バックアップとリストア

バックアップ

事前の検討事項

MailStore Serverはすべてのユーザー設定を含むメールアーカイブのフルバックアップを実行するための2つの方法を提供しています: MailStoreのバックアップ機能と外部バックアップソフトウェアの利用です。

どちらの方法が適しているのかは、システム環境や要件に応じて検討が必要です。専任の管理者がいない、小規模な環境であれば標準バックアップ機能で全てのデータやディレクトリを保存しておく方をお勧めします。(例えばテープなどに)データの移行を行う場合などは、バックアップデータを他のシステムバックアップへ統合する必要が生じます。(例えばSymantec Backup Exec, Windows NT backup, Acronis True Imageなどの)外部バックアップソフトウェアを使用する場合は、バックアップを正しく行うのに、設定が少し必要になります。ただし、MailStore Serverのバックアップデータを、必要に応じて統合する必要はなくなります。

注意点: MailStoreの 「管理ツール」→ 「ストレージ」→「ストレージの場所」 では、古いアーカイブストアは読み取り専用になっている可能性があります。読み取り専用のアーカイブストアを利用する事はできても、バックアップに含む事はできません。これらのアーカイブストアは、「ストレージの場所」設定から、よりコストメリットのある外部メディアへ保存する事もできます。

 

バックアップが必要なデータ

MailStoreはアーカイブストア毎に次の3つのコンポーネントを所持しています。

  • フォルダ情報とメタデータ
  • Eメールヘッダとコンテンツ
  • フルテキストインデックス

フォルダ情報とメタデータやEメールヘッダとコンテンツは、常にフルテキストインデックスと同期しておく必要がある事から、フルテキストインデックスは、必要に応じて再構築する必要が出てきます。

アーカイブストアに加えMailStoreマスターデータベース (MailStoreMaster.fdb) はユーザーやプロファイルの全設定を持っているため、必ずバックアップ対象にして下さい。

MailStoreのバックアップ機能

MailStore にはアーカイブのフルバックアップのための機能が組み込まれています。

フルバックアップには全てのアーカイブメールや、ユーザー・権限などの全ての設定が含まれています。

追加設定なしで元のアーカイブを利用するために、このバックアップのリストアは非常に重要です。

注意点: このバックアップ機能を使用する際, MailStoreが対応しているのは標準アーカイブストアのみです。高度な アーカイブストアを使用している場合は、フルバックアップはサードパーティーのバックアップソフトウェアを使って行わなくてはなりません。

 

手順

データベースバックアップは次の手順で作成します:

  • MailStore Clientを起動し管理者 (admin)でログオンします。
  • 「管理ツール」 → 「ストレージ」→ 「アーカイブのバックアップを作成]をクリックします。

  • ターゲットディレクトリを入力し、バックアップの範囲を指定します。含まれるべきアーカイブストアは、次の中から選択します。

    • 全てのアーカイブストアのバックアップ – 添付済の標準アーカイブストアすべてです。
    • 書き込み保護されていない全てのアーカイブストア - MailStore Serverの書き込み保護されていないアーカイブストアです。ユーザーは書き込み保護されていないアーカイブストアを利用できますが、(メールの追加や削除など)変更を加える事はできません。このオプションでは、こうしたアーカイブストアをバックアップ対象から外します。
    • 次のアーカイブストアをバックアップ – このオプションでは特定の標準アーカイブストアのみを バックアップします。
  • バックアップのオプションを選択したら、[今すぐ起動]をクリックします。
  • 一定の時間ごとにバックアップを行うには、[スケジュール...]をクリックし、タスクの設定を行います。

注意点:バックアップの進行中はアーカイブへアクセスすることはできません。アーカイブへアクセスしようとすると、”サーバはメンテナンスのため現在りようできません。”というメッセージが表示されます。

 

サードパーティーのバックアップソフトウェアの利用

標準アーカイブストアのバックアップ

MailStore ServerサービスはMicrosoft Volume Shadow Serviceによるサードパーティーバックアップソフトウェアを提供しており、Volume Shadow Service Writer (VSS Writer)と呼ばれています。サードパーティーのバックアップソフトウェアはMailStoreのマスターデータベースや全ての標準アーカイブストアを定期的にバックアップする際に使用します。ただし、その挙動は、使用しているバックアップソフトウェアにより大きく異なります。

MailStoreのVSSイベントが正しく初期化されているかどうかを確認するには、Windowsイベントビューアの「システム」を開いて次のイベントを探してください。

1. 「バックアップセッションを開始しました。」

2. 「アーカイブがOnPrepareSnapshotイベントにより停止しました。」

3. 「アーカイブがOnThawイベントから実行されました。.」

4. 「バックアップセッションが終了しました。」

これらのイベントが「システム」に存在していない場合は、Volume Shadows Serviceを使ったバックアップは実行されていません。この場合は、MailStore Serverサービスがバックアップ中に停止しているかを確認して下さい。バックアップソフトウェアのドキュメントで、より詳細なバックアップの手順について確認して下さい。

 

高度な アーカイブストアのバックアップ

高度な アーカイブストアを使うと、アーカイブストアの個々のコンポーネントを異なる場所へ格納できます。例えば、フォルダ情報とメタデータをSQLデータベースへ、Eメールヘッダとコンテンツをファイルシステムへ保持する事ができます。ストレージの場所により、この設定はバックアップを行う際重要なものになります。

フォルダ情報とメタデータ、Eメールヘッダとコンテンツが同じ場所へ格納されている場合:

高度なアーカイブストアのデータが全て同じ場所へ格納されている場合は、格納場所を覚えておいて下さい。実際のバックアップをVolume Shadow Service やサードパーティーのデータベースバックアップソフトウェアなどで行って下さい。

フォルダ情報とメタデータ、Eメールヘッダとコンテンツが異なる場所へ格納されている場合:

バックアップの順番が、アーカイブストアのバックアップを正しく行うために大変重要です。次の手順に従って下さい。

  1. フォルダ情報とメタデータをバックアップします。
  2. Eメールヘッダとコンテンツをバックアップします。

リカバリの際には、フォルダ情報とメタデータに適切なEメールヘッダとコンテンツが紐付られているかどうかを確認して下さい。

 

バックアップのリストア

ここでは、全てのメールアーカイブのデータベースバックアップを、標準のバックアップ機能でどのように復旧するのかについて説明します。個々のファイル(EMLやMSG形式)のアーカイブに関する情報は、『外部システムからのメールアーカイブ』の章を参照して下さい。

バックグラウンド

標準のバックアップ機能で作成したデータベースバックアップには、全てのアーカイブメールとプログラム用のユーザーや権限などの設定情報が含まれています。このようなデータのバックアップをリストアするのは、これ以上の設定を行わずに元のアーカイブデータを利用するのに大変重要です。

 

データベースバックアップのリストア

データベースバックアップをリストアするには、次の手順でMailStore Serverのインストール操作を行う必要があります。

  • データベースバックアップをネットワークドライブかローカルのハードディスク上へコピーします。
  • Windowsのスタートメニューの「MailStore Server」から「Configure the MailStore Server Service」を起動します。
  • マスターデータベースから[参照]をクリックしMailStoreMaster.fdb.が含まれているディレクトリを選択します。

  • [OK]をクリックします。
  • ウィンドウの下部にある[サービスの再起動]をクリックし、新しい設定を保存します。
  • バックアップを作成する際には、アーカイブストアのフォルダ名が変更される場合があります。ストレージの管理機能でアーカイブストアのパスを変更するか、フォルダ名の変更を行って下さい。
  • バックアップがリストアされたらアーカイブは通常通り利用できるようになります。

 

追加のアーカイブストアによっては、これらの手順を実行した後、アーカイブにリストアされないものが存在するかもしれません。そのようなケースでは次の手順を実行してください。

  • MailStore Server PC上でMailStore Clientを起動し、 MailStore 管理者としてログオンします。
  • 「管理ツール」→ 「ストレージ」→ 「ストレージの場所」 をクリックします。
  • ウィンドウの下部にある[添付]ボタンをクリックし、アーカイブストアを選択します。
  • 全てのアーカイブストアが添付され利用可能になるまで、上記の手順を繰り返します。