『恐怖』を題材にしたいですよね。
よって、マッソーが経験したとある話をしたいと思う次第なのでありんす。
◆13番目の女
あれは大学の卒業旅行でアメリカに行こうとした時の話です。
社会人になる前にアメリカを遊びつくしてやろう、
そうサークル仲間と話し、計画を始めました。
西はラスベガス、ビバリーヒルズ、ハリウッド、etc。
東はフロリダ、ニューヨーク、etc。
我々にとって計2週間をかけての一大イベントになった。
そうと決まれば、やはりまず考えなければならないのは、お金である。
最低でも、30万、いや、40万は欲しい所。
皆が各々旅行資金を貯めるのに切磋琢磨しなければならなくなったのであります。
プロテインの月賦払いに追われている立場であったマッソーは、
このままでは旅行に行けなくなってしまうという状況だけはつくりたくなかったので、
短時間でも高給を取れるバイトを探す必要がありました。
プロテインが買えなくなったら困るからね☆
新宿歌舞伎町を彷徨い、最悪ホストでもやってやろうかなんて、
そんなことを考えながら自暴自棄直前までになっていた、そんな時でした。
ふと眼を上げ、視界に入ってきた文字、そこには、
☆テレクラ☆
なんだろう、これは。
女性と電話をすることなのか。
マッソーの頭の中の豆電球がピカッとした瞬間です。
『お金を持て余したマダムに援助してもらおう』
そんな良策が頭の中をよぎり、瞬時に、支配したのです。
迷うことなくテレクラの門をくぐるマッソー。
「お時間は?」
「3時間、くらい?」
(吟味にはそれくらいかかるだろう)
「どのような女性をお探しですか?」
「援助希望で」
(当然だ)
「それはできません」
「あらん。なら、なるべく年上がいいな」
(未婚の年上なら、この状況を打破してくれるに違いない)
小部屋に通されたマッソー。
なんとテレクラという場所は、小部屋で待っていれば、
適当な女性の電話を取り次いでくれるというシステムらしいのだ。
素晴らしいね、テレクラ。
ほどなく1本目の電話がかかってくる。
「もしもし、おじさんはマッソー。なんて呼べばいい?」
「くみ」
「くみさん、こんにちは」
「こんにちは」
「それでねくみさん、マッソー近々卒業旅行がありまして……」
「羨ましい、どちらへ行かれるんですか?」
「アメリカ、それでね……」
「私も行ったことありますよ、ハワイ」
「ハワイも良いですね~、で、援助してくださいますか?」
間。
「えっ?」
「だから、援助してくださいませんか?」
「え、いや、割り切り希望なんですけど……」
「いやいや、割り切って援助して貰えませんか?」
ブチッ。
そうなります。
2人目、3人目、時間だけが経過していきます。
7人目、「フロント返せや、シネ」くらい言われて半べそになるマッソー。
傷心の心を引きづりながら、かかってくる電話に応答するマッソー。
正直なところ、フロントから回される電話が恐怖でしかなかったね。
そして、とうとう13人目の電話の音が個室に響き渡りました。
これで、最後にしよう。
決死の思いでした。
そうです、プロテイン切れです。
一縷の望みを懸けで、受話器を握りました。
「もしもしマッソー、援助して!」
「えっ?」
そりゃそうなる。
その女性の名は『アキ』ちゃん、35歳。
なんかね、『北川景子』に似てるって話だけど、そんなこたぁどうでもいいんだ。
その時のマッソーは、顔より、金だ。
援助してくれるかどうかは別として、会おう、という所まではトントン拍子だった。
景子……いや、アキちゃんは良い娘だ。
お金が欲しい理由をきちんと話せば、援助してくれるに違いない。
待ち合わせ場所は、駅前の2階に展開された小さな広場。
待ち合わせ時間は、少しすぎてしまっている。
しかしマッソーは慌てなかった。
飢えた狼ではないのだ。
むしろ、金に飢えた亡者ではあるのだが。
一段、一段。
目の前の階段を上っていく。
一歩、一歩、その歩みを進める。
10、11、12……
あと一段、この13段目を上り切れば、そこには北川景子似の35歳が!
黒いワンピースに、赤い傘……
いたっ!
黒いワンピースに赤い傘を広げた後ろ姿の女性が見える。
あたりを見渡した女性の顔が、期待に胸を膨らませたマッソーの視界に入る。
北川景子が、おじさんの景子が……
北別府学だ、アレは。
マッソーは急に恐怖を感じ、
13段目にかけた足をそっと下ろして、
静かに帰路についたのでありました。
以上、第13回マッソー斎藤の今夜もプロテインでした。
次回、寒い冬にピッタリのコラーゲン鍋とプロテイン鍋のレシピ公開!(未定)